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龍軌伝 異世界で龍に愛されるニート  作者: とみーと
第四章 クラジョ・コラジュ編
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コラジュ龍殿

翌日は朝からこれでもか!というぐらいの晴天に恵まれた。昨日の変態狩りなんて無かったんじゃないのか?というほどに静かな起床となった。レミナが大の字で寝ているのは別に構いはしないが、何故に俺の上でそんな状態で寝てるのかが理解出来ない。「ぐにぃに挟まれる夢を見る訳だな」と昨晩見た夢を思い出しながらニタニタしてしまうのは男の性だろう。レミナを体の上からゴロンと落としてから起き上がり着替えを済ませるが一向に起きないのだ。


「レミナ!朝だぞ起きろ!」

「んにゃむぅ~」

「お~い!起きろ~!」

「あぅ~じさま、ぐにぃいしないでぇ」

「してません!」


被害妄想じゃないか!俺は何もしていないだろう?だがそこまで言うならやってやろうじゃないか!

ぐーぐー寝ているレミナに近づいてほっぺをむにむにしてやる。「うぇぁ~んにゃ~むぅ~」ほほぉう良い反応するじゃないか!ぐへへへへ。続けてペロンと捲れてお腹が出ている以上はアレをやらねばならない衝動が生まれた。


お腹をぐにぃしてみたい!しなければならない!

いざ行かん!ぐにぃ~ぐにぃ~!おぉ~良い反発力じゃないか!「うぇ~ぁ~ぐぅうにぃいいいやぁあ~」これ以上されたくなければ起きるが良い!

さもなくば!両手の指全部でぐにぃ~してやろうぞ?ぞっ!と行こうとした瞬間にノックから間髪開けずにドアがバァーンと開いた。


ドアの方へ目をやるとリエラと目が合った。

俺は既にレミナに跨り両手をわなわなさせている訳で、言い訳なんてもんは何も通じないであろうことは明白。あえて開き直る方向で行こうと思考をバチッと入れ替え普通に、ただただ普通に、何も無いですよ?とばかりに元気よく挨拶をかます。


「リエラおはよう!今日は良い天気だな!」

「あっあぁ、おはようシン」

「で?どうしたんだ?」

「あっあのだな、朝食を一緒に食べようと思って誘いに着たんだが・・・」

「分かった!一緒に食べよう!レミナを今起こそうとしてたんだ!」

「起こそうと・・・でも・・そんな・・・」

「起こして着替えさせるから少し待ってて!」


即効で会話を打ち切りレミナのほっぺを両手でぐぅ~と引っ張ると目がカッ!と開いてガバッと起きた。だがしかし、ヘッドバットをくらい落下して後頭部を机の角にブツける。


「ぐぁあああうあああ」なんだこの痛みは・・・。

友達の家で家具の配置上、良く後頭部を机で強打していたあの頃を彷彿とさせやがる。

誰もがその机で後頭部をブツけて悶えていた痛い記憶。その行為には名前が付いていたのだ。その名は「後頭部裂傷拳」


ぐぅ・・なんて痛さだよ。衝撃で思い出が噴出したじゃないか。後頭部を両手で押さえているとリエラが心配しながら俺を起こして後頭部を撫でてくれる。言わずもがな!本来の彼女のぐにぃはとても心地が良いのだよ?そう人間圧殺機じゃあなければ最高なんだよ!大きくなった俺はぐにぃが好きだと言うことを隠すことなんてやめたんだ!


