逃走場所確保
後半は1月4日更新です。
俺は涙目で抗ウィルス薬3本手に
隠し通路を渡り、
先程の人物に電話をかけ
教室をあとに走り出していた。
美原音色。
俺の幼馴染みに電話を掛けていた。
『はい、もしもし~( ^∀^)ノ
皆のアイドル美原音色、
略してミハネちゃんだよ(o^O^o)』
「はっ………はっ…」
『あれれぇ~?
お呼びでない?』
「ミハネ!………俺だ!岸ヶ谷侑都だ!」
しばらくして音色、
もといミハネは慌てた声で。
『えっ?!侑都?!神木くんは?!』
「………いない。」
階段を一気に掛け上がり
俺は正面玄関からドアをぶち破り
走り出していた。
それはもう無我夢中に。
「………………今どこだ?!」
『え?!家だけど
………神木くんはどうなったの?!』
「そっち行くから待って―」
パァンッ!
という乾いた音が響いた。
そうだ。
俺は窓を…!
と俺は物理準備室を見た。
するとそこには。
野田夢斗がにっこりと
目が笑っていないそんな顔で
何かを言っている。
(あ い い あ い ん あ)
「………神木は………死んだ?」
(う あ い う あ い)
うまいうまい?
俺はそれ以上は見ずに
駆け出していた。
これ以上見たら我を忘れて
殴りに戻ると思ったから。
ミハネの家は幼馴染みだけあって
隣の隣の家だ。
俺は汗でびっしょりの服で
チャイムを押す。
だが出てきたのは…。
「………………は?」
疲れてるためため息のような
は?が出た。
そこには
「侑都!」
夢斗と同じように銃を
構えた久遠光一の姿だった。
が…………俺はその映像を最後に
その場で果てるのだった…。
「うっ…………」と瞼を開け
周囲を、見渡す。すると。
(は?)
添い寝をするミハネの
姿だった。
俺は顔が一気に火照り
寝返りを打とうとしたとき。
「んっ…………あ!侑都!」
「あっ…………ミハネ…」
と言った瞬間
ミハネの胸が顔に納められる。
「?!!?!」
「良かったよぉ!!!!!
生きててぇ~!!!!!」
抱き締められ苦しむ俺をよそに
久遠がその場にかけつける。
「…侑都!て…何やってんだァ?」
俺はなんとか開放され
ベッドから起きようとしたが。
あれ?
身体が重たい。
「あれ?身体が…………。」
「俺が見た感じでは…全身筋肉痛って
ところが妥当だろ。」
全身筋肉痛…………
まぁ確かにそんな運動は―…
「は!そういや神木は?!」
…………沈黙がさまよい、
久遠がゆっくりと口を開く。
「さっきの、ニュースで
死んでるところが発見されたってよ。
頭と胸を1発ずつでな。」
そうか。と口を閉ざそうとしたとき、
何か忘れてることがそれが
銃という言葉でよみがえる。
「って何で光一は銃持ってたんだよ!」
「…あァ…………俺はな…神木がいた世界の
有名人てところだ。スナイパーとしてな。」
次元がっ…………!
ついていけない…!
「それはそうと!
ミハネ!お前に相談したいことが!」
と言ったところで口を手で閉じられる。
ご飯のあとでね。
とミハネはあの悪魔的な笑みとは
対照的な天使のような笑みで微笑んだ。