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無謀な願い

「ふぅ・・・なんてことだ・・・」


騒がしい会議場を見渡す。

国の行く末を心配する重臣から

肥えた貴族ブタまで。


何もわかっちゃいない!

なぜそうなるのだ!


など、どっちもどっちな意見が並ぶ。

「お前らはその程度の意見しか出せないのか!」

やれ降伏だ、やれ戦争だ。


「戦争がしたいだけなのか!それとも腹を膨らませたいだけなのか!」


いつだって貴族は保身しか考えない。

軍人は戦争の事しか考えない。


いや、国のことを考えてると思えば軍人は正しいと言える。


しかし、だ。

「我らに大義名分はあります!奴らが行動を起こす前に号令を!!」

「大義名分・・・?お前はこの前の出来事を忘れたのか!!」


そうだ、我々は事あるごとに帝国へ侵略していた。

戦況は五分五分と言ったところで、毎回が痛み分けに終わっていた。

先日は侵攻に成功した、しかしすぐ奪い返された。


貴族共はそれに対して、まずいとでも思ったのか、はたまた調子に乗ったのか。

帝国側に対して「和平を結んでやってもいい」という使者を送ったのだ。

当然とも言えるだろう。使者は逃げ帰ってきた。


そして今の現状だ。

初めこそ強がっていた貴族共だが、帝王のやることを知っている為、日に日に降伏を唱える者が増えてきた。


今ではこの有様だ。


「名誉職の貴族が・・・ここまで腐るとはな・・・」

「ぐっ・・・し、しかし、今のままでは軍備もどうとなるものではありません・・・」

世迷いごとを・・・


「なにを申しておる!貴様らは何も分かってはいない!元々攻めているのは貴様らの私兵だ!軍兵には傷一つ付いていない!いつでも戦争は起こせる!」

「静まれ!このままではらちがあかない!俺と宰相、大将軍の三人で指針を決める!異議があるなら今すぐ申せ!」


シーン…


そうだ、こいつらは何時首が飛ぶか知らない。

故に声を荒らげられると何も言い出せないのだ。


納得の行かない顔で場を去る者、国は終わったと嘆く者、何かを思案している者。

ともすれば、亡命や離反を企てているのやもしれない。


全員が場を去り、俺を含めた3人が残った。



「お疲れ様です、国王。」

そう言って苦笑したような顔を向けるのは国の宰相のガレル・エンピエルだ。

なにを考えているか分かったものではないが、頼れる人物だと思っている。


「何、気にすることはない。しかし・・・奴らは本当に反りが合わないな・・・」

「仕方のないことです。各々将軍達は国の為か、戦の為に、貴族は自分の身の為に言葉を発しておりますから。」

そう言いつつ、さりげなく他の将軍のフォローをするのが大将軍のアルマ・レビルだ。

「しかし・・・」


これは只の戯言なのかもしれないが・・・


「百年平和・・・いや、それ以上の恒久平和となれば良かったのだがな・・・」


永遠の平和など、有り得ないと言えるが、バルザはそう呟いた。

急遽と言った形になってしまいましたが、宰相の名前を出しました。

設定集の方にも追加されます。

主要人物以外は名前が基本的に出ないのですが、出ても紹介になるような事はありません。

かわいそうですが・・・w

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