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生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります  作者: 織原深雪


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「クロムス様、シエラ様。大司祭長様がお見えになっております」

 前にしっかりお手紙でもらっていた通り、大司祭長様が辺境伯邸までご挨拶に来てくれた。

 しかも、移動手段はワイバーンという竜種の魔獣で卵から世話することで騎獣にできるのだとか。

 大司祭長様は、やはり早々大教会を長期間離れることができないので長距離移動は常にワイバーンなのだとか。

 大きな翼をもったワイバーンだけれど、その瞳はクリっとした可愛らしい瞳。

 しかも、リルにご挨拶のごとく顔先を寄せて、その後はしっかり座って大人しくしている。

「大司祭長様、初めまして。シエラ・アイラザルドでございます」

 私が淑女の礼でご挨拶すると、大司祭長様は少し慌てつつ挨拶を返してくれる。

「これは、愛し子様がお健やかにお過ごしのようで大変嬉しゅうございます。大司祭長のセルゲンにございます」

 大司祭長様は、うちのお父様と同じ世代のようだけれどうちのお父様より温和そうでナイスミドルなおじ様でした。

 さて、私はさっきからリルと大人しく一緒にお庭で丸くなったワイバーンが気になって仕方ありません!

「その、セルゲン様。ワイバーンには触れることは出来ますか?」

 私の問いかけに、セルゲン様はちょっと驚いた様子を見せつつにこやかに頷いた。

「ふつうはワイバーンは大きくて女性には怖がられることが多いのですが、シエラ様は大丈夫そうですので、ぜひ触ってみてください。オーロ、愛し子さまが触れらるれるからな」

 そんな声掛けに、ワイバーンのオーロは顔を上げてこちらを見つめている。

「初めまして、オーロ。うちのリルとは仲良くできそう?」

 そう声をかけつつ口元から顔、首筋を撫でると目を細めて気持ちよさそうにしてくれるオーロ。

 なにこれ、リルとは違った滑らかな肌触り。すごい、つるつる!

 そして、可愛い!!

「クルルルル」

 鳴き声も可愛い!ワイバーン、野生の子は仲良くできないかもだけれどオーロとはきっと仲良くなれる。

 そんな確信をもって、なでなでさせてもらっているとリルが私もと寄ってくる。

「うん、リルももちろん撫でようね」

 もふもふとツルツルとどっちも大きな生き物に挟まれている。

「天国はここにあったか……」

 いや、だって極上のもふもふとツルツルの競演ですよ? 堪能するしかないじゃない。

 無心で二匹をなでなで、もふもふしているとクロムス様が苦笑して大司祭長様に言う。

「ここにテーブルとお茶を用意することにしてよろしいか?」

 私の二匹との戯れを見て、大司祭長様は見守る父親のようで優しいお顔のまま頷いてくれた。

「もちろん構いませんよ、愛し子様の行動は妨げてはなりません。彼女の幸せが精霊たちの幸せでひいては、この国の豊かさに繋がるのですから」

 そういうものなのかな?まぁ、精霊王であるウィンガルム様も私の思うままに暮らして幸せになりなさいというからね。

 間違っていないとは思う。

「なにより、聖獣フェンリルも側にいる状態ですから歴代の愛し子以上の方なんですよシエラ様は」

 大司祭長様、それは私も初めて聞きました。

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