5話 謎の86
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その時と同時刻、秋元翔汰は帰宅の途に向けてAE86のエンジンをかけていた。
(しかしリーダーがこんな雪道でやらかすとはな……仕方ないが俺は先に帰っておくぜ)
そう言ってAE86をダウンヒルで転がした。
(……何だ後ろの車……)
秋元の車と後ろの車の車間距離がビッタビタで秋元はこれを挑戦状だと思い込んだ。
(なるほどな……それがお前のやり方か……86!!)
後ろの車は黒色のボディでトヨタの86とわかった。
(新旧対決ってわけか……楽しいじゃんか、トヨタの純血がスバルとの混血に勝てるわけがないだろう!!!)
そう言って秋元はアクセルを踏み込んだ、そして一気に86が前に飛び出してきた。
(なんだその加速力、純正ではそのパワーは出せないはずだ!!!それにマフラーも純正の形とかけ離れている……)
秋元はそう思っている間にも差はどんどんと開いていく。
「マシン差はある……だが昔に勝てるのは昔の人しかいねぇんだよ!!」
そう言っているが雪道で物凄く滑りやすい、だが前の86はどんどんと加速していく。
(走り屋になるのはぶっ飛ばないといけないと聞いたことあるがこれほどまでとは……)
そして溝があるコーナーに差し掛かった時、86はブレーキングを少しだけ挟み、ドリフトを始めた場所は直線だった。
(何を考えてやがる!!!このままいけば山に突っ込むぞ!!!)
だが前の86は神かかったドライビングセンスでコーナーを曲がり切った。どさくさに紛れて溝にタイヤを落としていた。
「こりゃ実力差がありすぎるぞ……」
秋元は前の86との実力差を見せつけられ、戦意喪失していた。
(どうしたらそこまでドライビングセンスが育つんだ……)
86はもうすでに視界から消えていた。
「……今日は大人しくAE86のメンテナンスをするか」
そう言って秋元はゆっくりと雪道を下っていった、そして2連ヘアピンを抜け、90度カーブに差し掛かった時、LANCER Evolution Vが路上に停車している姿を見つけたが秋元はそれを無視して自宅に向かって行った。
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