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天才必然偶然的少年

蘇生活動は行われるもの、

日向勇治はやがて来た救急車によって

運ばれ行ってしまった。

そして授業は中断され

総下校という形をとるのだった。

だが………日向先輩はあのとき

   「何があっても5時までは部活。」

と言っていた。

俺は副部長としても

人数確認をもとにも部室へと

行くのだった。


部室に行くなり部室からは

罵声が飛び交っていた。

俺は窓から中を覗く。

   「だからねぇ………犯人は

    僕じゃないんだってば。

    いくら僕がウィルスついて

    この部活で研究していたとしても

    そんな非道なことなんてしないって。」

とヘラヘラしながら両手をあげる

1年の後輩、神木康平かみきこうへい

1、2年に責められているとこだった。

   「神木!嘘をつくな!

    白状しろ!今日の騒ぎだってお前だろ?!」

   「だーかーら………僕はそのとき

    屋上にいたんだってば!

    証人ならそこにいる優里ゆり

    知ってるよ。」

と神木は来蘭優里ららゆり

指差す。

みんなの視線が優里に向けられる。

そしてまたもや揉め事が起こる。

何故そんなとこにいた、やら

こんなやつに肩を貸す必要はないとか。

俺は窓から見て少しうなだれ、

俺はガラガラ!と扉を一気に開ける。

冷たい目線を皆に向けると、

神木以外、いたのか?という視線に

切り替わる。

ちなみに神木は俺が来たことで

チャンスと思っているのか、

微笑を浮かべている。

   「話は一通り聞かせて………というか

    聞こえてたぞ。

    はぁ………先が思いやられるな」

   「それはどういう意味だ?佑都!」

   「ちゃんとした証拠が無いのに

    なんで人を決めつける必要がある?

    それにまだ神木が犯人だとも、

    犯人がいるとかもまだはっきり

    してない。

    部活は5時まで。

    あの騒ぎがあったんだ。

    喧嘩するやつと部活しないやつは

    帰っていい。」

   「佑都………神木を味方につけるきか。」

俺は同級生の襟を掴み上げる。

   「神木はただ純粋にウィルスの研究を

    しているだけ。

    敵味方も無ぇよ。部員だろ?」

   「………帰る。」

と、そそくさと神木を囲っていた

部員4~5名も同様に………だった。

部室には俺と来蘭、神木そして

遅れてやってきた大沢優歌だった。

   「お待たせ~………ってあれ?」

   「あ………大沢先輩…」と、来蘭が

声を上げる。

俺は胸を撫で下ろしながら

神木に言った。

   「研究は続けるのか?」

   「はい、続けますよ。」

   「気をつけろよ。」

   「分かってますって~♪

    ってあれ?岸ヶ谷先輩。

    今度は何の研究するんですか?」

   「まだ決めてないわ。」

ガチャリ

と俺は物理準備室へと入り、

白衣を着ながら

薬品を見る。

次の研究を見つけるべく

準備室を見て回り

今日あったことを思い出した。

でも………パッと思い付いたのは

   「エボラ………」

いやでもエボラウイルスが

体育館に。

しかも一人のみしか感染して

いないのはおかしい。

それに日向先輩の件は

明らかに殺人では到底思えないし、

だとしたらウィルス………と

思ってみても妥当がない。

日向先輩に何があったんだ…?

薬物?

いや先輩はあの前に

一度俺にあってるはず。

俺から別れてまもなくして

薬物を…摂った?

そして何かしらがおき、

体育館で死んだ?

いやいや。

それもおかしい。

エボラのように全身血だらけに

なる薬物があるなんて

聞いたことがない。

じゃあこれは一体………そのとき。

   「あれ?岸ヶ谷先輩?

    ここでなにを?」

   「神木こそ………ここは

    危険物が結構あるが…?

    ウィルスの研究はどうした?」

    目を振り向かせると

そこには神木が白衣を

着ずになにか持ち、

突っ立ていた。

ん?

   「それなんだ?」

   「ガスマスクです。

    先輩の分もちょうどありますし…

    見ます?その研究の一部。」

ちょうどねぇ…

明らかに4人分あるのは

偶然か?

と思えば必然でも偶然でも

ない。

仕掛けたか。

でも何故?

   「ああ。興味はあるな。

    あっちの―」

と俺は物理室を指差す。

と言っても壁越しだが。

   「部員2人にも見せたらどうだ?

    神木康平の現在の研究成果を。」

   「!………流石ですね。」

とガスマスク4つをぶら下げ

神木は物理室側の二人を呼ぶ。

そして神木は

   「物理準備室の床下には

    ウィルス研究用に昔の先輩方が

    使われたと思われる室内があります。

    僕はそこで研究をしております。

    ………HLDウィルスについて。」

   「なんだそれ?

    てかそんな部屋…俺知らなかったぞ…」

と言ったところで物理室の二人が

来る。そして神木は言った。

   「じゃあガスマスクをつけて

    行きましょうか。」

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