69話 邪魔されないように
翌日、高穂は早く集合場所に着いていた。
「……早く着きすぎた」
(でも遅れて着くよりもまだ良い。どこで暇をつぶそうかな)
まだ開戦まで2時間あり、高穂は近くで暇を潰せそうな場所に向かった。
(お土産屋が近くにあるしレストラン日光に86を駐めようかな)
高穂は近くにあったレストラン日光に86を停めた。だがそこには深い青色のRX-7がいた。
(榛名の時に居たあのRX-7か!!!)
この前の榛名では車体のカラーの影響であまり見えなかったが少し灯りがあるだけで車体のカラーが丸わかりだ。
「この車、気になるのか?」
高穂はRX-7が気になりすぎていて後ろからきたドライバーに気が付いていなかった。
「うわぁ!?」
「そんな驚かなくてもいいじゃあないの?」
「誰!?」
「ん?そのFDのドライバー、君は?」
「岸部高穂、知ってる?」
「知らないなぁ……どこの走り屋なの?」
「取上の方の走り屋……どうして僕の事走り屋って分かったの?」
「匂い、俺は周りからブラックアンクのFDって言われてる、知ってるのか?」
「知らない」
「なら君の車、見せてくれないか?」
「いいけど……」
高穂はRX-7のドライバーを連れて86を見せに行った。
「この86は見覚えがある……この前のSUPRAと戦ってた奴か?」
「そうだね、もしかしてあのRX-7!?」
「ああ、FDって呼んでくれないか?」
高穂と夕凪が戦った時に現れたRX-7、それが今目の前にあるのに仰天していた。
「えぇ……あの速さの秘訣って何なの!?」
「それは分からない、けど慣れだと思う」
「ならどうしてブラックアンクって呼ばれてるの!?」
「周りが言い始めたんだ、ブラックアンクって」
そんな話をしているとシルビアが入ってきた。
「おっ、ロースソーンが来た」
「知り合いか?」
「知り合い、そして今日戦う相手」
「へぇ、そうなんだ。頑張って来いよ」
そう言ってFDのドライバーは高穂の背中を押した。
「ああ、行ってくる」
そして高穂はシルビアに向かって歩き始めた。




