表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍軌伝 異世界で龍に愛されるニート  作者: とみーと
第四章 クラジョ・コラジュ編
34/217

解決と戦争

荒々しく息を上げている五頭の馬達の前に並んで立つ五人の兵士。立ち居振る舞いからは隙が無く見ただけで強いと分かる、彼らはリエラの私兵で俺をジョコラから追いかけてきたそうだ。

馬から下りた直後、泣き崩れている女性達を横目に状況を教えろという目でコチラを見るが、捕まえた変態共の中に元魔法兵を見つけると何かを納得したような顔になった。ただそれだけで全てが分かるわけも無く、結局何が起こった?どういった状況なのか?詳細を細かく聞かれるのであった。それはまるで尋問の様相を呈していた。


「我々は貴様の馬の足跡を追跡してここまで来た!だが貴様は何故ここが分かったのだ?」

「この変態の仕掛けた魔法と残光を辿っていたらここについたんだけど?」

「残光を直接見たり出来るのはエルフや特定の種族ぐらいで人間には見えぬものだと思うのだが?」

「俺のこの手を見て察しぐらい付くだろ?」

「貴様・・・」


俺自身さっさと洞窟の中へ戻って他の捕まっている人達を助けに行きたい、そんな思いがあったせいか投げやりな回答が続いていた。その態度がどうも気に入らないらしくまるで敵視するような目と口調が気に入らない。こいつも相手の話を聞く以前に早計に物事を見ているような感じがボコした兵士達とダブルのだろう。四人を纏めているであろう大男が口を挟むことでその場は取り持たれた。


「バッチ少し落ち着け」

そう促すとバッチと呼ばれた男はこちらを睨みながら馬を曳き離れて行った。隊長と呼ばれた男がこちらに手を差し伸べる。狙ってやったのかは分からないけど龍の手と握手をしようとしているみたいで拒否する必要も無いからその手を掴んだ。

「あっしの部下が失礼をした。悪気は無いのだ」

野太く重みのある声で彼が語りかけるので「こちらも気が逸っていて」と素直に返す。


「あっしの名前はティガトと言う者でリエラ様の私兵隊長をしている身だ」

「俺はシンと言います。ヴォルマの人間で旅の目的もありますが、リエラには恩があって城に寄ったんだけど・・・」

「名前は何度かリエラ様から伺っておりますよ。それで現状はどのようで?」

「ティガトさんは俺を敵視しないですか?」


バッチへの当て付けでは無いのだが、一度でもそんな扱いを受けてしまうとハッキリさせたいと思うのは当然だ。だが彼から戻って来た反応は笑顔と笑い声で俺も拍子抜けしてしまう。


「いや~シン殿、すまない!別に敵視などしてはいないのだがな」

「あちらはそうでもなかった感じでしたけど?」

「ハッハッハ!いやな?シン殿がリエラ様と親しく話しているから嫉妬心でも抱いたんだろう」

「嫉妬って・・・」

「まぁ聞いて呆れないでやって欲しい。ジョコラの民は皆リエラ様を好いているのだよ」

「はぁ・・そうなんすか」

「アレも悪いヤツでは無いのだが、どうも人と接するのが上手くは無いんだ」

「色々ありますからね」

「助かる。それで話を戻すが・・」


洞窟の中にはまだ十人単位で捕まってる事、俺が認識している敵は変態共の頭一人だけという事、先ほど聞いた会話をそのままリピートしていくと、ティガトは顎に手をやり話を聞きながらふむふむと相槌をくれる。こんなタイプの人っていうのは話がしやすくて助かる。現状を全て話し終えると彼は洞窟へ同行すると提案してくれた。敵は一人とは限らないが捕まっている人数が多いだけに提案を受け入れる。


