6話 走り屋
翌日、高穂は学校にて広瀬が話かけてきた。
「なぁ、今日は赤城山の近くの峠で走るんだけど、来る?」
「行きたいな、それでその赤城山はどこにあるんだ?」
「群馬だね、ここからは大体200kmぐらいある」
「そうなんだ……」
高穂は最初は嫌がっていたが走り屋に興味を持ち始めていて行ってみたいという気持ちが勝った。
「よし、行ってみようか」
「それじゃガソリン代はおごるよ」
「ありがとう、ちょうどガス欠間近なんだよね」
「満タンにしておいてやる」
高穂は広瀬と一緒に赤城山にある峠に向かうことになり、学校が終わった。高穂は急いで2000GTをガソリンスタンドまで転がした。
「広瀬、ここの店員だったなんて」
「そうなんだよねぇ……」
そうしてガソリンが満タンになり、高穂たちは峠がある場所まで安全運転で向かった。免許がない時点で安全運転もクソもないが。
「一応通話をしながら運転をしてるんだけど、ながら運転にならないよね」
「大丈夫だろう、どうせ警察に見えない位置で通話してるんだから」
「そうだよね、って周りからの視線を集めてるよその2000GT」
「だって激レア車だもん、そりゃ目に入れたくなるんだよ」
2000GTはある意味激レア車なので運転していること自体珍しいのだ。
「さてと、ここから始まるんだけどさ、ちょっと夜まで待っておこう」
「うん、そういえば親父に電話して今日の配達を頼んでおかないと」
高穂は海人に電話を掛けたがつながらなかった。
「……寝てるのかな」
こうして日が落ちるのを待つ二人は近くにある飲食店で暇をつぶしていく事にした。
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