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俺達のセックスしないと出られない部屋の使い方は間違っている  作者: マイヨ@貞操逆転男友達【5/29発売】


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第24話 乱れてやがるな~ 最近のガキは~ も~

「なぁ、一心。お前はいつから、女の子をとっかえひっかえするようになったんだ?」

「朝の開口一番がそれかよ蓮司」


 ゲンナリしながら俺は蓮司の問いに、答えになっていない答えを返す。


「いくら福原先輩が、アイドルオーディション番組の合宿に行ってしばらく不在だからって、今日は福原先輩out、白玉さんinとか。主菜副菜の組み合わせ選べますの有能ランチかよ」


 割と本気で引き気味の蓮司が、右腕は優月、左腕は珠里に抱えられた俺の姿を見て、苦笑いする。


「あら。どちらが主菜なのかしら? 荒北君」


 優月が笑いながら、蓮司に問いかける。


「そこは、一心に聞かないと解らないんじゃないか?」


「それもそうね。一心、どっち?」

「知らんわ。主菜、副菜と勝手に言い出したのは蓮司だ」


 なんで、朝っぱらから、どちらを選ぼうがデッドオアデッドみたいな質問に答えなきゃならんのだ。


「私は、漬物でいいぜ。それでも、一心の側に居させて欲しいから」


「そういう健気発言やめろ珠里! 何か、俺が完全に悪い男にしか見えない」


 珠里はなんで、色恋ごとに関しては、こんな自己評価低いんだ?

 見た目がギャルっぽいのに控えめな姿勢なのが、ギャップによる破壊力を増している。


「か~、パール姫を二番目の女扱いするとか、モテる男はちげぇわ」


「してねぇよ。っていうか一番も二番もねぇよ」


「平等に愛してます。なぜなら、この世の女は全部自分の物だからってか? 素晴らしい博愛精神だな」


「あ~、もうっ。ほら、とっとと教室行くぞ」


 蓮司のダル絡みと、周りの殺気だった男子どもの視線と、女子からの軽蔑の視線に耐え切れなくなった俺は、それらを全部無視して教室へ入った。




◇◇◇◆◇◇◇




「なぁ豊島。お前、女の子は日替わりランチみたいに、とっかえひっかえするのは許されてないって、知ってたか?」


「なんで、蓮司も足柄先生も、ランチで例えるんですか」


 放課後の化学準備室再び。

 俺は担任の足柄先生に呼び出されていた。


 教師なんて昼休みも忙しいし学校から出れないんだから、優雅なランチなんて無縁だろうに。


「白玉さんが、ちゃんと学校に来て教室で授業を受けてくれるようになったのは嬉しいな。多分だけど、豊島君のおかげなんだろうなってのも解ってる。ありがとう」


「いえ、どういたしまして」


 てっきり、珠里たちと学校をサボった件でお説教かと思ったのだが、同席する養護教諭の千百合先生からは意外なことに感謝の言葉を貰った。


「白玉の件はどうしたものかと悩ましい懸案事項だったからな。だが、今日のどこか吹っ切れたような白玉の様子を見るに、おそらく良い方向に向かっているんだろう」


「そうですね。珠里は多分、もう大丈夫だと思います」


 まさか、セックスしないと出られない部屋に関するわだかまりが原因で、学校を休みがちだったとは言えないが。



「で、白玉さんとはしたの? 豊島君」

「はい?」


「白玉とは仲直りエッチしたんか?」

「ふへ?」


 何をこの人たちは教師のくせにふざけてんだ。

 あと、あなた達も教師とは言え、女性なんだからもうっちょっと慎みを持ちなさいよ。


「なんでそんな……」

「隠さなくてもいいんだよ~。別に、罰するとかじゃないから。でも、あの白玉さんの急変振りを見ると、それ以外考えられなくてね~」


「いや、そんなことは」


「これは白玉の今後の指導上、とても重要なことだ。お前ら、思春期のガキってのは色々と不安定だから、色恋やらの人間関係で簡単に崩れちまう。だから頼む、教えてくれ」


 てっきりふざけているかと思ったのだが、足柄先生の顔は真剣だった。

 決して、下世話な野次馬根性で聞いている訳ではないことは分かった。


「ええと、その……」


 だが、かと言って、真実をそのまま話す訳にもいかず、俺は逡巡してしまう。


「……ああ。今の間で全て察したわ。ったく、乱れてやがるな~ 最近のガキは~ も~」


 ため息をつきながら、足柄先生が天井を見上げる。


「いや、その……」


 どうやら、足柄先生には盛大に勘違いをさせてしまっているようだが、珠里とエッチしてないと言い切れない所もあり、またしても言葉に窮してしまう。


「あ~、もう分かった分かった。とにかく、白玉がちゃんと出席してくれるようになっただけ前進、前進。そういう事にしとかねぇとやってられねぇ」


「あ~、千代ちゃん。色々と諦めた」

「生徒の前で千代ちゃん呼びはやめろ千百合」


 この期に及んで言いよどむ俺に、足柄先生は完全に俺が珠里と男女の仲になっていると、確信したようだ。


 まぁ、キス友なので当たらずも遠からずではあるのだが。


「で、赤石は、白玉と豊島の関係については納得してんのか? 今朝は3人で連れ立って登校してたって、複数の生徒が泣きながら報告してきたぞ」


「なんで泣いてるんですか」


「そりゃ、ハーレム野郎とか現実じゃあ早々起きねぇからな。通常、こういう場合に起きるのは修羅場だけだ」


「ですよね~」


 優月や珠里はお互いを決定的に嫌悪したり、俺を罵ったりしていない。


それは、セックスしないと出られない部屋に2人きりで閉じ込められて、やむにやまれず致すしかない状況であったことに、一定程度の理解があるからだ。


そして、やはりあの部屋での出来事が、どこか非現実的な平行世界での出来事で、現実世界とは切り離して考えているからという節がある。


 ゆえに、優月なんかは、こっちで俺の貞操を奪ってやろうと躍起になっている訳だが。


「お前、何かヤバい洗脳の道具とか使ってないだろうな? 流行りの催眠アプリとか」


「そんな非現実的な物は持ってないです」


「ふ~ん……」


 ジーッと疑いの目で足柄先生が俺を見てくるが、俺は堂々と足柄先生の視線を受けて立つ。


 あの部屋の管理者権限は物ではない。

 俺は、ギリギリのところでウソはついていない。


「まぁ、そんなもんあるわけないよな。じゃあ、今後も最低限の節度は守れよ」

「はい。解ってます」


「あ~、次から次へと問題が起きて疲れたよ~ 千百合~ 慰めてくれ~」

「よしよし千代ちゃん」


 さっきは、生徒の前でとたしなめていた足柄先生だが、まだ俺が要る前で養護教諭の愛川先生に甘えだしたのを尻目に、俺はそそくさと化学準備室を後にした。


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― 新着の感想 ―
 まあ、あの人もアノ部屋に行った事が有るのではなかろうか。今は学校お休み中の。
[気になる点] そうそう、s/睡眠アプリ/催眠アプリ/でしょうか。 [一言] 時間停止ものは9割がヤラセだというけれど、催眠アプリは何割がヤラセなのか…w 今後、節度、守れますかねえ…
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