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生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります  作者: 織原深雪


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 夕食も終えて、デザートも食べた後のティータイムはサロンでと移動する。

 昼間とは違って、静かになった辺境伯邸。

 それでも、実家に比べたらなんて居心地がいいのだろうか。

 ここの雰囲気も使用人も、辺境伯自身もみな優しい。

 婚約の時点でここに来られて私は良かったなとつくづく感じる。

「ここでは、今日はまだ落ち着いているが魔獣の襲来は日常だと思ってほしい。だが、我が騎士団に私もしっかりと対応しシエラが不安にならないようにしたいと思っている。ここの侍女もメイドもしっかり非常時の訓練がされているから、もしもの時は彼女たちに従って避難してほしい」

 クロムス様は、しっかりと辺境の現状を隠さず話してくれた。

 本当に誠実な方だと思う。

「はい、その際にはしっかりとイジェンヌやサラサに従って避難します」

 私の返事に頷くと、クロムス様は私を部屋まで送りその後は警戒に当たるのだと言ってお休みになるのはもっと遅くなってからと聞き少し心配になった。

「そんなに遅くまでお仕事されてて大丈夫なのでしょうか?」

 私の言葉にイジェンヌが寝支度の手伝いをしながら答えてくれる。

「旦那様は、鍛えてますからね。騎士団の統括ももちろんですが団長職こそ任せていますが、現在の辺境で一番強いのがクロムス様なんですよ」

 魔法も使える剣士として有名なクロムス様はやっぱりお強いんだなと感心していると、鐘の音が響く。

 鐘の音三つを聞くと、イジェンヌがきりっとし表情で言う。

「シエラ様、地下室へ避難します。付いてきてください」

 そういうが否や、サッと私に革靴を履かせると手を引いて走り出す。

 現在三階から地下まで駆け抜けるため、私はイジェンヌに引いかれるままに付いていくのに集中する。

 地下に着くと何人かのメイドとサラサの姿がある。

「シエラ様、ご無事でなによりです。イジェンヌ、良い早さでしたよ」

 さて、この鐘三つの合図は魔獣の襲来とみて間違いないと思う。

「シエラ様、先ほど聞いた鐘三つは大型魔獣の襲来を意味します。それを聞いたら、なにを置いてもこの部屋まで避難してくださいませ」

 サラサの説明に私は頷いて答えた。

「分かったわ。鐘三つ聞いたら避難の合図ね」

「はい、そうでございます。鐘二つは、複数魔獣の襲来でそれも早めの避難が必要です。鐘一つは、単体魔獣の襲来なので鐘が増えなければ大丈夫です」

 そんな説明のさなかにも、外から剣戟の音が響いてくる。

「今回は大型魔獣とはいえ、レッドビックボアとのことなので旦那様が出ればすぐに倒しておしまいになるでしょう。安心なさってくださいませ」

 そんなサラサの言葉通り、避難して三十分ほどで騎士が避難部屋に来て魔獣が倒されたので各自戻って大丈夫と伝えに来たのだった。

 これが辺境の日常なのか誰も特に不安がらず、そのまま部屋に戻っていく。

 私もいつか慣れるのだろうか?そう思いながら部屋に戻り、今日は早めに就寝し明日のお出かけに備えることにしたのだった。


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