表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
L3 killing of genius "H"  作者: 迫田啓伸
102/345

H、回想に苦しめられる

 フザケンナ、と教室内で罵倒された。

 クラスメートたちは遠巻きに私を見ていた。

 中にはニヤニヤと醜悪な笑顔を作っている奴までいた。

 私と向かい合って立っているのは、クラスの人気者の男子だった。

 成績もよく、部活でも活躍していた。当然先生からの信頼も厚かった。

 立ちすくんでいる私に対し、彼は言った。

「なんで、お前みたいなブスと付き合わなくてはいけないんだ。鏡を見ろ!」

 このとき、周囲からクスクス笑いが起こった。

 私はいたたまれなくなり、椅子に座った。

 時々私に視線を送り、ニヤニヤする奴がいた。

 どうしてこういうことになったのかは、今でもわからない。


 一瞬、意識が飛んでしまっていた。

 男が息を吹き返し、私の腕をつかんできた。

 怒声を飛ばしながら、私を殴り、腹を蹴って私をアスファルトに引きずり落とす。

「このクソ女!」

 そして、逆に私は組み伏せられた。


 私は小さくなって机に座っていた。

 隣には母がいて、正面には先生がいた。

 母は強い口ようではっきりと宣言した。

「○●高校に行かせるつもりです」

「しかし、Hさんは××高校を希望していますし、偏差値もこちらのほうが安全圏です。○●高校はレベルが」

「いえ、この子の将来のためにも○●高校に行かせます」

「お気持ちは分かります。でも、大切なのはどこの高校に行くかではなく、高校で何をするかです。いくらHさんの姉が行っているからといっても」

「私たちはこの子の将来のために、○●高校を勧めるんです。××高校へ入ったって、なんになるのです? どこの大学にいけるというのですか?」

「高校は大学へ行くための予備校ではないのですよ?」

「それは建前です。現在、どこの大学を出たかで人生が決まっているのが、現実ではないですか?」

 私が言葉を挟む隙はなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