70話 新カラーのSUPRA
高穂はS14から降りてきたロースソーンさんに声をかけた。
「ロースソーンさん、こんにちは」
「高穂君、今日はここでわたしと戦うのか」
「そうですね……」
「ワオ……向こうにRX-7が」
「さっきまであのドライバーと話してたんだ」
「……後で誘おうかな」
(見るからに歴戦のRX-7デスね……勝てるかも怪しいデス)
ロースソーンはRX-7のドライバーに近寄って話をするつもりらしい。
「しかし、ドライバー同士は惹かれあうのかな」
その時、爆音を鳴らしながら駐車場に入ってきた一台のSUPRA、カラーはプラズマブルーシリカ。高穂が見た中で知らない車だった。
「……あれ、高穂!?」
「夕凪さん、SUPRAのカラー変えたんですか?」
「そうなんだよ!どうだ?かっこいいだろ!?」
夕凪は高穂に自慢しにレストラン日光に来たらしい。
「もしかして僕の86のリスペクト?」
「そうだよ!」
「……しかしどうしてここに居ると分かったの?そこが疑問なんだけど」
「それはな、高穂の親父さんが教えてくれたんだ」
「あのクソ親父……」
その時、ロースソーンがワクワクしながらSUPRAを見ていた。
「これがSUPRAデスか……かっこいいデス……」
「あっコラ!勝手にボディを触るんじゃない!」
そんな会話をして暇をつぶし、夜になると86とS14はスタート地点に向かった。
(しかし緊張するなぁ……)
高穂は緊張のあまりお腹を痛めていた。
「仕方ない、このまま突っ走るしかないか」
その時、ブラックアンクはじっくりと86がスタートするのを見ていた。
(彼が走った後、俺も走るか)
そしてカウントが始まり、エンジンが轟く音が聞こえ、そして2台は綺麗なスタートを切った。
(さて、俺も走り始めるか)
その時、SUPRAが勢いよく発進し、ドリフトをしながらいろは坂に入って行った。
「おいおい……まじか」
どうやら86とS14の後をSUPRAが追うらしい。
「でもそれが楽しい、それが走り屋!」
RX-7も走り出し、長い夜になることは確定していた。
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