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ノウェリス平地-3

「さぁ、再戦だ!」


後詰の重装騎兵250騎と魔法部隊100人が到着した事により戦力は増強。

よって敵側の軽装騎兵126騎と重装歩兵300人、計426人とほぼ対等である事になった。

後詰350と死傷者を除いた重装歩兵133人で、計483人。

数でも有利となれた上に練度ではこちらが数倍も高い。

これは諜報部隊からの報告で判明しているモノだ。


「我らの方に分がある。しかしあの軽装騎兵の長は中々の手練、いくら勝てる戦とはいえ、油断はするな!」


「ハッ!」


「よし、三方向から攻撃を仕掛ける!ある程度敵を引きつけ、そこから叩き潰すぞ!」


レツィオの号令により重装歩兵が闇雲に突撃している様に見せかける。

あるいは暴走した兵士達とも見える。


王国の血気盛んな兵士達は口々に迎え撃つ、と口にするだろう。

適当に相手をしたあとで退けば良い。


「とはいえ、あの騎兵長が引っかかるかどうか・・・だな。願わくば奴は欲しい。」

頭の切れる人材は敵であろうとも喉から手が出るほど欲しい。厄介なのは人を見抜ききる人間と頭の切れる人間だ。捕らえる事が出来たとして、了承が得られなければ斬るしかない。


「まずはお手並み拝見、だな。」


見れば少しずつ兵士が押され下がってきている。



「―風よ―」

レツィオは静かにそう言い放った。

「―我が呼び掛けに応えよ―

―我は我に仇なす存在に神罰を捧げる者―

―汝がその神力を用いて我に仇なす敵を討つ―


風は、こういう使い方もあるという事を教えてやろう。

―其れは逃げ出す空気―

―如何なる風も、空気もそこを通り抜ける事はまかり通らぬ―

―其は意識ある風なり―


――アトモスフィック・ディクライン――」


風が蠢き、指定した地点から逃げ出す。

風、というよりは空気なのだろうが、それはまあいい。


気圧を下げたのだ。

風を故意的に地面に叩きつけ外に逃がす。

低気圧などはそうして出来る。

それを無理矢理起こさせた。

晴れている為、雨が降る事はないのかもしれないが、それもすぐに曇るだろう。

しかし、吹き付ける強い風と、低下する気圧により兵士たちはみるみるうちに体力を奪われる。呼吸も辛くなるのだ。


それは少し経った後に収まった。

集まった雲は四散しない。近いうちに雨を降らせるかもしれない。


「さぁ、敵は怯んだ。全軍!突撃ィ!」




―――◆―――




3方向からの一斉攻撃により、王国兵252名は死亡。

残兵は逃走したものの、半数以上が捕らえられた。






【帝国側報告書】

レツィオ・トニーノ‐健在


 重装歩兵‐117名 (- 83名)

 重装騎兵‐221名 (- 29名)

 魔法部隊‐100名 (  0名)


備考‐

・初戦 :王国軍軽装騎兵隊に隊列を乱される。全兵は武功に惑わされることなく戦闘。

・第二戦:王国側第一陣の半壊に成功。トニーノ将軍本人の魔法により王国兵士の気力、体力の低下に成功。しかし無傷とは行かず。


捕虜‐王国兵士(83名) 軽装騎兵長:ゲイル



【王国側報告書】

ゲイル・ジェレッド‐捕縛


 軽装騎兵‐34名 (-168名)

 重装歩兵‐57名 (-243名)


備考‐

・初戦 :帝国側の隊列を乱し、後詰部隊と引き離す事に成功。しかし時間は稼げず。

・第二戦:反撃後に攻撃を開始したが相手側の魔法により弱体化。その後三方向からの攻撃により壊滅。この時、騎兵長捕縛。

久しぶりの更新で申し訳ありませんでしたッorz


しかし、ちょっとずつ構成を練ってみるとあら不思議、スラスラと文章ができました。

とはいえぶっつけ本番なのは変わらず・・・


さて、レツィオの魔法ですが、曲解が物凄いかもしれませんが、そういうものだと思っていただけると幸いです。

完全に間違ってんだろ!などありましたら書き直します。

忘れかけの理科の内容を書いた感じなので自信が・・・

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