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L3 killing of genius "H"  作者: 迫田啓伸
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主人公、法律の解説をする

 構成要件該当性


L「犯罪行為は刑法に『これをしてはいけない』と規定されていることだけなの。刑法にないこと

 まで犯罪にされてしまうと、為政者(特に独裁者)が勝手に『~罪』と罪を作ってしまい、住

 みにくい世の中になるからね。だから、刑法または軽犯罪法に記載されていない違法行為は、

 犯しても罪にはならないということ」


違法性

L「その行為が法律に違反しているかということ。たとえば『人を殴る』という行為は暴行罪にな

 るけれど、それがボクシングの試合では違法ではないよね。その他にも郵便配達は『住居侵 

 入』、医者の手術は『傷害』、ライフセーバーが女性に行う心肺蘇生を『強制猥褻』、これら

 のことで訴えられることはないよね。違法性とは、そういうことなの」


責任能力

L「これは犯罪行為を行った当人に、自分が行った行為が理解できるかということ。たとえば5歳

 の子供が銃を持って、間違って引き金を引いて人を死なせたとしても罪にはならない、という

 こと。他にも先天的障害を持っているので、自分の行動がどういうものかわかっていないと

 か。最近の弁護士はここを裁判のポイントにしているようだけど、それだと犯罪の前に麻薬な

 んかを使って無罪にしようというバカが増えるだけ。どんなに重大事件を起こしても頭がおか

 しい振りをすれば助かるという前例を増やしてしまう」

S「確かに」

L「下手すれば、Hはたくさんの人を殺したけれど頭がおかしかったので無罪にしました、という

 ことになるかもしれない。だけど、それで無罪にしても再犯をすれば意味がない」

A「うむ。だが、わしから言わせれば、Sは黒、Hは白だと思う。Sは心神耗弱などではなかっ

 た、ということだ。しかしHは『白』かもしれん。その根拠は警察での供述、その他の証言な

 どからだ。彼女の言動は支離滅裂だと」

L「弁護士としては、捕まえて接見してみないと犯人のことがわからないから……でも、Hは助け

 たくない」

A「まあ、そうだろう。Hみたいなのを野放しにしておくのが社会のためとはいえないからな」



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