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第二次パンゲア戦役   作者: エミル・トライバー
6/7

ウラル空軍基地攻略戦

統合軍の航空戦力を押さえるために

北十字軍航空隊は次の攻撃目標をウラル空軍基地に定めた。

22日2200

ヴォルガ航空基地より北十字軍偵察機が発進した。


先述の通り北十字軍は航空戦力を非常に重要視している。


ウラル王国も航空基地を保有している。


ヴォルガ基地に比べると些か小規模ではあるが、無視できるものではなかった。


ウラル空軍基地はヴォルガ基地以上に高地にあり、地上からの交通手段はほぼ無いといっても等しかった。


このこともあり、北十字軍は航空戦力によりウラル空軍基地を攻撃せざるを得なかった。



翌日0136

偵察隊が帰還し、

敵機攻撃準備の兆しあり。

攻撃の機無きにしもあらず、

しかし更なる偵察と警戒を要す

という報告をした。


偵察隊は、

『我ら偵察隊は明らかに敵のレーダー探知圏内を飛行し、敵基地上空に限りなく接近した。しかし敵は迎撃機を発進させないどころか、対空砲撃すら行わなかった。

攻撃準備が整っていると思われる機影も確認できた。

レーダーの故障か燃料弾薬の温存かは判別しかねるが、いずれにせよ警戒を強めるべきである。進軍中の軍団やこの基地が攻撃される可能性も否めない、故にさらに入念な偵察を行うべきである。』

と語った。



北十字軍偵察機Ro-3は小型でレーダー探知からの隠避性も高いが、基地上空まで接近したら気づかれるだろう。


これは明らかにおかしい。


北十字軍航空隊長は偵察の延長を決定した。


それと同時に進軍中の師団に空からの攻撃に注意を促した。



23日以降6日間に渡って15回以上の偵察が行われた。


その始めのの24日に

王都領サマーラにおいて北十字、統合両軍の衝突が起こった(サマーラの戦い)。


その制空権を確保するため戦闘機の半数以上を投入し、地上支援をするために全ての急降下爆撃機を投入した。


戦いの火蓋を切って落としたのもこの航空戦だ。


その航空戦の結果は「サマーラの戦い」で示すとしよう。



サマーラの攻略もかなり進んだ同月29日1930の偵察を以て


3月1日0700ついに中爆撃機65機によるウラル空軍基地爆撃が実行された。



結果から言おう。


この一度目の爆撃は大成功であった。


北十字軍の入念な偵察が功を奏し、丁度ウラル空軍基地の航空機がサマーラへの航空支援へ向かっている隙に攻撃できたのだ。


爆撃は午前中に終了した。


少数の迎撃機や対空砲撃により爆撃機や直掩機が損傷を受けたが全機生還し、敵の基地能力を大幅に奪うことができたのだった。



この成功とサマーラ攻略の報を受け、

同日深夜から2日明朝にかけて北十字軍の航空戦力のほぼすべてをウラル空軍基地攻撃に投入し、止めを刺そうとした。


だが統合空軍はこれに対し、

帰還した全航空機と対空砲全門を以てこれを迎撃せんとした。



ここに北十字軍と統合空軍による大航空戦が勃発したのである。



戦闘機の性能ではジェットエンジンを搭載した統合空軍、

レシプロエンジンを搭載した北十字軍どちらも一長一短だ。


しかし数では多少損耗しているとはいえ、

戦闘機部隊が主力の統合空軍に分があった。


北十字軍はサマーラでの制空戦でも

この数の差を乗員の練度や戦術で補ってきた。


両軍とも士気は高かった。



この航空戦はウラル空軍基地上空8㎞圏内で行われ、

両軍戦闘機が死闘を演じた。



しかし統合空軍が数で勝ったのは戦闘機である。


爆撃機を含めた全ての機体を相手にするには少なすぎた。



北十字軍は戦闘機、爆撃機に多大な損害を出しながらも

二度目の爆撃に成功し、ウラル空軍基地を壊滅に追い込んだ。(3月2日1700)

補足

後々追加します。

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