54話 慣性
コース詳細はこちら{https://maps.app.goo.gl/F7y22TxRLYuoX5UT8}
カーブ14地点の第一ヘアピンで86はブレーキングドリフトで曲がっていったがRX-7は86に接触しながらドリフトで曲がっていった。
(ってこれって現実なのかよ!?レースゲームじゃねーんだぞ!?)
其の光景を見ていた夕凪は思わずゲームじゃないと思っていたが高穂は少しだけ冷静になっていた。
(あいつは体当たりで無理やり曲がるほど追いつめられているってことだな……つまり何してもいいってことか)
高穂は謎のスイッチが入り、もはや人命なぞ関係ないモードにはいった。
「オラァ!」
カーブ13地点の第二ヘアピン、86は思いっきりブレーキングドリフトで曲がっていったがRX-7は余裕がなさそうにドリフトで駆け下りていった。
(ここで突き放す!)
高穂はカーブ23地点で行ったドリフトを再現しようとしていた。
(切り角は少しだけ、そして車体をひねるように曲がる!)
カーブ12地点の第三ヘアピン、86はうまい事に溝にタイヤを引っかけ、超高速でヘアピンを攻略していった。
(高穂のドライブセンスは俺のドライブセンスより上をいっているが……このクソには負けてられねぇよな!)
RX-7の後ろからSUPRAが追走してきて第三ヘアピンで抜き返した。
(さよならだ)
そしてカーブ11地点の第四ヘアピン、86はブレーキングドリフトで攻略していき、続いてSUPRAとRX-7だがSUPRAは思いっきりブレーキングドリフトで安定して曲がっていったがRX-7はドリフトで冷静さを欠いたのかアンダーステアを出し、そのままカーブミラーに激突、RX-7は起伏に助けられるような形で山に落ちなかったが道への復帰は絶望的だった。
(ふん、いい気味だ。せいぜいそこであがいてるといい)
この光景に夕凪はすっきりと何かが抜けていき、86との差が広がっていった。
(後ろのSUPRAが遅い……事故ったのか?)
高穂は後ろからの追走がないことに気が付き、そしてカーブ10地点の第一ヘアピンに飛び込んでいき、ブレーキングドリフトで曲がっていき、すぐさまカーブ9地点の第二ヘアピンも駆け下りていった。
(もうSUPRAの姿は見えなくなったけど最後まで走るか)
高穂はここで手を抜くまいと思い、元々のゴール地点まで走った。
「ここまで来ればいいだろう」
数十秒後、SUPRAがやってきた。
「あれ、さっきまでバトルしてたRX-7は?」
「あいつなら勝手にクラッシュしてたよ」
「そうか、あいつにはちょうど文句を言いたかったんだが、いないのなら仕方ないか」
「そうだな、それでなんだがエンジンをもう一度見せてくれ」
「いいけどどうしたの?」
夕凪はエンジンルームを見たが驚いていた。
「へぇ、これターボ入ってるし全く中古感が無い……まさか……これ新品なのか!?」
「新品かもしれないし中古かもしれないですね」
「ひょえぇえ!?!?121万円だぞ!?新品価格は!?」
「僕そんなお金ないんだけどな……勝手にぼったくられたか」
「それって誰に頼んだ!?」
「親父に頼んだけど……どうした?」
「……その親父はどういう車種を乗ってるんだ!?」
「たしかZを乗ってた」
「それで特徴は!?」
「青色でケツにStreet Runnerっていうステッカーを」
「す……す……Street Runner!?」
夕凪は突然驚いた。
「それって伝説の……!?」
「伝説っていうけどさ、それあの汚くてバカで命知らずの事言ってる?」
「お前散々言うな、伝説の走り屋だよ!?一度顔を見てもいいか!?」
「勝手にして、僕は関係ないから」
そうして高穂は86に乗り込んだ。
「では、僕はこれで」
高穂は86を走らせ、家に帰っていった、だが夕凪は少しだけわくわくしていた。
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