「よし!じゃあ決まりだ!アレグとバッチはここで警戒だ!コンポスとアルドは俺とシン殿と一緒に洞穴へ突入するぞ!」

「はっ!」綺麗に声が重なるもんだと関心していたらコンボスとアルドと呼ばれた兵士が手を上げてコチラに挨拶をくれるので頭を下げておいた。


「俺が先行しますんで後方は頼みます」

そう言うと皆が頷き俺は三度洞穴へ脚を踏み入れた。洞窟の最奥まで何事も無く進めたのだが最奥は行き止まりになっていて、洞穴内部には高低差はあれどほど一本道で他に道は無い。

魔力を感じる事はなかった以上は物理的な何かがあるはずだとティガト達に話をしたら、隠し扉でもあるんだろうとアルドと呼ばれた男が壁や床を調べ始めた。

調べては来た道を少し戻り調べては戻りを三度行った時、アルドが壁の岩を手に取るように引っ張ると壁に穴が開いていた。彼はそのまま穴へ腕を突っ込むと壁がバタンと倒れ良く見ると精巧に出来た張りぼてであった。


ティガトが先頭に立つと後にはアルドとコンボス追従して俺は最後尾に周る。部屋への入り口があったらしくティガトは手で止まれとサインを出す。

コンボスが弓を手に取り待機し、彼をカバーするようにアルドが背後に回るとティガトに指でクイクイと呼ばれたので側までゆっくり近づいた。

中からは音が定期的なリズムを刻んでいるのが聞こえて覗いてみると変態達の頭が椅子に座っているのが見えた。


でも何かがおかしい、椅子に座っている男の頭が右へ左へと振られているのだ。そのリズムに合わさるように音が届いて「もうヤダ・・・痛いょぉおお」泣く女性がここにもいた・・・。


頭が「もういい!下がれ!」と言うと違う女性が変わりとばかりに頭の前に立ち震えた声で家に帰してと懇願している声が聞こえた。他にも奥からすすり泣く音が聞こえて、この部屋に全員がいることが分かるが。


もう嫌だ変態の頭は変態だった。

椅子に座った頭の頬を女がビンタしている光景に流石にドン引きするしかない。さらに唾を吐きかけられて「ぐふぃふぃ」などとどう見ても喜んでいるのだ。終いには蹴られて椅子から落ち顔やら腹を踏まれて「はぁはぁあぁ~」声を上げている始末。


仕方ないと俺が一歩踏み出すと、まるで任せた!

とばかりにティガトが俺の肩をぽんぽんと叩く。

鈍器鎌を手に持ちはぁはぁしてる頭の脇腹へとゴルフのパター宜しく一撃かましてあげたら、凄い速さで地面をゴロゴロ転がっていった。

そのまま頭へ近づくとはぁはぁ言いながら意識を飛ばしていた。なんて高次元の変態なんだ・・・。


ティガトが立ち尽くす女性から事の経緯を聞いている間、アルドとコンボスの二人と一緒に他の女性達を檻から出してやる。皆がそれぞれ感謝を述べているが一人だけやたらと残念そうな顔をしている女性がいたが見なかった事にしておこうと思う。


外に出るとティガトが指示を出し変態共と助けた女性達を連れてジョコラへ向かう事となった。レミナを前に座らせてドリドゲスに騎乗し出発だ、ジョコラに戻ったら少しゆっくりしたい・・・。


「ん?どうしたレミナ?」

「主様、眠い」

「着いたら起こしてやるから寝てていいぞ」

「落ちる可能性高い」

「支えといてやるから安心して寝ていい」

「分かった。安心して寝る」


二人で座るドリドゲスの背中の上でレミナは器用にバランスと取って俺の方へ対面するように座りなおした。


「いや・・・」

「主様どした?」

「前向いて乗れよ」

「断る、主様は気にしなくていい」


ボディーアーマーとなったレミナはそのまま寝息を立て完全に寝たようだった。絶対この体勢の方が眠り辛いと思うんだけど、本人が良いなら好きにさせておこう。ドリドゲスにゆっくり頼むと話しかけると「ひぃん」と小さく返事が戻ってきて空気の読める馬だと改めて感嘆したのだった。


「だぃやぁ~きゅえねるぎ~んあぁ~」

「!?」

「っしゅ~はりけぇ~ん」

「なんて寝言をいいやがるんだよ・・」

「あーじさまぁ・・ぐにぃしないえ~」

「そんな事はしてません!!」


そんな事したのか?俺はロリコンじゃない!

