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龍軌伝 異世界で龍に愛されるニート  作者: とみーと
第六章 神の山 編 
51/217

一休み

52話を間違えて51話としてアップロードしてしまっておりました・・・。

2015/11/2 11時の次点で本来の51話に差し替えましたので宜しくお願い致します。

申し訳ありませんでした。

グリフォンを倒した場所から早速出発しようと俺はドリドゲスの手綱を掴み進もうとする。すると縦髪ロールはドリドゲスから降りてコチラを見た。

頭を下げて「昨日は・・そのっ申し訳ありませんでしたわ。あなたのお話も聞かずに行き成りあんな事を・・」そう謝罪するとモジモジしている。


「あ~その何だ・・・着替え持ってないのか?」

気不味いがそのままというのもアレだし・・。

「ありませんの・・・」

申し訳無さそうに俯いた彼女は指を絡ませて言うのだった。

「俺の服でいいならあるからそれでも着てろ」


そういってドリドゲスに積んでいる荷からズボンを取り出して手渡してやる。

彼女は少しだけ躊躇した後、それを手に取り俺を見つめるのだった。


「どうした?」

「そのっ///」

「あ~後ろ向いてたらいいか?」

「そうして頂けると有りがたいですわ」

「ドリドゲス」

「ヒン!」


俺達は並んでグリフォンが消えた場所を見つめていた。

真後ろで生地が擦れる音が聞こえてきてなんだかドキドキしてしまうのだ。

ドリドゲスに至っては耳をやたらと動かして音を拾い捲っているようでなんだか羨ましい。目が合うとドリドゲスはニタァと笑っているようにも見えてヴィネジュはどうしてるかな~と小声で言うと「ヒヒンヒンヒン!」

何かを抗議するかの如く嘶く、悪い悪いと撫でてやるとブルルルと拗ねたようにも見えるのが可愛らしい。


「あのっ・・もう大丈夫ですわ」

「まぁ~アレよりはマシだろ?」

「あまり言わないで下さいまし//」

「あ~悪かった・・・」

「それ一応持っていくんだよな?」

「はいっ・・」

「じゃあ荷に積んでおいてやるよ」


彼女は自分が着用していたそれを恥ずかしそうに手渡すと下を向いたまま固まっていた。手渡されたそれを荷に積もうとした時に見えてしまったのだ。

綺麗に畳まれたその隙間から彼女が着用していた濡れてしまった白い下着が。

ここで反応すると流石に可哀想だと思い何も無かったように荷へとしまい込んだ。後ろを振り返りじゃあ行こうかと言いかけたところで彼女は口を開く。


「アタクシの名前はノヴィス=クレフィアと申します。以後お見知りおきを」

「おう!俺はランザヴェール=シンだ、シンでいいぞ?こっちは俺の愛馬のドリドゲスだ宜しく頼む」

「ヒヒン!」

「ランザヴェール=シン・・・綺麗なお名前ですわね。どこのご出身かお聞きしても?」

「ん?俺は一応ヴォルマだよ?」

「一応?変な言い方をなさるのですね」

「あ~信じて貰えるか分からんけどこれでオトシゴって呼ばれてるんだわ」

「ふぇっ!?」

「何素っ頓狂な声だしてんだ?」

「あのっ・・オトシゴとは・・あのオトシゴ様のことを仰られてるんですの?」

「あのオトシゴがどのオトシゴを指してるか分からんけど・・・」

「龍から落とされたオトシゴ様のことですわ!」

「おう、龍から落とされたオトシゴだよ」


オトシゴの単語を聞いた彼女は思考と共に体もフリーズしてしまったようだ。そんなに凄いんだろうか?自分でいうのもなんだけどぐにぃが好きなだけの可愛い男の子だぞ☆クレフィアと名乗った縦髪ロールは俺の手をじぃ~と見つめているようだった。


「これが気になるか?」

「申し訳ありませんわ、その手は・・そのっ」

「う~ん龍の手って言ったら信じるか?これを見るヤツらは大抵が化物だとか言うから」

「申し訳御座いません!!!」

「いや!お前のことを責めてる訳じゃないんだ」

「あのっシン様アタクシのことはクレフィアとそうお呼び下さりませんか?」

「じゃあクレフィアも俺をシンって呼んでくれよ」

「いいえ!オトシゴ様を呼び捨てになんて!」

「信じてくれるんだ?」

「先ほどの莫大な攻撃を見てしまっているのでアレは魔法では・・」

「俺は魔法を使えない」


言葉にもビックリしていた様子で一々反応が面白いヤツだと思った。目をクリクリさせて色々と話を聞きたそうにしていたが、ここで時間を喰う訳に行かないと話しを切り上げら残念そうな顔をされた。