現にレスタには「シンちゃんってヴォルマに流れ落ちた時からウチらの胸を何回もぐにぐにしてけどやっぱり好きなんだねぇ~」なんて直接言われたからな!もう隠すことなんて無いんだ!心から解放されたんだよ。「だって男の子だし!」と開き直っていったら「アハハハ!シンちゃんそこは隠さないとダメだよ!」て言われたのが遠い日のように感じるぜ。


だがもう自重しないぞ!ふひひひ!リエラに支えられ後頭部はぐにぃへ直行だ。大輪の笑顔が咲いているのだろうニタァ~と笑う俺の顔をリエラが覗き込んで見ているのだが、打ち所が悪かったんだと勘違いされて大丈夫だと言っても暫く信じてもらえなかったんだ。何度か大丈夫だと言いレミナの着替えを手伝ってもらい朝食を頂きに三人で部屋を出た。


「皆様おはよう御座います。お食事の準備はもう済んでおります」

「タンテはいつも完璧だな」

「ありがとう御座います」


席に座り朝食を取りながら今日の予定の話などをしているが俺には関係無さそうな感じだったのでゆっくり食事を楽しんだ。横でバクバクとパンを食べるレミナの世話をしていたらタンテが「食事をしたら直ぐに龍殿に行きますか?」と聞かれたので頷いた。


「俺も行こうと思うが大丈夫だな?」

「問題ありません」

「じゃあ行くか!」


タンテの先導の元で城から馬車で移動しジョコラの城から出て真っ直ぐ港方面へと向かう。前回は見れなかったけどジョコラの街並みはやはり不思議で楽しい。魔女の国なんて呼ばれるだけあって魔法を中心にした店が多い。あの時は魔法に興味津々だったこともあって街へ行きたい気持ちが強かった訳だが今の俺には色あせて見えてしまうのだ。


魔法自体がもう行使出来ない以上は見ても余り意味は無いのかもしれない。魔法が龍法の劣化版ならば魔法で成り立つこの国の技術は龍法でも再現可能かもしれない。そんな事に気が付いて、無駄だったらその時はその時でいいか?なんて楽観的にも見れるものだ。


龍殿の手前で馬車が止まるとタンテに数名の巫女が頭を下げているのを見えて彼女も結構偉い人だと分かる。リエラや俺達にも挨拶をくれるとそのまま龍殿へと案内して内部へと足を進めた。龍殿の造りはヴォルマ龍殿と似ている、内部は四階までの吹き抜けの構造になっていて各フロアには階段で上がるようだ。階段で上階へと向かうと思ったのだが地下へ行くようで、一階の奥にある階段で地下へと降りた。


招き入れられた空間はヴォルマと同じすり鉢状に凹んでいる部屋だった。ヴォルマのあの空間は真っ白だったことに対してこちらは薄い青色で統一されている。タンテとリエラに俺とレミナだけが空間に入ると部屋の扉は閉じられた。促されるままにすり鉢状の中心点へ降りるとタンテが両膝を付いて祈りを奉げ始めリエラも同様にしていた。何故かレミナも見よう見真似で同様にポーズを取っているのけれど意味を理解してやっている様には見えない。

俺は後方で天井を眺めたり辺りを見回していた。


数分経ってもまだ祈りを奉げているようで、皆真面目で偉いんだな~ぐらいの感想を思って祭壇を見ていると目に違和を覚えた。痒い程度のそれだったが何せ眼帯をしている方の目だからこんな場合は不都合で少しだけ困る。眼帯を外して目を擦ると直ぐにその痒みは消えたが・・・。以前に見たヴェルさん印の龍紋がふわぁ~と斜め上前方、祭壇の上にすぅ~と現れるのをぼ~と眺めていた。


もう驚くことなんて無い、どうせソルナがまたボンと出て来るだけのことだ。皆は目を瞑り祈りを奉げているから気が付いていない様で、前回同様にグルグル回転しているそれを無視して眼帯を付け直す。鼻がむずむずして痒い。皆は目を瞑っているから気にせずに鼻をグリグリ穿る仕事に勤しんでいると。


