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龍軌伝 異世界で龍に愛されるニート  作者: とみーと
第六章 神の山 編 
52/217

再会、集合

前話の前書きと本話の後書きに詳細を書いております。

前話と本話の内容が逆になっておりましたので差し替えております。

毎話お読みいただいている方達は前話の51話をお読みください。

宜しくお願い致します。

寒さはさほど感じることは無かった。

標高による空気の薄さで呼吸が辛いなんて思いもせずに済んでいるのは、一重にこの服やら龍力のお陰らしい。ドリドゲスもきょとんとした感じでいつも通り何食わぬ感じだ、ただ一人だけ辛そうにしているのが縦髪ロールことクレフィアだった。

昼食を食べてしばらくするとドリドゲスに座っているだけなのに呼吸が少しずつ荒くなってきた。それから程なくして完全にグロッキー状態になってしまった。高山病の恐れもあるから不安に思い止む終えず休息を取りながら体を慣らしては登るを繰り返した。


この世界では魔法が発展しているお陰なのか科学やら医学方面への知識というのは相当薄いと改めて実感する。現に彼女は「頭痛と吐き気が若干します・・これがノシュネ様からの試練なんですわ・・」

なんて言うのだ。軽い高山病だと教えてやっても何を言ってるか理解してくれていないようだったし。山頂までもう後少しって所まで来ていると目に見えて分かる、それは俺の視界には山頂付近以外は全て見下ろせるような光景が広がっているからだ。


「綺麗な風景だなぁ~」

「ヒ~~ン」

「おっ!ドリドゲスのそう思うか?」

「ヒンヒンヒ~ン」

「流石は俺の愛馬だ!見る目があるぜ!」


なんて会話をしながらドリドゲスの鬣をもふる、もふられたドリドゲスも負け時と俺のフードをはみはみしてくる。これが人間の男と女なら仲の良いカップルにでも見えるのだろうか?目の前には馬でしかもオス・・。少しだけセンチはいっちゃったぜ。


「あの・・シン様・・」

「どうした?またか!?」

「いえっ・・それはもう大丈夫ですわ・・・」


彼女は今でこそ頭痛も吐き気も若干という表現を使える程に回復してはいるが。ここに至るまでの丁度中ほど辺りだっただろうか、急にドリドゲスから飛び降りるとご丁寧に雪を掘ってそこへ・・・。

俺が近寄ると全てを隠すようにしていたが、音が全部聞こえていたのだから今更意味なんて無いと思いつつ彼女の背を撫で続けた。


「申し訳御座いません・・・アタクシ・・シン様の足を引きずってばかりで」

「あ~もうそんなの気にしなくていいよ。取り合えず出るもんは出しとけよ」

「うっ~」

口の中が気持ち悪いだろうから暖かいスープを飲んで休憩するのだった。

「本当にもう・・お嫁になんていけませんわ・・」


そう言った彼女の言葉を俺はあえて聞かないことにした。何故そうしたか分からないけどそうするのだ良いだろうってただ思っただけだった。そして今に至る。


「そろそろ行くぞ~」

「ヒーン」

「はい・・・」


「クレフィア辛いか?」

「あの・・シン様が元気すぎるのだと思いますわ」

「そうか?」

「全然辛くないんですの?」

「え?うん!まったくもって全然だけど?」

「オトシゴ様は本当に凄いですわ・・」


再び進みだす俺達は皆揃って頂上を見ていたんだと思う、ただひたすら先にある目的地だけを目指していたのだから当然だ。轟音が鳴り音の方向を見るまで何も気が付いてなかったんだから・・・。

ゴォオオと腹に音が響き音の正体を探り当てた時、俺は即座にドリドゲスに騎乗したのだ。


「ドリドゲス!!全力でいけ!!!」

「ヒ~~~~~~~ン!!!」

「あのシンしゃまっ//」


俺はクレフィアの後ろに騎乗し彼女の腰に手を回して手綱を付かんだ。

「クレフィアおしゃべりは後だっ!!」

「ふぇ!?」


ドリドゲスエンジンが高速で始動すると僅か数秒たらずで凄いスピードになる。クレフィアは可愛らしい声で絶叫しているが俺が手で口を塞いでから耳元で「口開くな!舌噛むぞ!」の言葉に頭をぶんぶん振って答えた。

俺はお宝探す冒険者なんかじゃないのに、何でこんな目に合わなければならんのだと愚痴を吐きそうになりながら後方を見た。後方には俺達が今まで登ってきた道が続いているハズなのに・・・崩れ落ちてどんどん崩壊している。しかも、俺が気が付いてから崩壊する速度が明らかに早くなってきて明らかに何者かの意思によって操作されている印象だ。