「じゃあ出発するか!」

「ヒン!」

「シン様!アタクシが歩きますのでどうか・・」

「気にしなくていいぞ?ドリドゲスは乗ろうと思えば三人ぐらいなら余裕で乗せて走れる馬だから」

「ではお乗りくださいませ!」

「いや、さっきみたいなのがまた来るかもしれんし山頂まではこのまま行く」

「ではアタクシも!」

「いいからお前は乗ってろって」

「クレフィアとお呼びください///」

「ん?あぁそうだったな」


なぜ顔を赤らめるんだ?会った時と違って物腰も相当低くなってるし、どちらかと言うとあの感じで話してくれると嬉しいんだけどな。そう彼女に言うとドリドゲスの上から地面に付かんばかりに頭を下げられてしまうのだ。


「シン様あの手もそうでしたけど・・そのっ・・」

「ん~目のことか?」

「根掘り葉掘りお聞きしてはしたないと思われるかもしれませんが・・綺麗でしたので///」

オトシゴって分かる前は化物扱いしていた手と目が一気に神聖なモノへ昇華されたようだ。


「この模様はヴォルマのソルナとジョコラのルビネラに俺を落としたヴェルさんの模様だよ」

初めて会った相手に俺の事を隠さず話すのは良くないと思うし、自分でも出来るだけ避けてきたのだがクレフィアには話しても良いだろうそう思えたのだ。

「ソルナ様にルビネラ様の事は誰でも知っているお名前ですが」

「ヴェルさんの事は気が向いたら話してやるよ」

「ではではっ!そのソルナ様とルビネラ様は・・」

「ソルナとルビネラについてか~。あまり広まると面倒なんry」

「アタクシは誰にも言いませんの!」

「ソルナは仮契約でルビネラは契約してるんだよ」

「へぁっ!?」


本当に一々反応が面白い、どこからそんな声出してんだろう。俺が振り返りクレフィアを見ると恥ずかしそうに顔を背けてしまった。

「あのっ・・・シン様は人間ですの・・?」

「ソルナもルビネラにも言われたけど見た目は人間だけど根本的なところは龍のそれと同じだってさ」

「人の器を持ちし龍・・・」

「何か知ってるのか?」

「いえ・・アタクシ共が聞き及んでいるオトシゴ様とは根本が違うと思いましたの。昔に大婆様がそんな話をしてたような・・」

「それ詳しく話せるか?」


ソルナやルビネラからは聞いたことの無い話だった。あの二人なら「聞いてこなかったから言わなかっただけじゃ」とか「一々説明が面倒くさいんだよゲロりん」とか言われてしまうだろう。

だがクレフィアならと期待して返答を待つと。


「申し訳ありません・・アタクシはあまり・・・」

「あ~それは仕方ないわな・・・」

「ですがっ!大婆様なら!」

「大丈夫だよ。あの二人から聞いた事の無い言葉だったからついつい・・それに聞こうと思えば聞けるから大丈夫だ」

「そっそうですか・・・」


残念そうな声とも取れる声色に加えてこちらをチラチラと見ているから「どうした?」と聞いてみるが「いえっ、なんでもありませんわ」と返された。

なんだか熱い視線でずっと見られていて俺もどうしていいか分からなくなってきてしまう。

そんな時に俺はドリドゲスを撫でてなんとか間を持たせるのだった。


天の光を見て昼食と休憩をしようと提案すると黙ったまま頷いたのだ。もう頂上が少し見えて来ているから休憩はここで最後にして先は一気に進もうと決めた。グリフォンとの戦い以降は敵の襲撃も無くただ歩くだけの平和な時間を過ごせたので気も楽になる。ドリドゲスからクレフィアが降りるとモジモジしながらキョロキョロする彼女がそこには居た。

どうした?と聞くと再び顔を赤らめてモジモジするのだ・・あ~お花を摘みに行きたいのかと察した。


「ここで休憩するからさ・・・」

「あの・・でも・・・敵が・・」

「ならドリドゲスを連れて行くといい、何かあったら速攻で走って帰ってこれるだろうから」

「あのでもシン様に付いてきて頂きたいと・・」

「いや・・それは流石にいかんでしょ」


当たり前だろ?そりゃ・・・俺も男だし?

