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生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります  作者: 織原深雪


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 晩餐の時間の前に、部屋で落ち着いたデイドレスに着替えて晩餐に行くことにした。

 本来ならドレスらしいのだけれど、ここは辺境伯家で魔の森は夜に活発になるので動きやすい服装がいいとのことだった。

 魔の森からの最初の砦がこの城で、騎士や辺境伯が出るためメイドや非戦闘員の私たちは魔獣の襲来が知らされると、地下室へ避難することになっているとのこと。

 二階の食堂から、一気に地下まで駆けなければならないので、ここでは靴もローヒールで良いとのこと。

 離れに住んでから、ハイヒールも履いたけれどあれでは走れないし、歩くのも大変なのでありがたいなと思っている。

 マーマリナお義姉様が五足くらいハイヒールを用意してくれていたけれど、活用するシーンは少なそうだ。

 こちらでは柔らかな皮で作ったものや布の物までローヒールであり、ブーツもヒールは低めだった。

 衣裳部屋で確認した時、どれも履きやすそうで満足している。

「シエラ嬢、そのドレスもよく似合っているな。部屋は気に入っただろうか?」

 食堂に行くとすでにいらしていたクロムス様にそう問いかけられる。

「落ち着いた雰囲気でとっても気に入りました。用意してくださった服もとても着心地が良くて。ありがとうごさいます」

 私の返事にクロムス様は満足そうに頷き、会話が落ち着くと晩餐の食事が運ばれてきた。

 お肉は小さめのお団子になっていて美味しそうなタレが掛けられているし、野菜も美味しそうなキャロットラペや小さなトマト、コーンも添えられている。

 スープはみどりのポタージュで、青菜が使われているのだろうか?

 とにかく見た目から美味しそうなので、楽しみである。

「精霊の恵みに感謝して、いただきます」

 そう、食事への感謝をささげて食べ始める。

 肉団子はとっても柔らかくてジューシーだし、添えられた野菜と一緒に食べると野菜もよりおいしく感じられた。

 昼間のアップルパイもとっても美味しかったし、料理長さんありがとう!

 緑のポタージュは飲んでみたら甘くて、びっくりした。

「こちらのスープは、みどり豆のポタージュになります」

 とドルツさんが教えてくれる。

 豆のスープだったんだと感心しつつ、美味しいのでしっかり食べようと頑張る。

 私のお皿は食べきれるようにか、少なめだけれど綺麗に見えるように盛ってくれていてそこにも優しさを感じることができた。

 そしてデザートには氷菓子と言われるものが出てきて、それは桃を使ったもので、とっても甘くておいしかった。

「ドルツ、料理長のライドにとっても美味しかったって伝えてくれる?」

 私の言葉を聞いてドルツはニッコリと頷くと「ライドもとっても喜びましょう。伝えておきます」と言ってくれた。

「クロムス様、明日教会へ行きたいのですがいいでしょうか?」

 私の言葉にクロムス様は頷くと、答えてくれる。

「疲れていないか? シエラがいきたいのであれば構わない、明日の午後なら一緒に行けるから昼を食べたら案内しよう」

 こうして明日のお出かけの約束がなされたのだった。

 まさか、一緒に行ってくれるとは思っていなかったので少し嬉しかった。


 


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