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交差する命のやり取り 声劇台本

利用ガイドライン


・生放送、裏劇、各種使用OKです

・台本無断配布禁止

・動画制作、商用利用する場合は一度ご連絡ください

・文章改変、キャラクターの性別改変はNGです

・放送のどこかに作者名とURL記載お願いします


登場人物表

吸血鬼♂:

眷属の少女♀:


少女 ごしゅじーん!無事っすかー?


吸血鬼 きゅるきゅるきゅるきゅるー


少女 あーまた血液不足っすねー。ほらご主人。これ飲んで


吸血鬼 あ、血……血液!?


少女 おー。勢いよく飲んでる。ほらご主人ー。感謝して飲んでくださーい。オイラのおかげなんすからね


吸血鬼 うるさい!お前眷属だろ!少しは俺に敬意もて!


少女 それはこっちのセリフですよー。誰のおかげで生き延びられてると思ってるんすかー?牙折れの吸血鬼さん?


吸血鬼 ……それを言われると弱いんだよなー。……でもお前だって、誰のおかげで今日を生きてると思ってるんだ?盗人小娘


少女 ムカつくことにそうなんだよなー。まあじゃあ、お互い様ということで


吸血鬼 それで、今日はどこから盗んできたんだ


少女 近くのデッケー病院から。多分、1週間分はあるんじゃないんすかね?


吸血鬼 ありがてー。お前を眷属にして唯一良かったと思う瞬間だよ


少女 ……ねえ、ご主人


吸血鬼 なんだ?珍しい顔で見るな


少女 そもそも、なんでオイラを眷属にしたんすか?


吸血鬼 ……あー。覚えてないのか?


少女 一応流れは覚えてるっすよ。オイラがスリの仲間と失敗しちまって、逃げてるうちに気絶して、気づいたら、オイラはご主人の元で、吸血鬼の眷属になって、てのは


吸血鬼 そこまでは、俺の牙はあったんだよ


少女 え?


吸血鬼 と言っても、折れかけだったけどな


少女 どういう、事っすか?


吸血鬼 俺はそろそろ寿命が来た吸血鬼だった。それなりに悪事を働き、それなりの理由で吸血鬼になった俺は、ずっとただ、人の生き血を吸って殺す日々を生きてきた


少女 それ、で?


吸血鬼 一応、眷属の作り方は何となく知ってたが、この苦しみを知っている以上、作る気はなかった


少女 なのに、なんでオイラを?


吸血鬼 追っ手に追われてお前は死にかけだった。俺も死にかけだし、最後に命を繋ぐのも悪くねえかと、お前に最後の牙を立てて死ぬつもりだった


少女 じゃあ、なんで生きて?


吸血鬼 それこそ、忘れたのか?


少女 え?なんかありやしたっけ?


吸血鬼 お前に牙を立てた瞬間に折れた牙を引き抜いて、俺は意識が途切れた、それで死ぬと思ってた。でも、俺は目が覚めた


少女 え?ご主人の牙私の首に刺さってたんすか?気持ち悪


吸血鬼 お前話してる流れ考えろよ!だいたい、その状態だと本当に覚えてないんだな


少女 なんすか、焦らしプレイも気持ち悪いすよ


吸血鬼 言い方も考えろよ。お前、近場の病院から血液パック盗んできたろ


少女 あ、そういえば


吸血鬼 俺は古式ゆかしい吸血鬼だからな。格好で察したんだろ。それを俺の口に、無理やり飲ましたじゃねえか


少女 ……そういえば


吸血鬼 俺らは、生かし生かされた、運命共同体だ


少女 えーやだー


吸血鬼 お前本当に発言その他もろもろ考えろよ!


少女 まあでもご主人。


吸血鬼 なんだよ


少女 こうして会話するのは、楽しいっすよ


吸血鬼 素直なの気持ち悪


少女 うるせー!

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