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生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります  作者: 織原深雪


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 ワイバーン二体とシルバーフェンリルの亜種のリルに癒されて過ごした三日間だったが、とうとう謁見の日になってしまった。

 朝から憂鬱になりながらも、アイラザルドの皇都邸の侍女とメイドによってしっかり謁見用のドレスに着替えて、化粧と髪も整えてもらった。

「まぁぁ、やっぱりうちのお嫁さんは可愛いわ。クラシカルデザインも似合っているわ」

 今日は謁見のため、コルセットとパニエを使った非常に重くて動きづらいドレス着用が必須なのだ。

 とっても健康に良くないから、コルセットもパニエも着なくていいエンパイア型やシュミーズ型のドレスでいいのにね。

締め付けるの体に悪いもの。

 皇都の皇宮はいまだに謁見にはクラシカルタイプのドレス着用をマナーとしているらしい。

 これ、服装変えるだけでもう少し気が楽になるのにね。

 もう、この重いドレスが嫌で嫌で仕方がないのでやっぱり皇都はこれっきりにしたいな。

 私のげんなりした空気を感じて、リルが私の側にしっかり待機してくれる。

 『なでる?』って顔で見てくれるので、私はもふもふをしっかり堪能して癒しをもらう。

「お義母様、リルは一緒に皇宮へはいけないでしょうか?」

 私の問いかけに、お義母様は少し考えた後答えてくれる。

「馬はねぇ、馬車を引いてるから。リルは難しいでしょうね。リルほど安心できる護衛獣もいないのだけれど、リルがいるだけで大騒動になってしまうでしょうし」

 そうだよね、リルの見た目はシルバーフェンリル、しかも大きさを戻せば亜種。

 皇宮に居たら、一気に大騒動で騎士総動員の事態に発展する。

 リルの体が光る。

 これはウィンガルム様が来た合図。

『シエラよ、皇宮訪問が本当に嫌なんだな。それなら我がいくと騒動になる故、五大精霊を連れて行くといい。みな、付いていく気だったようだからの』

 そんなウィンガルム様の言葉の後に、火の大精霊、水の大精霊、風の大精霊、土の大精霊、光の大精霊が現れる。

 みんな各々の属性の色をまとった中世的な美形揃いである。

『我らが、しっかりシエラを見守り指一本も皇族には触れさせぬと約束しよう』

 大精霊が居てくれるなら安心だとようやく少し気持ちも晴れて、準備を済ませた私とお義母様が食堂に行くと、お義父様とクロムス様もすでにいらしていた。

 お二人も騎士の祭礼装でキラキラと豪華な衣装に身を包んでいる。

「シエラはどんな服も似合うな。今回のドレスは一応皇宮用に仕立てておいたものだが、良く似合っている」

「ありがとうございます、クロムス様。可愛いですが、重いので早く謁見を済ませて楽なドレスに戻りたいです」

 サクッと出た私の本音に、クロムス様もお義父様もお義母様もそうねと同意してくれる。

「私たちも、そうそう皇都や皇宮には行かないからこういった格好は久しぶりよ。さっさと済ませて帰りましょうね」

 お義母様が同意してくれて、なんとか少しの朝食をとると私たちは馬車で皇宮へと向かったのだった。

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