ドリドゲスが前を見ろとばかりに一鳴きする音で前方を見ると、今度は地面から三メートル程の氷柱が連続で生えてくる。これを回避しながら進むとなると絶対に崩落に巻き込まれて終わりだと悟らされる。仮に蒼煉を飛ばして氷柱を溶かすことが出来ても道そのものが崩落するかもしれないと考えた。

じゃあどうするのか?答えは・・・。


氷が溶ける音と破砕される音とで耳がおかしくなりそうだ。後方は崩落、前方は氷柱、俺は左斜め前に蒼煉を飛ばすことで雪壁を溶かし、崩し、そして新たな道を作り出した。それを見たドリドゲスは己自身の判断でその道へと体躯を向けるとさらに加速をした。新たに出来た道の前方には氷柱が生えてくる事も無ければ後方が崩落する事も無かった。

一安心とばかりに俺はため息を吐く、クレフィアは目を瞑っているのだろう俯いたまま動かない。俺はどうした?と彼女を見るとドリドゲスが嘶き安心したのが間違いだったと思い知らされた。

新たに出来た道の両側の積雪が雪崩れとなり俺達を飲み込んだ。



顔に暖かい何かを感じる。その暖かい何かは離れたり、引っ付いたり、頬を下から上へ移動したりしている。おでこにドスと何かが当たる、グリグリされている感覚が煩わしくて目が覚めた。


「ヒンッ!!」

ドリドゲスの顔が俺の目の前にあった。

顔に感じた何かの正体はドリドゲスがべろべろ舐める舌だった。

「んぁ~」

「ヒンヒン」

「ん~」

「ヒ~~ン」

ローブの胸元をドリドゲスは噛んで俺を起こした。

雪に呑まれた事を思い出して辺りを見渡すとドリドゲスだけがそこにいた。

体に違和感を感じなかったので異常は無いと自己診断し、立ち上がると明らかに埋もれた場所とは違う場所にいると理解したのだった。

俺達は確かに雪山を登山して頂上を目指していたハズなのに、俺が現在立っているこの場所には雪なんて米粒程も無かったのだ。


「ここは・・・どこだ・・」

「ヒンヒンヒン!」


ドリドゲスが後ろからフードを引いて振り返る。

四つん這いを崩したような体勢で意識を飛ばしているクレフィアがいた。

「おい!大丈夫か!?おいっ!!」

「んっ~ダメですわ・・・シン様・・・」

「どうした!何がダメなんだ?怪我したのか!」

「ん~っふ・・子供はまだぁ~」

「あ?」

「まだ~早いですのぉ~」

「ふんっ!!」

「あべっ」


ケツを引っ叩いてやった。

大きなお尻だったので叩きたくなる衝動に狩られて叩いてしまったのだが、かなり良い音がしたので満足だ。起きろと体を揺さぶると女の子座りへと体位を移動させてぽけ~としている。顔を数回程パチパチしていると意識が覚醒して目が合った。


「シン・・・様・・・」

「怪我してないか?」

「へっ!あっはいっ・・大丈夫ですわ」


彼女の手を取り引っ張りあげると体勢を崩した彼女が俺の胸に飛び込んできた。急のことだったがしっかりと受け止めてやる、雪崩れに呑まれたのだフラついても仕方ない。が、一向に離れようとしないクレフィアは寧ろギュッと抱きついていて対処に困る。彼女を無理矢理に引き剥がしてみると顔がにたぁ~とした表情から一瞬でシャキッとした表情へと変化した。一体何を考えているんだか。


「シン様・・アタクシ共は死んでしまったので」

「ん?確認してみるか?」


彼女の頬を両手でぐにぃ~と引っ張る。

「ふぃんふぁふぁ!いふぁいふぇふゅふぁ~!」

「痛いだろ?つまり俺達は死んでないってことだ!分かったか?」

「ふぁ~い」


彼女の返事を聞いて頬から手を離そうとしたタイミングで俺の手を切り落とす一撃が振り下ろされた。瞬間、両手を一瞬で引き俺自身もバックステップで距離を取る。


「姫様っ!お怪我はありませんかっ!!」

「良かった!無事でしたか!!」

「クレフィア様!良かったですぅ~~!!」


爽やかイケメンと筋肉隆々のおっさんに可愛いおにゃの子がそこにいた。

クレフィアを守るように剣を抜いたイケメン、笑顔を貼り付けてはいるがゴツイ剣を持ったおっさん、可愛いおにゃの子は杖を持ってる。

「ヴィス!ラガノ!テュル!」

そう呼ばれた名前を聞いて思い出す、彼女が初めて会った時に呼んだ名前でどうやらこの人達がクレフィアの騎士と従者達らしい。俺の心境としては良かったな!そんな感じでしかなかった。

