箱
僕は黒い服と白い服に囲まれていた。
誰も僕のことはみてくれない。
存在していないと錯覚してしまうくらいだ。
鉄の箱がいつも通りにやって来る。
暗い地面や明るい地面から目をはなし
その箱を見る。
箱に穴が開き、みな歩を進める。
こうやって、人は収容されていき、遠いどこかへと運ばれていくのだ。
行き先はどこだろうか。
僕はひとりぼっちになった。
当たり前のように、
乗っていた箱が、
円を描いて滑っていくのを
久しぶりに見送った。
僕は黒い服と白い服に囲まれていた。
誰も僕のことはみてくれない。
存在していないと錯覚してしまうくらいだ。
鉄の箱がいつも通りにやって来る。
暗い地面や明るい地面から目をはなし
その箱を見る。
箱に穴が開き、みな歩を進める。
こうやって、人は収容されていき、遠いどこかへと運ばれていくのだ。
行き先はどこだろうか。
僕はひとりぼっちになった。
当たり前のように、
乗っていた箱が、
円を描いて滑っていくのを
久しぶりに見送った。
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