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 「へんたいはほろびろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


 こりもせずに送られてくる手紙&婚姻届に憤りと怒りの雄叫びを上げる私に使用人たちは顔を見合わせ、またかと肩を竦ませると各々の仕事に戻っていった。


 み、味方なんてほしいわけじゃないもん!!


 涙目でいつものように婚姻届を抹消し、呪われそうなほど禍々しい手紙は鍵付きの専用箱の中に厳重に封印する。

 ありとあらゆる場所から取り寄せたお札が貼り付けられた箱はもう、見ているだけでオドロオドロシイ。中身の方がよっぽど恐ろしいけどな!

 

 「あくむだ。ふこうだ。さいあくだ~~~~~~~~!!」


 生まれて性別逆転してそんでもってあっちには記憶なんて全くないのにどうして今世でも「あいつ」のはた迷惑な求婚に振り回されなければならないの!

 

 そういう星の元に生まれてるからじゃないの~~~?


 心の小人さんが囁く。が、私は認めない。認めないったら認めない!!


 頭を抱えてうなる姿が前世の「彼」と全く同じだったりすることを私は知らない。


 ああ~~~私の平穏で幸せ一杯な人生に暗雲が垂れ込めてきた………。


 これからの人生に「彼」がいやと言うほど関わってくるであろうことを予想して私は本気で修道女になろうかと悩んだ。


 

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