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生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります  作者: 織原深雪


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 祭壇の前で、祈りの姿勢と共に精霊たちに声をかける。

「お約束の通り、ここまで来ました。精霊様、私の声は届きますか?」

 そう声をかけると、ブワッと光や風や草花が舞い上がり私の前に透けているが人型の精霊様が五体姿を現した。

 その姿はとっても美しくって、惹きつけられるものがある。

「あぁ、ようやっとここに来てくれた。我らの大切な愛し子よ。今、そなたは幸せだろうか?」

 真ん中の光がキラキラした精霊様が問いかけてくるので私は素直に答えた。

「はい。ここに来てから皆さん優しくて、私はとっても幸せですよ」

 私の問いかけに五体の精霊様はとっても満足そう。

「さぁ、我ら五大精霊からシエラに祝福を授けよう。我らの愛し子、その殻を脱ぎあるべき姿に戻るがいい」

 そんな言葉と共に、光が降り注ぐとどうやら変化があったらしい。

 司祭様も司祭長様も、ロイドもクロムス様も少し驚いた様子だったがクロムス様は微笑んで私を教会内の姿見のあるところへ手ずからエスコートする。

「シエラは本来、綺麗なブロンドとアクアマリンの瞳だったんだな」

 茶色の瞳と赤茶の髪色だった私は、精霊の祝福を受けると綺麗な輝きのブロンドに瞳もアクアマリンの水色へと変わっていた。

「えぇぇぇぇ、なんでこんなに変わるんですか!?」

 私の叫びに、司祭長様は好々爺な笑顔のまま教えてくれる。

「愛し子様が、危険な目に合わないよう祝福を受けるまでは擬態させておくのが精霊たちの決まりだと教会には伝わっております。愛し子たちは祝福を受けると大体ブロンドやプラチナブロンド、瞳はアクアマリンやアメジストにエメラルドなどの精霊が好む宝石の色になると言われております」

 そんな言葉と共に司祭長様と司祭様は私に祈りの姿勢で頭を下げて告げた。

「ここに、ラザシュタイン皇国五代目の精霊様の愛し子が誕生いたしました。教会本部にもこのことをお伝えし、盛大に祝う年となりますことありがたき幸せでございます。愛し子様が健やかに日々過ごされますよう、教会もお支えいたしましょう」

 どうやら私は精霊の愛し子だったらしい、祝福を受けて姿が変わってと忙しいけれどなんだか新しい色に自分でもすんなり納得している。

 だって、亡くなった母の色に近いと思う。

 母もブロンドで、瞳は青かったと思う。

 昔、まだ小さいころに母のメイド仲間だった少女に教えてもらった産みの母の容姿。

 ブロンドに紺碧のサファイアの瞳の綺麗な人だったと、そして優しい思いやりのある人だったのよと教えてくれた。

 そのメイドさんもお義母様に追い出されてしまってどこにいるかもわからないけれど、元気でいてくれると良いなと思う。

 そんなことを思い出していると、クロムス様が私に言った。

「こうなると、シエラは一度大教会のある皇都に行かなければならないと思うが、司祭長どうだろう?」

 クロムス様の言葉に司祭長様は頷くと、それでもにこやかなままに言う。

「たしかに精霊の愛し子様に大教会に行って大司祭長様にお会いいただけると助かりますが、すべては愛し子様の望むようにです。愛し子様がここを離れたくないと言えば大司祭長がこちらに来るでしょう」

 教会の偉い人に移動させるのはとは思うけれど、ここの空気と精霊や妖精の多さに落ち着く私はあまりここを離れたくない。

 言ってもいいのだろうか?迷っていると、妖精がささやいた。

『愛し子、思うままに。あなたは素直でいいのよ』

 その言葉に私は背中を押されて、言葉にする。

「私、ここが好きだし離れたくないと思うの」

 そういうと、皆が頷き司祭長様は愛し子様の誕生と共に辺境の地を気に入っていて離れたくないという意思も伝えてくれるとのことだった。

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