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生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります  作者: 織原深雪


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「皇帝陛下にご挨拶申し上げます。アイラザルド辺境伯夫人のシエラでございます」

 皇帝陛下の前にたどり着き、無事に挨拶をする。

「アイラザルド辺境伯夫人、辺境から辺境伯と共によく参ってくれた。こたび、愛し子となられたことお祝い申し上げる」

「ありがとう存じます」

 そして、皇帝陛下は立ち上がると宣言した。

「この度、ラザシュタイン皇国に五代目の精霊の愛し子様が現れたこと、今後の国の繁栄へとつながるだろう。愛し子様が幸せであることが精霊と妖精の望みであり願い。その願いかなわぬ時は国は枯れる。愛し子様への強制は何人たりとも強いてはならん。また、ともにある聖獣様も丁重に扱うように」

 そうして、私の説明がされると皆がきれいに頭を下げた礼をしてくれる。

 皇族のすぐ真下にいる私に向けられる視線は、入り口近くとは違い暖かいもので安心した。

「精霊の愛し子様へ、幸多からんことをお祈り申し上げる」

 そうして皇帝陛下から乾杯の音頭がされると、各々グラスを掲げて乾杯となった。

 しゅわしゅわしたリンゴの飲み物が、甘くて飲みやすくておいしい。

「これは、リンゴで出来た飲み物ですか?」

 私の問いかけに、隣にいたクロムス様が答えでくれる。

「あぁ、そうだ。このリンゴはアイラザルドの辺境伯領のものだな。柑橘等もあるが、リンゴも人気の果実だ」

 甘くて大きくて、とても人気のある果物だと聞く。

「初めて飲みましたが、これ美味しくて好きです」

 私がそういうと、クロムス様が領地でも飲めるから手配しておこうと言ってくれた。

 少し、食べ物をつまんでクロイスト様とソフィア様と四人でいるとそこにやってきたのはセルゲン大司祭長様だった。

「シエラ様、お疲れさまでした。ウィンガルム様もこちらにお越しでしたか」

『セルゲン、そなたも来ていたのか。大司祭長は忙しいな』

 そんな精霊王と教会トップの会話に近くの貴族は聞き耳を立てているのがわかる。

「シエラ様、クロムス様はいつごろ辺境伯領へお戻りに? お戻りになる前によろしければ皇都の教会へも一度お越しください。じつは、オーロがシエラ様に会いたがっておりまして」

 まぁ、可愛いオーロが会いたいと思ってくれているならば会いに行かなきゃいけないわね。

『セルゲンのワイバーンは賢い子だったな。帰る前に会いに行ってやろうじゃないか』

 精霊王様は結構自然みあふれる生き物に優しいので、そう言ってくれると思ってました。

「クロムス様、教会に寄ってから帰りたいです」

「そうだな。オーロはとってもシエラに懐いていたし、寄っていこう」

 そうして帰る前に皇都の教会に寄るのは決まった。

 明日はお義母様と服飾店とカフェへ行くし、教会に明後日行けば用事は済むから明々後日には辺境伯領へ戻る旅に出れるだろう。

 一緒に来てくれたイジェンヌとロイドも子どもたちと長く離れるのは心配だろうしね。

 イジェンヌとロイドの子はエリンとフェルトの男の子二人と、ミリアという女の子の三人兄妹だ。

 末っ子のミリアはまだ三歳なのだけれど、おくちゃまってかわいい手できれいだったのとお花を持ってきてくれたりする。

 本当にいい子で可愛いので、私は奥様業もそこまで忙しくないのでイジェンヌがミリアを連れてきてくれて、一緒に過ごすのを楽しみにしている。

 ミリアはリルともとっても仲良しで、ふたりでお庭で昼寝している姿は眼福よ。

 可愛いともふもふの共演は正義の塊よ。

 早く帰りたいわぁぁぁぁぁ。

 私の様子を見てセルゲン様はにこにこと言った。

「辺境伯領は、シエラ様にとって安心できる場所なのですね。また近く、辺境伯領にお邪魔いたしますよ。オーロがきっと行くと言ってきかなくなると思いますので」

 なんて、大司祭長様はおっしゃった。

 大司祭長様とオーロなら大歓迎です。

 

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