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生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります  作者: 織原深雪


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 お兄様の離れに移ってからは、美味しくて温かいご飯に綺麗で落ち着いたデザインの着心地の良いドレス。

 メイドの仕事をしなくていいので、いろんな本を読んで過ごしている。

 時にはマーマリナお義姉様とシオンと一緒にお茶をすることもある。

 そうして、実に久しぶりに穏やかに過ごした一週間を終えてお父様とお兄様が話があると離れのサロンで話をすることになった。

 シオンは世話係に任せて、マーマリナお義姉様も同席してくれるらしい。

 話の出来る相手だとは思うが、なにしろ全然話してこなかったお父様とお兄様相手にどうすればいいのか分からなかったので助かるなと思った。

 サロンに着くと、お父様とお兄様はすでに揃っていてお互いに話しているところだったが私が来たことに気づくと話を辞めてこちらに来るように言う。

「シエラ、よく来たな。こっちに座ってくれ」

 お父様の言葉に私はお父様とお兄様、マーマリナお義姉様との間の一人掛けの椅子に座った。

「だいぶ顔色も、落ち着いて良くなったな。ドレスもよく似合っている」

 そんなお父様の言葉に、どう返せばいいのかわからず疑問形で感謝の言葉を返してしまった。

「ありがとうございます?」

 そんな私たちの様子にお兄様は、マーマリナお義姉様に視線を向ける。

「シエラは、知識の吸収が早く離れの図書室の本はほとんど読んで覚えてしまいましたわ。私とお茶をする際にもしっかりとマナーも出来ていますし、辺境伯領にお出ししても問題ないと思います」

 そんなマーマリナお義姉様の言葉に、お父様はホッとした様子を見せた。

「一応、辺境伯にも、私のふがいなさを含めてシエラには足りないこともあるかと思うがよいだろうか?と伝えたところ問題ないと返事が来ている。そしてシエラが問題ないのなら早めに辺境伯領に来てくれてもかまわないとのことだ。シエラ、こちらの準備もカイウェンが頑張ったので問題ない。どうする?」

 アリアンお姉様の結婚式前には辺境伯領に送り出すという話だったが、早くでも良いらしい。

 私はこの家に思い入れもないし、新しい場所に早く行ってみたい。

 魔物も見てみたいし、あちらには皇都にはない植物や果物もある。

「それでしたら、早めに辺境伯領に行ってそちらに馴染めるように過ごしたいと思います」

 私の返事はあらかじめ予測していたらしいお父様とお兄様は頷いて了承し、来週の初めに私は辺境伯領へ向かうことが決まった。

「きっとシエラはそうすると思ったけれど、せっかく仲良く過ごせているのに少し寂しいわね。でもきっと、シエラにはいい環境になるわ」

 そう言って、マーマリナお義姉様にも言葉をもらい急ピッチでの辺境伯家への移動準備が進められたのだった。


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