テンションが上がらん訳じゃないけどさ?

そう思っていると俺のローブの裾をちょんと持ってモジモジするのだよ。ああこれは・・効くなぁ。


「分かったよ!でも離れるからな!」

「はいっ!!」


流されてしまった・・・ドリドゲスが俺を見る目線が痛かった。彼女を連れて少し木々が生い茂る場所へ進んでから良さそうな所を見つけて促がすと彼女は進んで行ったのだった。


「シン様!いらっしゃいますでしょうか?」

「あっあぁいるよ」


を繰り返すこと三回、五回目に返事をしなかったらガサガサと戻ってきて目に涙を浮かべる彼女に「お返事を頂けなかったので怖くなってしまいましたわ」と言われた。昨日の彼女は一体全体どこへと何度も思うが、これが本来の彼女なのだろうと無理矢理結論付けた。


「お願いしますからここにいてくださいませ!」

「ちゃんといるから安心しろってっの」


七回目でようやくお花を摘むことに成功したらしいが不意に「ひゃあぁああ!」と叫び声が聞こえて、まさか!と思い駆けつけると・・・。

あられもない姿の彼女をガッツリ目撃してしまい一瞬でそっぽを向いたが時既に遅しだったのだ。

あえてどんな体勢だったかは思い出さない事にしたが・・。


「急に叫ぶからまた敵かと思っただろう!!」

「ごっごめんなさい・・・あのあのっ」

「ただのレントコリニョだよ・・」

「あっアタクシったら・・とんだ粗相を・・」


レントコリニョは見た目はまんま兎だがぴょんぴょん跳ねる事をせずゆっくり動く亀のような兎で害など一切ない動物だ。天然なのか世間知らずなのか箱入り娘として育てられたのだろうか?ガサガサと服の擦れる音がしてようやく終わったようだ。


「しっ・・シン様・・あのっ」

「なんだ?」

「そのっ・・あのっ///」

「誰にも言わないって」

「その嫌わないで下さいませ」

「別にそんな関係でも無いんだから気にすることはないだろ」

「ふぇ・・」


若干鼻声になっていたがそもそも昨日の今日で云々なるような関係性でもないことはハッキリさせておいた方がいいんだ。戻るぞの一言に「ふぁい・・」と返事し二人してドリドゲスの待つ場所まで戻ったのだった。


「待たせたなドリドゲス・・」

「ヒ~ン?」

「飯にしようか」


昼食の準備をしていると手伝いたいのか後ろでキョロキョロしているクレフィアに「すぐできるから座って待っててくれ」と声を掛けると嬉しそうに返事してドリドゲスの近くへ行き「大きな馬ですわねぇ~」なんて言いながらドリドゲスを撫でて楽しんでいた。今日の献立は昨日と代わり映えの無いスープとパンとです!でも今日は魚も付けちゃうと奮発しました。


「できたぞ~」

「はいっ!」


ドリドゲスは木々に残ってる葉やらを気が付かないうちにもしゃもしゃ食べている。それでも全然足りないらしくスープにパンを千切って混ぜた馬まんまを今ある材料で多めに作ってやるとペロリと平らげてしまった。クレフィアにも作った昼食を手渡してやるとお腹がぐぅ~と綺麗になった。

恥ずかしそうにしているので「昨日はちゃんと食べてなかったんだから」そう言うとはにかんで少しずつ食べ始めた。俺も食べると時折ニコニコしながらこっちを見てはまた食べるを繰り返して、そんなこんなしている内に昼食の時間は終わる。


お腹も満たされて背伸びしているとクレフィアも真似をして同様に伸びをした。

「ここからは一気に行くからな?気を抜くなよ?」

「ヒ~~ン」

「はいっ!」


ドリドゲスにクレフィアの乗せて俺は手綱を曳く。

そして気合を入れてラストスパートへ向けて再び山を登り始めた。

本話もお読み下り有難う御座います。

ブックマークも感謝です。


次話は月曜以降になるかとおもいますので宜しくお願いします!

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