「お前も祈れやあぁあああ!!!」

斜め上前方から何かが飛び出し衝撃でぶっ飛んだ。「ふべらぁっあああああああああ」

ごろんごろん転がるけどこの空間は全て斜面で構成されているので、俺は重力に逆らうことなく元の位置まで再びごろんごろんして戻った。


リエラとタンテは振り向き俺と目の前のそれを見てギョッとしているけどレミナだけはまだ祈りを奉げている。以外とこういうものには真面目なんだと思い見直した。賢いじゃないかレミナ!と褒めてやりたい気持ちで彼女を見ていると。頭がカクンカクンと一定のリズムを刻んでいるのだ。完全に舟をこいでいる。


「寝てる場合かっ!ルビネラ様の御前であるぞ!」と頭をペチンと叩いてやると「はっ!寝る一歩手前だったかもしれない」なんて真顔で言う。

「いや!今のは寝てたぞ!」

「主様!レミナは寝てない!否定する!」

「寝てたね!頭がカクンカクンしてたもん!」

「なんでそんな事分かる!あっ!主様!祈るふりして目を開けてた!だから分かったのか!」

「馬鹿者!祈るなんて初めからしてねぇ!鼻ほじってただけだ!」


二人の世界で言い合いしているとタンテとリエラが割って入ってくるんだよ。今は邪魔されたくないのに!俺は何も悪くないのになんて事を言いやがるんだ!ちゃんと言ってやらないとダメだ!


「シン・・・あのそこの方は一体誰なのだ?」

「シン様?あのっ・・・」

「二人には悪いんだけど少しだけ待ってくれ!レミナにはちゃんと言ってやらないとダメなんだ!」

「悪くない!主様が祈ってなかったのが悪い!」

「だからな?何を何の為に祈るんだよ!それにレミナは寝てたじゃないか!」

「ぶううううう」

「ぬううううう」


お互いに一歩も引かない状況に例の人物が介入を始めた。

「無視しゅんなやああああ!」

「噛んでんじゃねーーよ!!揉みあげっぞ!!」

「祈れやあああああああ!!」


再び蹴りが飛んでくるがパシッと龍の手で受け止めてやる。彼女はどうやら蒼いスカートをはいてるようだぞ。足を掴んでいるから見えるものが見えてしまうのだ!俺は悪くない!


「蒼色のスカートに蒼色のパンツとはやるな!」

「やめろ!離せ!見るなっ!!!」

「今更だろ!気にするなやっ!まっぱ見せ合った仲だろうが!ルビネラちゃんよぉおお!!」

「そっそれはソルナ様がいたから仕方なくやっていただけだ!本来ならしょんなきょとしないんだよ!ぶち殺すぞゲロ野朗!」

「もっと言え!もっと罵ってくれ!」

「やめっ!変態!!!」


受け止めた蹴りは振り抜かれてルビネラと向き合った。なんだかしおらしいじゃないか?口調は相変わらずだけどな。顔を赤くした彼女がモジモジしてるのを見るとなんだかドキドキしてしまう。

ちゃんと言うべきことは言わないとな?


「ルビネラ!ぱんつ見せてくれてありがとう!」

「ゲロはいつから変態になったんだ!この前までゲロ製造機だっただろう!」

「俺も一皮剥けただけさ?」

「ふん!もういい!」


久しぶりのルビネラだからテンション上がっただけじゃないか。何を言ってるんだよ全然理解できねぇ!


