表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二次パンゲア戦役   作者: エミル・トライバー
5/7

サマーラ進軍

ヴォルガ空軍基地を占領した北十字軍はついに進路をヴォルガ王国王都サマーラへと向ける。

北十字軍の進撃は止まらない!

北十字軍はヴォルガ空軍基地を占領した後帝国軍2個師団を残し、ヴォルガ王国王都サマーラへ進軍を開始した。(21日1200)




ヴォルガ空軍基地は王国のほぼ北端に位置し、周りは標高の高い山々で囲まれている。


そしてヴォルガ王国自体が山間にある国だから戦車などの軍用車輌を用いての移動は制限される。


距離は短いがほぼ一本道のようなものだった。


統合軍が待ち伏せをしている可能性はあったがそこを通らざるを得ないため、北十字軍は慎重に兵を進ませた。




一方、統合軍はヴォルガ基地での大敗北と新型戦車の報告を受け、大きな混乱状態に陥っていた。


混乱の中でも次に北十字軍のとる行動はどの軍人にも予測できた。彼の軍が王都サマーラへと進撃してくるのは明白だった。


しかし策はあまりにも少なすぎた。


新型戦車M-1には極北地域軍の保有する兵器では太刀打ちするのは難しいのである。


サマーラには統合以前に備えられた要塞砲が今も存在する。それは現代の戦いにも十分通用する火力は持っている。


だが、それはとてもではないが戦術的に容易に使えるものではない。


そこで王都領サマーラへと到達する前にある程度戦力を削ぐ慚減作戦を陸軍、空軍合同で立案した。


しかし先述の通りヴォルガ王国は山間にあり、軍用車輌は行動をかなり制限される。


これは統合陸軍も同じである。


サマーラ側からは何とか出来ないことも無かったが、リスクに似合う効果は期待できず陸軍は断念した。


したがって進軍中の北十字軍への攻撃はウラル空軍基地の空軍によって行われることになった。


唯一の対抗作戦として陸軍は王都領の北西部にある街セロフにて待ち伏せ攻撃を行うこととなった。

ヴォルガ空軍基地方面から王都サマーラへ入るためには必ず通らなければならない街である。


新型戦車M-1、その重装甲、大火力、高速度は非常に驚異的であったがヴォルガ空軍基地での戦闘で小回りが利きづらいということが判明していた。


つまり、市街地戦には不向きなのである。


しかしその弱点をT-34が補っている。


その点は問題なかった。

T-34も確かに高性能な戦車であるが現在の統合軍の保有する戦車でも十分対抗可能だ。



大まかな作戦は決まっていた。


まずセロフへと侵入した北十字軍を自動車歩兵師団が保有する装甲車でかく乱する。


あわよくば命中、貫徹弾を浴びせる。


北十字軍を十分に混乱させたのち、機甲師団の保有する戦車でT-34を各個撃破、次いで複数でM-1へと攻撃を集中させ撃破する。


空軍の支援も交えつつ行えば王都へと侵入を許すことなく撃退、防衛出来るだろうと統合軍は践んでいたようだ。



北十字軍が到着するまでの期間、準備は着々と進んでいた…。



補足:

サマーラ:サマーラという地名自体はヴォルガ王国王都と王都領の双方を指します。王都領にはサマーラの他にもいくつかの都市存在します。サマーラの戦いとはこの王都領サマーラで戦いが勃発したことに因ります。

随時追加…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