3話 取上ライダーズ
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夜、高穂は海人に仕事を早めに終わらせてほしいと頼み込んだ。
「今日クラスメイトの車に同乗するんだけど、早めに仕事を終わらせていい?」
「ああ、クラスメイトは大事にしろ」
そう言ったきり海人は口をきいてくれなかった、そして海人はどこかに電話をし始めた。
「じゃあ、行ってくる」
そう言って高穂は2000GTに灯油を積み始めた。
「……俺だ、今日走りに行く。いつものの、用意しておいてくれ」
そう言って海人は電話を切り、別の場所に電話を掛けた。
「親父はホテルに電話を掛けてくれてるんだな……」
(じゃあ、早く灯油を運ばないとな)
高穂は車を走らせ、山を登っていった。
(しかしこの峠道、街灯がないから運転に気をつけないといけないんだよな……)
そう思いながら灯油の配達を気をつけながら終え、高穂は広瀬を呼び出した。数分後、広瀬は自慢のFITを転がして自宅兼仕事場の前に現れた。
「さぁ、助手席に乗ってよ」
「分かったけどバイトは?」
「バイトはもうとっくに終わらせてあるって、さてと、集合場所に向かうぞ」
そう言って昨日FITが合流してきた場所までやってきた。
「ここが集合場所だ……って居た」
集合場所にはすでに2人、知らない人が居た。
「おう広瀬、今日も自慢のFITで来たのか?」
「今日は客人を連れてきたんだ」
「へぇ、知らない顔だが最近引っ越ししてきたのか?」
「いや、ただ灯油を配達をしてるんだ」
「灯油か……確かにこの雪国だとマッチより必要だな」
「いやマッチと同等と思うんだけど」
そう言う会話を挟みつつ、広瀬はこの人たちの名前を言い始めた。
「この90.sっていう上着を着ている人は秋元翔汰っていう人、一応僕の1個上。そして皮ジャンの人が鈴木秀夫っていう人、僕の2個上、そして取上ライダーズのリーダー」
「そうだ」
駐車場にはLANCER Evolution VとAE86が駐車していた。
「あの車か?ランエボVは俺の、AE86は秋元のだ。今の時代AE86はパワー不足だがドライバーと成長するっていう感じの車だ、ランエボVは俺の好みにドストレートだったな、だが広瀬のFITはパッとしない」
高穂は広瀬にこう言い放った。
「広瀬、愛車のFITの事を言われているが、いいのか?」
「ちょっとムカついてる、だからバトルだ」
「おお、良いぜ」
そう言ってFITとLANCER Evolution Vはスタート位置に着いた。
「じゃあ、3カウントだ、3!2!1!GO!!」
合図と同時に2台は走り出した。
(FITはLANCER Evolution Vにパワーは負けている、だけどダウンヒルはパワーとかトルクとか関係ないんだよ!!!)
広瀬はパワーでは勝ち目がないとしてダウンヒルバトルを専門としている、LANCER Evolution Vはターボ車だ。だとしてもダウンヒルは少しだけきついものがあるのだ。
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