これで俺は俺の目的を達する為にだけに動けるしアイツらとの合流も早まったのだ、俺はドリドゲスの手綱を持とうと彼らに背を向ける。


「断罪に値するっ!!!!」

「おいっ!ヴィス!」


勘弁してくれよ・・・。

振り返り俺はヴィスと呼ばれた爽やかイケメンの剣を龍の手の親指と人差し指で受け止めた。

なんだよ・・いやさ?別にお礼なんて欲しいわけじゃない、このまま別れてしまえばそれで綺麗さっぱりさようなら出来るのに。なんで剣で背後から襲われなきゃならんのだ?この爽やかイケメンめっ!くそ!!イケメンめええええ!!


「ヴィス!お止めなさい!!」

クレフィアがそう叫ぶとイケメンは剣を引こうと動くが・・・。

すこーしだけ指に力を入れて嫌がらせをしてやったぜ!ふははっ!一瞬だけ顔がビクッと動いてイライラした表情を向けられたがこれぐらい許して欲しいもんだ。


「姫様!あの御仁は一体?」

「ラガノ、シン様はアタクシを助けてここまで連れて来て下さったお方ですわ。無礼は許しませんわ!ヴィスも分かりましたか?」

「申し訳ありません姫様・・・ですが・・あまりにも不敬極まりない行為をっ!姫様に対してあのようなっ!!!」

「クレフィア様、お尻叩かれてましたもんね~」


それを聞いたクレフィアは顔赤らめて俺を見てモジモジし出した。その反応はもういいよ確かに俺が悪いんだけどさ~?そこに尻が叩きやすそうな位置にあったら叩くでしょ?ぷんぷん!


