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生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります  作者: 織原深雪


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 可愛いチェックの生地にフリルとレースにリボンのついた、ふわっと広がるスカートの可愛いドレス。

「やっぱり、女の子はいいわ。可愛い服着てもらえるし、着飾らせる楽しみがあって」

 そんな風にお義母様は言いながら私の着替えをお茶しながら眺めて、とっても楽しそう。

「うちはクロムスだけでしょう?子どものころから旦那様に似て大きかったから可愛い男の子服もに合わなくってね。服を楽しむ機会は皆無。ようやっとお嫁さんが来てくれて、私はとっても嬉しいわ!」

 この国では見かけない感じのドレスだけれど、可愛いし、着心地も抜群でしかもふんわりしている割に生地は重くないので動きやすい。

「さぁ、お母様にクルっと回って見せて頂戴」

「はい、こうでしょうか?」

 スカートをつかみつつ、クルっとゆっくり回るとお義母様はとっても嬉しそうに見つめて何度も頷いている。

「うんうん、とっても良く似合っているわ。服のサイズと髪や目の色を聞いて用意してよかったわ」

 まさかの、お義母様に容姿や服のサイズも伝わっていつの間にかドレスが用意されていたとは思っていなかったけれど、とっても可愛くて動きやすいドレスは嬉しい。

「お義母様、素敵なドレスをありがとうございます」

 私の言葉に、お義母様はうーんといった顔になって私に聞いてきた。

「シエラちゃんは自分のお母様を覚えていて?」

「いいえ、私を産んですぐに亡くなっているので思い出もなにもありません」

 私の返答に、お義母様は私の手を取り言った。

「クロムスのお嫁さんだけれどね、シエラちゃんが良ければ、お義母様じゃなくてお母様って呼んでほしいのよ。私、本当に娘が欲しかったから」

 その言葉には偽りはなさそうだし、心から言ってくれていると思う。

「お母様、素敵なドレスをありがとう。お母様も、どうかシエラと呼んでください」

 私の言葉にぎゅっと抱きしめて、ありがとうと言うお母様。

 きっとこれから仲良くしていけると思えた。

 だって、お母さんの抱擁はクロムス様と同じく優しくて温かいから。

 お着替えを終えて、皇都のお屋敷のサロンへと向かう。

 サロンにはお義父様と私と同じく着替えたクロムス様がいた。

 窓の向こうには庭でのんびりしているアイラも見える。

「お待たせしました。どう?可愛いでしょう?エトランドル国のドレスなのよ」

 お母さまの言葉に、お茶をしながら話していたお義父様とクロムス様がこちを見て笑顔になる。

「シエラ、とっても似合っているよ。母上、ほかにもドレスはありますか?ぜひこの感じであと二着はほしいのですが?」

「もちろん、生地やデザインの違うドレスが五着はあってよ」

「さすが、母上ですね。お飾りや靴は?」

「今回の祝典の後に、皇都で買いましょう。靴とお飾りは本人を連れて選ばなくてはね」

 母と息子でなぜか嫁の買い物談義をしている?

 本人はもはや、置いていかれているがさして主張もないのでお任せしようと決めているので、そのまま見守っているとお義父様が声をかけてくれた。

「シエラ嬢、このままだとソフィアはクロムスとすごい本人おいて買い物しそうだけど大丈夫かい?」

 お義父様はしょうがないなって顔をしつつ、見守っている。

「大丈夫です。私は流行に疎いし、どんな色が合うとかもまだまだ分かっていないので。お母様が選んでくださるなら安心です」

 私の言葉にお義父様は少し目を見開くと、優しい表情でそうか、ありがとうと言った。




 

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