作者、話の難しさについていけなくなり、Hの行動に話を移す
俺は二人の話を聞いていた。
だが、俺は里緒とアンデルセンの顔に視線を往復させることしか出来なかった。
何か意見を言おうにも、俺が理解できるような内容を彼らは話していなかったのである。
彼らの話が終ったとき、俺がやっと口を挟むことができた。
「あの、今どんな話をしていたのでしょうか?」
私は車で博多の親富孝通りまで来ました。
ご存知でしょうが『親富孝通り』は、以前は『親不孝通り』という名前でした。
ですが『親不孝』という名前が良くないということで、変えようということになったようです。
ところが『親不孝通り』の知名度は意外と高く、博多の名物的な通りとして知られていました。それを変えるのも抵抗があったようです。
そこで『親不孝』の読み方だけを残し、字を変えた『親富孝』が新しい名前となったらしいのです。
親不孝……イメージが悪い言葉ですからね。
ペーパードライバーの私は、交通量の多い天神の道路をこわごわ進んでいました。
万一事故にあって警察を呼ばれでもしたら、私の居所がたちどころにわかってしまいます。
そして、その場で逮捕されてしまいます。
それだけは、避けなければいけませんでした。
なんとか無事にコインパーキングに到着しました。不
況の影響からかなんだか寂しい印象を受けましたが、それでも学生から私と同じ年代ぐらいの若者が、多く歩いていました。
昔の名前が残っている看板などが、今でも残っていました。
逃亡を始めてから、私は空腹を感じなくなっていました。
昨日も昼の一食だけで過ごし、今日も正午辺りにパンをひとつ食べただけです。
コインパーキングに車を止めて、その中で寝る、ということも一瞬だけ考えました。
でも目立つし、職務質問を受けたら終わり。
自分の所有物みたいに乗り回していますが、この車は盗難車なのです。
持ち主を殺して奪い取ったことも、忘れかけていました……。




