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L3 killing of genius "H"  作者: 迫田啓伸
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再び、Hは回想を始める

「どうしたの?」

「会社が、倒産して……」

「倒産って、これからどうするんだ!」

「どうするって、言われても」

「こんなことにならないように、子供の頃から勉強しろといってきたんだ!」

「これからどうするの? お父さんの仕事もたいしたお金にならないし。あなたはすぐに倒産するような所に入るから」

「高卒で雇ってくれる所なんてないよ」

「そんなことはない。周りのせいにしないで、自分の悪かったこととかないの? 学歴も大事だけ

 ど、高卒でも真面目に働いていれば」

「でも」

「言い訳するな! 学生時代もそうだった! 自分の失敗を社会とかのせいにしているが、お前は

 努力したのか!」

「今まで死ぬ気になってやったことがあるかと聞いているの! お姉ちゃんに比べてまったくダメ

 だったじゃないの! 頑張れば、結果は勝手についてくるの。あなたは、結果を出したの?」

「お姉ちゃんと比べないでよ。私だって……」

「何だ! その口の利き方は?」

「こうなったのも、あなたの今までの結果でしょう!」

「……大学に行かせてくれなかったから……」

「人のせいにするな! あの時は金がなかったんだ!」

「頑張れば、もっとできるはずよ!」

「でも」

「うるさい!」


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