「あの~っごぶっ!!」

「「主様っ!」飼い主様っ!」

腹への一撃に顎への一撃で俺は倒れた。

顎以上に腹が凄く痛い・・・腹を見るとレミナが突き刺さっていて、首に手を回しているのはエルジュだった。二人共どうやら無事だったようで何よりだ。

これで心にあった不安は消えた後は・・・・。


「二人が言ってたのはそこの御仁だったのか?」

「そうだ!主様だっ!!」

「飼い主様なのですよ~」

「取り合えずどけって・・・」


「シン様?」

「姫様と逸れた後、この二人が空から落ちてきて聞けば主と逸れたと・・」

「ですので放っておく事も出来ませんでしたので勝手ながら自分が保護すると決定しました」

「レミナちゃんもエルジュさんも良かったね!」


どうやらクレフィアと入れ替わるように飛ばされたということらしい。中腹云々の話は嘘だったのだろうか?そんな事を考えながら相手の三人に頭を下げた。

「なんかウチのが世話になったようで助かったよ。ありがとう」


そう感謝の言葉を述べただけなのに三人は以外そうな顔で俺を見ていたのだ。

筋肉が俺の態度を見ると自身の態度も軟化させて返事をくれる。

「困った時はお互い様だ!それにコチラも姫を助けて貰ったようで感謝する」


レミナの頭をグリグリしながら「コイツ・・・なんか迷惑掛けなかったか?」

聞くと筋肉とおにゃの子は笑顔のままで「何もなかった」声を揃えて言うが。

「本当に?本当に迷惑掛けてない?特にご飯時とかご飯時とか」の言葉に苦笑いをするしかなかったようだ。

「お前は他人様の飯すらも遠慮の欠片も無くバクバク食ったのか?」

「れ・・・レミナはそっそんなに食べてない!」

「お前のそんなにが世間一般のそんなにに当てはまるかは別の話なんだけど?」

「れっレミナはおわかりは三回だけした・・だけ」


明らかな動揺。目線が凄い速さで泳いでいる。

このままだと目から何かが出そうなぐらい泳いでいるが口を割らない。

「エルジュ~?」

「れっレミナお姉様は・・そのっ・・あのっ・・」

レミナがエルジュの方を見てしぃ~と指を立てているのを見てしまう。

ダウトですね~脳天をグリィッとしてやる。

「あぐっくううう痛い!」

「飼い主様!!私めも!」

「うっせぇ!変態!いい加減にしろ!」


俺達の茶番を見たラガノとおにゃの子ことテュルは大きな声で笑うのだった。

ヴィスと呼ばれた騎士はそれでも俺を睨むような目で見ていたけど俺は相手にはしなかった。その後は自己紹介とこれまでの道程の話にこれからの話をした。


「にしても本当に悪い事をしたな、ウチの馬鹿が食い荒らしてしまって」

「大丈夫ですよ!食料は沢山ありましたから!」

「でもそれってもう過去形ですよね・・・」

「あ~はははは・・・」

「シン殿!本当に気にしないでくれ!こちらも姫様をグリフォンから守って貰ったのだ!」

「ですが、氷を纏うグリフォンなぞ聞いた事なんてありませんけどね・・」


俺を見てまるで嘘を吐いているんだろ?と言いたげな顔で言ってくる辺り相当警戒されているらしい。

「ヴィス・・・シン様を疑うと言う事はアタクシを疑う事に変わりなくてよ?」

「そっそんな!私は姫様の騎士!姫様を疑うなどそのようなっ!」

「ではそれ以上、シン様に突っ掛かるような態度はお止めなさい」

「・・・はい」


苦虫を噛み潰す表情と言うのはこのような表情の事を言うのだろう。彼の表情からは悔しさとも取れるそんな気持ちも垣間見えて、クレフィアが俺に謝罪をくれたが別に構わないと言ったところで改めて握手をした。

向こうの四人の内、テュルはレミナとエルジュと仲良くなっているようで、ラガノのおっさんは俺に興味があるらしくやたらと話かけてくる。

興味とは言っても尻にではないよ?断じてそっちの気がある訳ではない。

俺はぐにぃが好きなんだ!男になんて興味は無いのだ!


ここで改めて現在の場所の不思議について話合う事になった。

俺達が登ってきた山は確かに雪山だったはず、なのにこの場所には雪は無くあるのは綺麗な緑と小さな花。明らかにおかしい事態に巻き込まれているのは明確でどう動くかを決めることになった。


「俺達が雪に呑まれる前には山頂が見えていたと記憶してんだが・・」

「同じですね!山頂は見えていましたね!」

「気が付いたら雪がまったくない場所に居る訳だな」


顎に手を当てどこぞの名探偵のようにラガノが考えながら言葉を紡いでいく。

「自分が思うにもしかだが・・・ここが既に頂上なんてことはないか?」

「何を突拍子も無い事をあなたは言っておられるのですかっ!そんなことありえない!」

何故有り得ないと断定出来るんだ?ヴィスは付近を見てくると言い残して立ち去った。


「シン殿、済まない。アレはどうもまだ青い実直で真面目なのだが・・」

「その場の適応力とか判断力、単純に言えば心にゆとりが無いってところか?」

「ふははははっ!!その通りだ!シン殿は人を見る目がある!だが、シン殿も若く見えるが?」

「俺の場合は適応とか判断とかそんなもん無いよ?ただ可能性は常にゼロじゃないし。思考は柔軟の方が良いって教え込まれたもんでね」

「シンさんって凄いですねっ!」


テュルがこちらの会話に入ってくると俺の手がやはり気になるようだ。

手に視線が行かないようにしてはいるが人の視線には敏感なんだより。

なにせ元ヒキニートだからな・・・。

祝日とかは堂々と外に行くけど平日なんて人の目線が怖くて仕方なかった経験なんて既に嫌というほど体験してるんだよ。


「この手に興味が?」

「あのっ!すみませんっ!!」

「確かにシン殿のその手は特殊だな」


そんな会話が始まると付近を見てくると言ったヴィスはさり気なくこちらに戻ってくる。ツンデレかよ、さらっとクレフィアの後ろからチラチラ見てるしな。


「主様の手は綺麗!」

「飼い主様は綺麗なのですよ~?」


いつもの如く化物だの何だのと言われると思ったのか二人が先にフォローを入れてくれる。綺麗!なんて言われると余計にあちらさんは混乱してしまうのだろうけど。


「踏み込むような事で申し訳無いのだが、そのような手は見た事がないから不思議でな」

「凄いギラギラしてて格好いいですね」

「シン様のその手は本当に美しいと思いますわ」


「へぇ~大概の人間は初めて見ると化物だとか言うんだけど・・・クレフィアもそうだったし・・・」

「でも、主様!美しいって褒めた!」

「ほぉ~姫様はそのような事を仰られたのですか」

「クレフィア様はそのようなことを・・・」

「えっと・・・あの時は皆と離れて気が動転してましてしょにょっ!」


全員がケタケタと笑うがヴィスだけは俺の手をひたすら凝視していた。

彼だけは気色が悪いモノを見るような目でじっと見ているのだ。

それが普通の反応で今更だから何も感じないけど・・。

さらりとした金髪にさわやかイケメン。

身長は俺ぐらいなのに騎士だと言うだけでモテそうだな。

本人から聞いた訳じゃないけど、彼はクレフィア専属の騎士様だそうで彼女が望めばその命すらその場で捨てる覚悟があるそうだ。


ラガノは元騎士団長様らしく現在はその職を下りて竜殿で若手の教育に携わっているらしい。それでも何かしらの問題が起こったりすると、こうして従士として付き従うらしい。あんた二メートルぐらいあるんじゃないか?