もしかしたらしたのか?いやでも?ん?

思考し続けたが記憶にありません。僕はやってません無実だ!答えが出て気が付くとジョコラの街に到着していて完全に集中していたようだ。

ティガトが報告に城へ入城していくと他の私兵達も犯人の引渡しと女性達の対処に追われているようだった。俺はしゃべるボディアーマーを起こさないようにドリドゲスの背中に寝かせてから降りた。大した疲労は無いもののパンしか食べていなかったので腹のぺこちゃんがグーグー怒っている。


もう夕暮れ時か、何かおいしそうな食べ物は売ってないかな?と手綱を曳きながら露店を冷やかしつつも旨そうな食べ物を探して散策を開始。

城では見たことのない食べ物ばかりで見ていて飽きないのだが、やはりぺこちゃんを少し宥めてやらないと駄目だと目に入った露店で足を止めた。


どうみても焼き鳥だ!炭火で焼いてはいないが間違いなく焼き鳥だ!ぺこちゃんが全力で反応するもんだからおばちゃんに言って串を六本頼んだ。

タレこそ無かったがその代わりに塩をかけてくれている。焼きたての肉の匂いが鼻腔をくすぐって我慢しきれずに一本口へいれた。

「うめぇ!!」つい声が出てしまうとおばちゃんが「店の前だからもっと言っておくれよ!」なんて俺を出汁に使おうとするのだが言うまでも無く旨いのだから仕方ない。それに釣られて数人の客が来たので「あんちゃんオマケだよ!」と追加で三本もくれたのだった。おばちゃんに挨拶して城へと歩く道すがら、唐突にドリドゲスがこちらを見てきた。


「ん?ドリドゲスも食べたいのか?」

「ヒン!」

「今日は頑張ってくれたからな!後で用意してもらうけどこれで繋いでくれ」

「ヒィン!!」


串から肉を外して口へと放り込んでやると器用に噛みながら食べている。

「これ旨いよな?」

「ぶるるぅ」

「気に入ったみたいだな!」

「ヒン!」

「あーじさま?」

「ん?起きたかレミナ」

「すんすんすん・・主様からおいしそう!匂い!」

「レミナも食べるか?」

「頂く!!」


仲良く二人と一頭で食べらなら城へと向かった。

城門の手前で兵士に呼び止められて今度こそ城内へと招かれた。ドリドゲスに美味しいものを食べさせてあげて欲しいと頼むと笑顔で了承してくれた。兵士に連れられレミナと二人で歩く城内の奥、前回訪れた時に会食した場所にリエラとタンテの二人が待っているのだった。


「帰ってきてくれたかシン、本当にすまなかった」

「お帰りなさいませ、この度は兵士の身勝手とはいえ本当に申し訳ありません」

「もういいよ?レミナもこの通りだし。なっ?」

「主様、何がだ?」

「うん・・・もういいよ」


改めて挨拶をしてから三人で夕食を頂いて、事の顛末を俺の目線からも聞かせて欲しいとのことで全てを話した。ルナが手紙である程度のことを書いていてくれたらしいのだが俺がこんな状態になっていたのは半信半疑だったらしい。目も手も直接見せるとまるで美術品でも扱うかのように繊細に触れて不思議そうな目をするのだった。


