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ノウェリス平地-1

「第一陣はこれより出兵となる。軽装騎兵中隊は敵の戦法を掻き乱せ。ある程度戦ったら後退するのだ。」


最初に取る方法は突撃力の強い騎兵を使い、先陣を切る。

次いで、ある程度引きつけたところで、後続の重装歩兵が乱戦へと持ち込む。

初手はこれで行こうと決めたが、厳しいのは展開である。


「リヴェルなら確実にこの戦法を読んでくる。ならば敢えて乗って更に裏をかこうじゃないか。」


ある程度引きつけ後退しろと命令したのは、戦力を削らない為であると同時に、戦功に目の眩んでいる帝国兵を削ぐ目的がある。


相手の先陣は重装歩兵だ。これは確実に乱戦に持ち込み、後続の騎兵の突撃で戦力を大幅に削る戦法だと予想される。


しかし、それは全て成功した場合であれば、だ。

こちらの戦力が削られない様に戦線が敵本陣より遠くなればどうなるだろうか。

当然の如く参戦までに時間が掛かる。

戦線が近ければ近いほど、兵力の投入が容易である。

しかし、それはかなりの賭け要素でも有る。

兵力差が大きければ、確実に本陣も落とされてしまうだろう。


「なぁ、ラテール。予想通りであれば初戦は帝国が優勢を保つと言っていたがそれはなぜだ?」

「陛下、それは簡単でございます。我々は80年、小競り合いは有りましたが大きな戦争はなく、兵士の練度は訓練をしていようと低いです。しかし、帝国はどうでしょうか?」

「ふむ・・・帝国は戦争づくめといっても差支えなかったな。」

「そうです、あちらは『戦』というモノを知っている兵士です。しかしこちらは『戦』を知らない兵士が多いのです。それだけでも違いますが、帝国の訓練は兵士以上の部隊に入るようになるととてつもなく辛い訓練になるとも聞いています。それこそ、血反吐を吐く位だとか。」


事実、帝国の訓練では毎年死者が出るとも言われている。

本当なのか、はたまた嘘なのかは帝国民以外に知っている人物は多くはない。


「そうか、兵士の質か・・・」

「左様。それ故に敗色は濃厚と陛下に進言されたのです。」

大変失礼でしたが。と謝罪の意を示しながらも指摘する。


「最初は小手調べだ。まだ良い。」


そうだ、これからなのだ。

早めに決着は決めたい。しかし、猛攻に耐えられるか分かったものではない。

なら、裏を読み更に裏を突く行動にでねばならない。


「相手が稀代の天才だろうと、俺は前進しなくちゃならない・・・!」

戦の天才を倒してこそ王国の威厳を保ちつつ、他国に大きな影響を与える機会になる。


勿論、うまくいけば だが。





「出陣だ!帝国に一泡吹かせてやれ!!」


「オオオーーーッ!!!」


怒号は天を突く勢いとなった。

戦意は高い。負ける戦でも本気で戦おう!

200PV達成していて、かなりの動揺と共にとても嬉しくなりました・・・

ありがとうございます!


執筆速度は遅い方ですが、ちぐはぐにならないように上手くやって行きます。

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