66話 気分ぶち上り
コース詳細はこちら{https://maps.app.goo.gl/seETzYQKQLQuebRw7}
トンネルに入り、86とシルビア、そして乱入車はグリップ走行で抜けていったが明らかに乱入車の方がシルビアよりスピードが速いことにシルビアのドライバーは気が付いた。
(コーナリングスピードが速い……でも私は強いはずです……)
高穂はバックミラーをみるとそこには見覚えのある車がいた。
(あれは……まさか……Z!)
その時高穂に電流が走った。
(まさかバトルをするって察して来たのか!?)
上り区間を終え、3台はスピードを上げていった。
「抜かすか!」
シルビアはフェアレディZを必死にブロックしているがそうしているうちに86との差が広がっていく。
(今Zとの戦いをしていたら……間に合わなくなる、だがZをこの後抜くヴィジョンが見えない……私はどうする……)
シルビアのドライバーはテンションが今まで以上にハイになっていて考え事が一瞬にして決まるはずだ。だがこうして悩んでいると言う事は心理の中で猛烈に悩んでいることだ。
「仕方ないか」
シルビアのドライバーは警告灯を出し、フェアレディZを前に出した。
(苦渋の決断ですが……これに乗じてしっかりと学びます!)
86との差はおよそ10m、だがフェアレディZはどんどんと86の差を埋めていった。
(気を抜いたらすぐ抜かされますね……)
シルビアのドライバーは目の前のフェアレディZのドライバーに好意を抱いていたが中身は当然の通り、おっさんである。そして高穂は警告灯を出したシルビアに疑問を持っていた。
(どうしてシルビアは警告灯を?)
考えている内にどんどんと差が縮まっていき、すぐ後ろにフェアレディZがいた。
(もうそこまで距離を縮められたのか!?)
直線区間でのスピードの乗りがシルビアとは一線を画す。そしてハイスピードの直線区間が終わりに近づき、桜峠に差し掛かったと同時にシルビアがフェアレディZの横についた。
「やっと追いつきましたよ……」
そしてヘアピンに差し掛かると86は綺麗なラインを描き、ドリフトで抜けていき、シルビアとフェアレディZはサイドバイサイドのままドリフトでヘアピンを攻略していった。
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