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虹の橋

作者: 蝉時雨




ー ねぇ、知ってる?虹ってね橋でね、渡れるんだよ!

  ムリだって思うとけど、端にいくと階段が現れるの、それを渡るとね

  レンゲの花がいっぱい咲いてる虹の国なんだ!そこでね...

  永遠の愛を誓うと、その人と結ばれるんだ!!

  遠くはなれてもずっとずーっと幸せでいられるんだよ

  ニンゲンの信じる力ってすごいよね!               ー



うるさい街中を一人で下校しながら

今日学校で自慢げに話す噂大好きのぶりっ子、自称天使の話を思い出した


「...ばっかみたい」


私は溜息をついた

なんでこんなのがこの学校で最近流行っているんだ?

虹が橋だって?渡れる?

そんな非科学的なことあるわけないじゃない


虹っていうのは、太陽の光が、空気中の水滴が反射、屈折するときに

水滴がプリズムの役割をするから、光が分解されて

複数の色の帯に見える、ってだけの現象なんだ

「お前には水蒸気が渡れるってか...(笑)」


ありえない

空でも飛べない限り無理だ

いや、実際虹を渡っているように見せることは可能だろう

どこか、そういうスポットがあったはずだ


それを渡って虹の国?

あなたはいったい何歳(いくつ)なのよ

いつまで寝ているつもりかしら?

「もし、そんなことができるのなら、やってみてほしいものだわ」


ちゃんちゃかちゃんちゃかちゃ♪

大音量のメール受信音が鳴る

私は携帯の画面を開き、届いたメールの宛て先を見た

「律子...?」

こいつはこの虹橋流行の原点だ

内心面倒くさいと思って開いたメールは画像が添付されていた

虹の橋の写真


ー  Re:なーおこ♪


   虹の橋のこと信じてないでしょ(´・3・)  ー


ちょうど私が考えていたのと同じ話のメールが来た


こんな写真、作ろうと思えばいくらでも作れるでしょ?

だいたい虹って言うのは水滴が反射してそれが複数の色に見える

ってだけの現象じゃない。

信じろっていうほうが無理だと思うけど。

私をその辺の馬鹿達と一緒にしないでくれない?

と心の中で呟いた


その直後

メールの文が変化した


ー  Re:まぁまぁ


   そんなこと言わずにさ!

   虹の橋があるってこと証明してあげるから  ー


「...え?!」」

私は怖くなって携帯を放り投げてしまった

またメール文が変化する


ー  Re:


そんなに不思議?

   私は天使だよ、できてあたりまえじゃん(笑)  ー


...

これは、いったい...


ー  Re:んじゃぁ


   こっちから行くよー?  ー


その文を読み終えると、携帯が激しく発光した

目がくらむ

「うわっ!?」

光が消えたと思ったら

白い羽の生えた、そうまるで天使のような...

『だから天使なんだって!』


あまりの驚きに声が出なかった

『ほら、行くよ?』

と手を伸ばしてきた

はっと我に返ったときにはもう律子に羽はなかった

律子の手をとり、立ち上がる


『...』

律子はぶつぶつと何かを唱えながら手を空にかざした

すると空が一瞬強く光ったと思ったら

目の前には大きな虹が...

いや、虹の橋が架かっていた

律子はその橋に駆けて行く

『ほらぁー!!これで信じてくれるぅー??

 菜穂子ーっ!!こっちおいでよー!一緒渡ろー!!』


「...あれ?」

律子が一瞬黒い影をまとったような気がした

まるであれは...

が、律子は天使のような笑顔で私を呼んでいる

(気のせいだろう...)

そう思い律子のもとに駆けていった








ねぇ!聞いた?!

菜穂子のこと?飛び降り自殺だってね...

...この学校何人目だよ

...美奈と里香と佐和くんだから...4人目?

4人とも同じ場所で自殺だなんて...

また、虹...でてたね...

虹といえば4人共通して自殺数日前から...

うん...菜穂子、律子がどうとか愚痴ってて

最初は他校の子なんだろうって思ってたんだけど...

律子って誰なんだろう

...こわいね

美奈のときは誰だっけ?

藍月とか言ってなかった?

里香のときは...川井さん?とか言ってたよね

...佐和くんのあたし知らないんだけど

あぁ、んとね...春三月?とか言ってたよ




.........

......

............

.....

........

...............

....

......

...





眠れ、眠れ、永遠に...ね?

...キヒヒヒ


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