50話 音の違う86
数日が経ち、夜、海人はチューニングショップにいた。
「それで例のエンジンはスワップできたか?」
「ああ、構造上難しかったが配線やらバッテリーの配置やらいろいろと変えた結果スワップできたよ」
「そうか、ミスは無いんだよな」
「無いな、俺がミスしたことってあったか?」
「そう思えば無いな、いや……スピードメーターの中にアヒルが置かれてた気がするが」
「あれはおふざけだ」
海人は86のエンジンをかけた、するとエンジンの始動音が違うことに気が付いた海人は気持ちよくなっていた。
「あ~やっぱり気持ちいいねぇ」
「そういえばそのエンジン、俺がちょっとだけ組み替えてるからな」
「だからいつものエンジンじゃないのか」
「ああ、多分だが馬力は86の良さを生かして330馬力は出る、そしてトルクは2600rpmにしてある、物凄くパワーバンドがあるってことだ」
「ほぉ……つまりよく伸びる車ってことか」
「それにマシンを少しだけいじった、ロールバーを入れたり一部部品をアルミにしたらそんな馬力が出たってね」
「そうか、ありがとうな」
「それで代金は」
「ああ、振り込んでおくよ」
そう言って海人は新しくなった86を走らせた。
(なるほどな、灯油を運べるスペースを確保しながら速さを追求したのか、あいつなりのカスタムだな)
海人は試しに取上峠を走ったが速さは前の86のエンジンが屁と思えるぐらいに加速が速かった。
「おおっ」
この速さに海人は驚いていた、そしてコーナーはきっちりと曲がっていった。
「やるな」
そして海人はそのまま家に帰っていった。エンジン音で気が付いた高穂が玄関に向かった。
「……あれは86か」
その86が止まると海人が出てきた。
「この86って……」
海人は何も言わずに家に入って行った。
「……この車で今日攻めていっていい?」
「ああ」
その一言だけ言って海人は机に置いてある新聞を読んだ。
「……行ってくるよ」
その言葉一つ、高穂は86に乗り込み、走り出した。
(かなりエンジンの音が違う、もしかしてエンジンが違う?)
高穂はエンジンスワップでもしたのかと予想していた。そして山の上の道の駅に向かった高穂だがそこに待っていたのは意外な人物だった。
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