って聞いたら197だそうだ。


テュルはクレフィア専属メイド様。

綺麗な茶色の髪をポニテにして、ぐにぃはシンデレラカップと呼ばれる神聖なサイズだ。身長も155程度だが気持ち良いぐらい元気で優しい子だと直ぐに分かる。この子と話と邪気が消えていくような気がするよ。


そしてクレフィア、想像通りの姫だ。

既に姫と呼ばれてるしな。国の王家の三女ってだけしか分からなかった。国の中で何かしらの問題でも抱えているという事は想像出来るが首を突っ込む必要も無い、目的が同じだが理由が違うのだ。


「それで貴様のその手はなんだというのだ!」

ヴィスは敵意とも取れる雰囲気出して問う。

「ヴィス・・いい加減にしておけよ?」

ラガノが睨むとヴィスは舌打ちをして視線を逸らし、ラガノはすまんと顔に書いてあったが笑顔で答えておいた。

「シンさん!その手触ってもいいですか?」

「あぁ・・・構わないよ」

「やったぁー」


テュルは俺の手を両手で触ると鱗をつんつんしたり、握手してみたり色々と弄繰り回している。気持ち悪がらないヤツらの方が珍しいと話すがレミナ達が俺の探すに当たってペラペラしゃべったらしい。ぐにぃが好きとかある事無いこと適当にな。まったくもう!好きだけどな・・・。


「それでシン殿・・その手は一体・・」

「ラガノ・・・シン様はオトシゴ様、そう言えば理解出来るかしら?」

「なっ!」

「シンさん!オトシゴ様なんですかぁ!!!」

「えっ・・」


このリアクションは見ていて楽しい。

特に表情が固まったまま俺をじっと見ている辺りが面白い。

本当に?と顔で聞いてくるから頷きで答えるともう声が出ないようだった。

オトシゴそこまで凄いことなのか分からない。

当事者が故に余計に分からないのだろう。


「シン殿は・・ヴォルマから来られたのですか?」

「いや、そんなに畏まらないでいいから・・・」

「でっでもシンさんはオトシゴ様なんですから」

「いや!いいから!さっきまでの感じのままでいいから。俺は偉くもないんだから生まれがどうので態度変えないでくれ」


そう言うと不思議そうな顔していたが納得はしてくれたらしい。

「シン殿は大物だな・・・オトシゴである事をなんとも思っていない、そんな風にも感じるな」

「なんとも思ってないんだって、オトシゴって言っても刺されたら血は出るしちゃんと死ぬから」

「シンさん・・・オトシゴを刺す馬鹿なんてそうそういませんよ?」

「そうですわ!シン様は凄いのですわよ?グリフォンだって簡単に倒してしまわれたのですから!」

「主様は凄い」

「飼い主様は強いですよ~」


かつて無いほどの俺アゲにどうしていいか分からない。

恥ずかしいからやめて欲しい。

「一つだけこれで最後だ!聞きたい事があ!」

「ん?」

「ヴォルマに竜が強襲したとは聞いているのだが」

「あ~あのう●k竜か。割りとボコられたんだよ、凄い痛かったしソルナのせいでもあるんだよ。忌々しいう●k竜だよ、その癖に顔面ポーンしたら一撃でへしゃげたし・・」

「ボコられ・・・一撃?」

「いや・・あの・・」

「シン様・・・?」

「何?」


三人の答えは同じだった。

なんで生きてるんだ、だそうです。

本話もお読みいただきまして有難う御座います。

ブックマークをして下さっている方にも感謝です。


前話と本話を間違えてアップロードしてしまいました。

前話の方は既にタイトルと内容を編集にて差し替えてありますので、宜しければ

51話を読んで頂けると幸いです。本話の内容に関しましては、前回アップロードした内容と変わりありませんのでご容赦下さい。


今後はこのような間違えが無いように致します。

申し訳ありませんでした。

次話以降と宜しくお願い致します。

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