「しかしながら直接見るともう疑いようがないな」

「本当に不思議な手ですね」

「ついこの前まで小さかったシンがもう青年になってしまうことに驚きだ」

「小さくもなれるなんて本当に不思議ですね」

「やってる俺が言うのもなんだけど不思議だよな」

「ははっ、だが体が大きくなると心や精神まで成長するものなんだな」

「前回来られたときは歳相応の子供でしたけど、今はもう成長した大人の雰囲気ですものね」

「やっぱりおかしいかな?」

「チビのシンも良いが今の方が俺は好みだぞ?」

「レミナも主様好みの味!」


リエラとタンテが一瞬、ぎょっとした目を向けてくるが勘違いだからそれ以上の想像はしないで欲しい。

「紛らわしい表現をするな」

「おぅっ!頭のテッペンぐりぐり痛い!」

「そんな性癖なのかと思ってしまったぞ」

「えぇ、事実なら引いてました」

「違うから!」

「ぶぅ~」

レミナは変顔をしているがどうしたら可愛らしいあの顔がこうなるのだろう?


「それで?シン達はこれからどうするんだ?」

「レミナをリュウの所へ連れて帰ってあげたいんだけど・・」

「手がかりがないのですね?」

「そうなる、今日着いたばっかりだから色々模索しようかと思ってるんだ」

「シン様、それでした明日にでも龍殿に来られませんか?」

「あ~ルビネラの本体から話を聞いてみるってのもありか!」

「「え?」」


二人がコイツ何訳の分からん事いってんだよ?そんな顔をしている。

「何?どしたの?」

「いや・・・間違いじゃなければだが、ルビネラ様から聞くと言ったのか?」

「私にもそう聞こえましたけど・・・」

「え?その為に龍殿に行くんじゃないの?」

「私が申し上げましたのは私自身に龍逢が降りる可能性があるので・・と言うことだったのですが」

「ん?いや、だから俺が直接聞いたほうが早いんじゃないの?」

「「え?」」


レミナがバクバクと夕食を食べているが、口がベタベタになっているのが目に入ったので口をグイグイ拭いてやる。

「んむぅうう」

「取らねぇから、落ち着いてゆっくり食べろよ?」

「むっ!」


そんなやり取りを未だに不思議な目で二人は俺を見つめている。

「シン?」

「どしたの?」

「直接聞くとは一体どういう事なんだ?」

「言葉のままなんだけど?」

「あの、ルビネラ様と直接お話をされると言うことで良いのでしょうか?」

「うん、そうだけど?」


二人が目を見合わせてパチパチとしながら俺の方へと向き直った。

「ルビネラ様と龍逢無しで話が出来るのか!!?」

「え?巫女の人達もやってるんだから出来るんじゃないの?」

「いいえ!シン様それは違います!!巫女に降りる龍逢は一方通行的で此方から声を届けることは出来ません!」

「そうなの?」

「「そうだ!」です!」

「へ~そりゃ龍逢ってのも大変なんだな。聞きたい事聞けないじゃないか」

「いや!普通はそう言うものなんだ!」

「そうです!」

「まーなんて言うか、明日は龍殿に行くので宜しくお願いします」


頭を下げるとリエラとタンテは思考が周らないようだったので先に失礼することにした。部屋に案内されるとレミナがどーんとベットにダイブして寝転がる。

「食べて直ぐに横になると牛になるぞ!」

「もぉ~」

「どんだけ食べればこんなに腹が膨れるんだよ」

「もぉ~」


レミナのお腹はぷくぅ~と張っており中なから何か生物が生まれそうな雰囲気である。その隣に俺も倒れ込みレミナのパンパンの腹をグニグニしながら聞いた。

「レミナよぉ~」

「もぉ~?」

「明日はジョコラの龍殿行くけどお前も来るか?」

「もぉ~!」

「話聞いてるのか?」

「あふふぃふぁふぁ!いふぁい!いふぁい!」

「聞いてますか?」

「聞いてた。レミナも行く」

「ほうか~風呂あるけどどうする?」

「入る!」


ガバッと起き上がると両手を真っ直ぐピンッと伸ばして待っているのだ。これで俺に脱がせろと強要しているらしい。無視して風呂場へ直行すると後ろから頭を服に突っ込んで両手を上げたレミナがとてとてと着いてくる。何だこのおかしな生物は・・・。黙って見ていると天に上げた手をパタパタして早く脱がせろとアピールしてくるが無視した。


