怖い小話 『見つかった老眼鏡』
こんにちわ。ヨシオカ フヨウです。
今回は作者が最近………否、昨日体験した一見すれば『なーんだそれだけかよ』と言うような話だけど、作者は寒気を感じた。そんなお話をしようと思います。
今考えても『どうして?』と思ってしまう。そんなお話を、暇つぶしがてら聞いていただけると嬉しいです。
それでは――どうぞ。
◆ ◆
作者は家族と一緒に住んでいまして、その日も作者は創作活動をしていました。
時間からして午後の四時ごろです。その日は仕事もなく、ゆったりとした時間を過ごしながら自分の趣味である創作活動をしていこうと思っていた時、母の声が家に響き渡りました。
「あれ? 老眼鏡がない!」
この言葉を聞いた私は、すぐに母の元に駆け寄り、母に向かって聞きました。
「老眼鏡がないの?」
「そう! さっきまであったのに、なくなったの!」
この日、母は目を使うことをしていまして、老眼鏡を使わないと見えないような仕事――ミシンを使って裾上げをしていたのです。
その裾上げの合間を縫って水を飲みに向かい、トイレに向かった後、ミシン作業再開しようとしたときに気づいたらしく、母と私はすぐに探しました。
母が向かった洗面所とトイレ、そして台所。ミシンをしていた作業部屋。
そこを重点的に探しました。
ここまで見たら普通の光景ですよね? 無くしてしまったものを探している光景。これは普通ですよね?
でも、見つからないんです。重点的に探している場所に老眼鏡は見つかりませんでした。
もしかしたら? と言うこともあり、そこから範囲を広げていろんな場所を探し、挙句の果てにはごみ箱の中も探しました。
もしかしたら捨ててしまった可能性も踏まえて、考えうる限りの場所を探しました。
その時間――一時間。
一時間もの間探しました。いろんな場所を探し、少々イライラしながら探しましたが、それでも見つかりませんでした。
見つからない苛立ち。焦燥感。そして、なぜ見つからないのかと言う疑問。
私も母も苛立っていました。そして困惑していました。
どうして見つからないのか。どうして探しても影すら見せないのか。
見つからない。どこだ? 見つからない。どこだ?
そんな言葉が頭の中を駆け巡ります。夏の暑さのせいで頭がおかしくなっているのか? そう母が言ってしまうほど、今回の捜索は長いものでした。
結局――一時間しても見つからないので、『無くした』と言うことで片付け、母は予備の老眼鏡を使うことでミシンが置いてある作業部屋に向かいました。
そんな光景を見ながら私は『どうして見つからないんだろう』と思い、また再度探そうとしたその時――
『あった!!!』
母のつんざくような悲鳴みたいな声が響いたのです。
その声はミシンが置いてある作業部屋。その部屋に向かって走り、私は母の元に向かうと、第一声を放ちました。
「どこにあった!?」
「ミシンの隣に! テーブルの上にあった!」
そう母は言いました。
ここで、この小説を読んでいる人は思うでしょう。
『なんだ。そんなところに会ったんだ』
『灯台下暗しとはこのことだね』
『どこが怖いんだ?』
と――
しかし、この言葉を聞いた私は、喜びと安堵よりも先に、寒気を感じました。
なぜって? 理由は簡単です。
だって、ミシンが置いてある作業部屋は何度も探し、テーブルの上も何度も探していました。探しましたが見つからなかったのです。
母も同じです。同じように探して見つからなかった。
でも、見つかった。
変ですよね?
私たちが見落としていた? そういう人もいるかもしれませんが、私たちは確かに探して、見つからなかった。そして一時間後。ふと見つかった。
私はその事実を知った時、背筋に悪寒を感じました。
蒸し暑い夏の日では感じられない。寒いという感覚を。
これは、私と母が体験したお話。
これはホラーなのか? 世間からしたらどうかはわかりません。
しかし、私は怖いと思いましたので、ホラーと言うジャンルで書いておこうと思います。
長い説明でしたが、ここまで読んでくれてありがとうございます。




