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生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります  作者: 織原深雪


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 でもね、結婚すぐでまだそんなに早くは出来ないと思うの……。

 ご期待は分かるのだけれどね、まだお部屋も一緒になっていないというのに。

 お母様とエリンの会話に、どうしたものかとおもっているとサラサがにこやかに告げた。

「結婚式も済みましたしね、お出かけの間にお部屋は整えましたから。今日から若夫婦のお部屋で過ごせますよ」

 さらりと言われて驚くも、精霊たちも楽しみね、楽しみねなんて言ってるのでこれは不可避の状況。

 短い期間とはいえ、婚約し、結婚式も上げて夫婦になったのだし、お部屋が同じなのも一緒に寝るのも当たり前のことで……。

「まぁ、まだ一緒じゃなかったのね。移動中も別だったし。新婚だもの、これからよね」

 ふふふと楽しそうなお母様とにこにこのサラサ、イジェンヌもいつでも大丈夫ですよ、ここは出産経験も豊富な侍女やメイドが多いからと楽し気に答えてくれた。

「そうね、いずれは。ミリアやフェルト、エリンを見てると可愛いもの」

 辺境伯邸に住み込みの侍女、メイドや騎士も多く、家族で住んでいるものも多いので邸宅内には結構子どもたちがいる。

 ミリアとリルはとっても仲良しだけれど、ほかの子たちもくっつきに来ていたりして、リルは結構人気者だ。

 私自身も子どもたちが可愛くて、子どもたちはにこにこと声をかけてくれるので、だいぶ仲良くなっている。

「シエラ様は使用人にも、その子どもたちにも大人気なんですよ。優しくて分け隔てなくお話しくださるので」

 出迎えに来ていたライドもそんなことを言う。

 ライドの息子は、すでに十五歳でライドについて料理人見習いとして、ここで働いている。

 優しくて、ライドに似たからッとした笑顔の可愛い子だ。

 二歳下の子なのだけれど、私よりしっかりしているかもしれない。

 ライドの奥様は洗濯メイドで、バリバリ働いてくれている。

 四人の子の母で、料理人見習いのジェド君筆頭に男の子四人の母。パワフルなお母さんだ。

 このにぎやかな、辺境伯邸に戻ると帰って来たなって感じる。

「シエラはいい子だもの、当然よね。クロムスも良いお嫁さんをもらったわ」

 そんなお母様の言葉にみんなが頷いてくれるから、少し恥ずかしくなって私はミリアとリルのところに行った。

「ここの皆さんが優しいんです!リルとミリアのところに行きますね」

 私が照れていることはみんな分かっているので、にこにこと見守ってくれる。

 あたたかな、これが家族なんだなと感じて私は陽気だけではない胸の中の温かさを大事に抱きしめた。

 ちょっと照れくさくて逃げて来た私を、リルもミリアも嬉しそうに受け入れてくれる。

 ここが私の家になったんだなと、さらに感じられて嬉しかった。

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