木で出来た二人で入っても足が伸ばせるであろう湯船には初めから水を張ってくれている。ミニ蒼煉をいくつか突っ込み適温になるまで手を入れて確認していたら、ぱたぱた星人が背中をぱたぱた攻撃している。


「主様!主様っ!これ!ほらっ!」

「自分で脱げよ・・・」

「もぉ~~!!」

「あ~もう分かったから叫ぶな!」


ローブを脱がして服も脱がしてやると下着姿のレミナが俺も脱げと催促してもぉーもぉー連呼してる。これが美人な姉さんだったらテンションも上がりそうなものだが残念ながら俺はロリコンじゃないんだよ。湯船に浸かると自然と「んがぁああ」なんて声が出るのは日の本の国出身だからなのか?

それを見たレミナも真似して「おー!!」などと雄たけびを上げてお湯を俺にばちゃばちゃかけてくる。


「ほう?俺とやるってのか?」

「ふふふ!必殺技あるから負けない!」

「よかろうならばかかってくるがよい!」

「おー!」


第二十五次湯船大戦が始まった。

レミナと出会ってから彼女は俺の部屋で寝起きを共にしていたけど、風呂で毎回のように湯の掛け合いが行われている。だがな!俺のが手がデカイ以上は量で勝てるのだよ!甘いぜ!と両手でばっしゃぁと顔面にぶっかけてやると「あばばば!」混乱状態になりそのまま追撃していつも俺が勝つ。

「主様、次は勝つ」

「もうこんな争いは止めよう。湯で湯を洗ったって何も解決しやしないんだ!」

「主様どうした?大丈夫か?」

「だいじょばないかもしれない」

「だいじょばないのか?」

「だいじょばああぁあああ」

「うぎゃぁああ!」

「レミナよ!油断したな?」

「うぐぅ~!卑怯!」

「ふはははは!愚か者めっ!」

「ダークエネルギー!フラッシュハリケーン!!」

「それは止めなさい!変態が移ります」


その後、三十分以上もの戦いを経てなんとか講和条約を締結することに成功する。風呂から上がるとまたも両手を上げて待ち構えるぱたぱた星人との邂逅を果たすことになったが無視。寝巻きに着替えてベットに座ると目の前にぱたぱた星人がパンツ一枚で手を天に伸ばし寝巻きを掲げこちらを見ている。

目を瞑り「さぁこの寝巻きを取り我に着せよ!」そんな空気をかもし出しているので脇腹をこちょこちょしたら。


「うひゃひゃひゃ!!」

両手はまだ天に掲げたままだ。

「どうした?」

一層激しくこしょばしてみる。

「ぬひゃああま!」

両手を叩き出した!

「ん?何を言っているだ?」

何かをしゃべっているようだが?

「やめひょ~!」

やめて欲しいらしい。

「何があったって言うんだ?」

すっとぼけ。

「止めろ!」

怒られた。

「なんで?」

あえて質問してみる。

「こしょばい!」

そりゃそうだ。

「こしょばしてるからな」

当たり前の事を当たり前に言ってやる。

「そうだった!」

納得されたみたいでなによりだよ。


本当にこの子のオツムは大丈夫なんだろうか?心配になってくるわ。服を着せろ!自分で着ろ!と一悶着あったけど最終的に俺が髪を乾かせてあげることで決着が付くのであった。結局、風呂上りの後直ぐに眠ることとなった。

「明日は朝から龍殿に行くから寝坊するなよ?」

「ふぇぁ~」


すでに落ちている彼女の頭を撫でて俺も眠りに落ちた。

本話もお読み下さって有難う御座います。

またブックマークをして下さっている方にも感謝です。


この前まで蝉が五月蝿いと思っていたのに、もう全然鳴いてなくて季節の移り変わりを感じますね。これからどんどん寒くなります、皆様も体調には気をつけて下さい。次話以降も龍軌伝を宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