8話 学ぶもの
コース詳細はこちら{https://maps.app.goo.gl/RhKarMAze19mxYJJ6}
緩いコーナーが続く直線区間ではあまり学べるものは少ない、そして差が縮まらない。だがどうしてコーナーの時に差が広がっていくのだ……?
(地元補正があるのかもしれないがそれ以外にどうやって速く走れるんだ……?)
曲がりに曲がっている道の時、どんどんとSUPRAとの距離が離れていった。
(……最初のコーナーをアウトから入ってイン、そして次もインに入ってる……これだ!!)
高穂は擦ることを覚悟してアウトからコーナーに入り、そこからはインを突きまくった。
(差が無くなってきた……)
SUPRAと高穂の距離がどんどんと縮まってきた。
(何ィ!?どんどんと差が縮まってきてる!?俺のラインを真似してるのか!?)
そしてヘアピン、高穂はまだ何かあると見ていた。SUPRAはドリフトを始めたが白煙を出しながらヘアピンを曲がっていった。
(白煙を出す……ドリフト……すごくかっこいい。だがどうやって白煙を出すドリフトをするんだ……?)
高穂はどうやって白煙を出すのかと考えていた。
(高温……回転……)
高穂はヘアピンの手前で思いっきりサイドブレーキを引いてドリフトしながらヘアピンを曲がった、だが白煙は出なかった。
(まさか……高速でドリフトをするのか!?)
2回90度コーナーを抜けた先にはSUPRAが白煙を上げながらドリフトをしていた。
(相手のタイヤ痕を見るんだ……そこにヒントがあるはずだ……)
高穂はSUPRAのタイヤ痕を見つけ、そこの地点でドリフトを始めた、サイドブレーキは少しだけ引いてすぐ戻した。
(白煙が上がってる、2000GTがエンジンブロ―なんてシャレにならない……ナッ……何ぃ!?曲がってきやがる……白煙を上げながら!!!って回転数上げすぎた!!)
前のSUPRAのマフラーから白煙が上がってきた。
(なんだこれ……白煙がどんどんとマフラーから……まさかエンジンブロ―か!?)
(やらかしたな……)
SUPRAは速度が落ち、高穂はその隙をみてすぐに外から抜かしていった。
(……はぁ、こりゃ50万ぐらいかぁ)
その横を広瀬が通り過ぎていった。
(世の中は世知辛いなぁ)
こうして高穂たちは峠を降りきり、そして地元に帰ってきた。
「しかしあのSUPRA可哀そうだったな」
「ああ、エンジンブロ―をしちゃってな、走りすぎたんだろう」
そんな会話をしていると後ろから86が走ってきた。
「あの86、なんだろうな」
「さぁ、関わったらいけないかもよ?」
「どうして?」
「ヤンキーかもしれないし」
「そうか……」
こうして高穂たちは家に帰っていった。
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