「シン?今、ルビネラ様がどうのって言ったがどういうことか説明してくれ」

「私からもご説明して頂きたいのですが?」

「説明も何もこの蒼色のぱんつはいてるのがルビネラだよ?」

「言うなっ!」

「レミナは白色だ!」

「レミナ!女の子が自分からそんな事を言ってはいけません!」

「分かった!」


もうダメだと理解したらしくタンテがルビネラの方向を向いて膝を付き質問していた。

「蒼龍ルビネラ様で宜しいのでしょうか?」

「ん?そうだ!ルビネラ様だ!前回の龍逢の際は良く働いてくれたのは貴様だったか?」

「はいっ!!まさかルビネラ様に直接に御言葉を頂けるなんて光栄です!」

「何構わない!お前はいつも丁寧に祈りを奉げる良き者だからなっ!お気に入りにしているぞ?」


ホントに龍って凄いんだなぁ~と感想を抱きながら三人のやり取りを外から眺めていた。

「有難き幸せに御座います」

「で?そっちが現ニョコラ王で間違いないな?」

「え?」

「ぷーくす!レミナ聞いたか?ニョコラだって!」

「ニョコラ!なんかふにゃふにゃしてそうだ」

「ゲロ野朗は少し黙ってろ?引き裂くぞこら?」

「俺はもっとルビネラのぱんつが見たい!」

「蒼色!蒼色!」

「うっうちゃい!」

「主様!また噛んだ!」

「今のは本当に噛んで焦っている時のルビネラだから馬鹿にしちゃダメだ!」

「わかった!!」

「説明すんな!」


そんな言葉の投げ合いにどうにか言葉を送ろうとしたリエラが改めてルビネラに頭を下げて言葉を生む。


「ルビネラ様!俺は・・いえ私が現ジョコラ王のリエラと申します」

「そうか!そこの者から良く祈りで聞かされているぞ?良く国を動かしているな!褒めてやる!」

「有難う御座います」

「ルビネラって偉いんだな!」

「そうだ!ルビネラ様はこれでも龍ということを忘れてるだろうゲロクズ!」

「てかさ?俺はルビネラと契約してないのになんで出てきたの?」

「ソルナ様から言われなかったら出て来る事もにゃかったわ大鋸屑!ここはルビネラ様の土地だからソルナ様経由でこれたんだ!」

「なんでもありなんだな・・」

「おどりょいただろ?」

「おどりょいたな!」

「おどりょいた!」

「ぐぬぬぬっ!」


なんでもソルナが俺達の事を心配していたらしくて、結果的にルビネラがこうして現れてくれたらしい。流石ソルナだぜ!伊達に断崖女子をやってる訳じゃないぜ!いざと言う時はソルナだな!

「で?」

「で?とはなんだよゲロ」

「いや、何かしらの目的があったから来たんじゃないのか?」

「しょしょれは!あれだ!あれ!」

「わかんねぇよ・・・」

「察しろよゲロリン」

「あ?なんだよ蒼色素敵ぱんつ」

「はぐっ」

「そのタツノコに関してだ!」

「レミナがどうしたんだ?」

「確定情報じゃないから間違いかもしれないけど場所を絞り込んだゲロ」

「本当か!どんな些細な情報でも龍印の情報なら信頼度は高いだろ蒼ぱん」

「うぐっ。場所は詳しくは覚えてないそうだがヴェーネ大雪山辺りが怪しいみたいだゲロイン」

「雪山かぁ~寒そうだけど行ってみる価値はあるな蒼色素敵ぱんつ」

「真似すんなや!このゲロが!」

「ルビネラも言ってるからしてるだけだろう蒼ぱん」


このままでは拉致が空かないとタンテが詳しい話を聞いてくれて道中のルートを模索してくれることで纏まった。ルビネラはレミナと色々と話をしているようで傍から見たら仲の良い友達と話すようだった。見た目は人の様なナリをしてはいるが中身はやはり龍とリュウなのだ話は合うらしい。その日はそのままルビネラと軽めの組み手をしたりして時間を過ごした。


ジョコラを出発するのは二日後に決まり色々と必要になるだろうとリエラ達が必要な物を用意してくれるようだ。出発までの二日間はまったり過ごす事で一致したのであった。

今回もお読み頂きまして有難う御座います。

ブックマークをして頂いてる方にも感謝です。


本話以降から色々なキャラを登場させようかと画策しております。

どんなキャラにしようかな?とかどんな風に物語に登場させようかな?とか色々

と考えていますので、楽しみにして頂けると幸いです。

次話以降も宜しくお願いしたします。

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