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第八話『広がる協力の輪』


智樹の「二度目の幸せプロジェクト」は、全国の保護団体からの注目を集め始めていた。


智樹の施術で救われた保護犬たちのエピソードがSNSを通じて拡散され、多くの団体が彼のプロジェクトに賛同の意を示し、協力を申し出てくれるようになった。


こうした連携が実現すれば、保護犬の回復と新しい生活を支える仕組みが全国で強化され、もっと多くの犬たちが救われる道が開かれる。



そんなある日、智樹は「アニマルケアセンター」という全国規模の動物保護団体から連絡を受けた。


センターは、全国に拠点を持ち、虐待や飼育放棄を受けた犬や猫の保護活動を行っている団体で、保護した動物たちの健康状態を改善し、新しい飼い主に引き渡すためのサポートを提供している。


センターの担当者である佐藤真理子は、智樹の活動に深く感銘を受けており、センター内の保護動物たちのリハビリや施術をサポートしてほしいと依頼してきた。


真理子は熱意を持って、「二度目の幸せプロジェクト」が多くの保護犬にとっての救いとなり、彼らに新しい生活のチャンスを与える可能性を信じていた。



「智樹さん、私たちもあなたと一緒に、一匹でも多くの犬たちに幸せを取り戻させたいのです」



智樹はその言葉に強く心を打たれ、新たな協力の輪を広げるためにセンターの提案を受け入れることを決めた。



全国のアニマルケアセンターでの施術とリハビリ


智樹は、まず地元にあるアニマルケアセンターの施設を訪問し、保護犬たちの健康状態やリハビリの進捗状況を確認した。


センター内には、多くの犬が新しい生活を夢見てリハビリを受けており、スタッフたちも懸命に支えていたが、重度の障害や長期間放置されたケガを抱える犬たちにとっては、通常のリハビリだけでは限界があることがわかった。


そこで、智樹はスタッフたちに自分の施術方法を教え、保護犬たちの回復を促進する新しいアプローチを提案した。


智樹は、犬がリラックスしやすい触れ方や、骨格のバランスを整えるテクニック、そしてそれぞれの犬に適したストレッチ方法について細かく指導していった。


スタッフたちはその技術の繊細さに驚きつつも、熱心に学び、少しでも多くの犬が幸せを取り戻すために努力を惜しまなかった。


特に、首や肩に硬直が見られる保護犬の「ココ」に対しては、智樹の技術が大きな効果を発揮した。ココは長期間のストレスで首の筋肉が硬直し、動きがぎこちない状態だったが、智樹の手が触れると徐々に緊張が和らぎ、首を動かせるようになっていった。



智樹の施術が終わる頃には、ココは自然に尻尾を振るまでに落ち着きを取り戻し、スタッフたちもその変化に目を見張っていた。




全国規模での施術ネットワークの構築


智樹は真理子と協力し、各地のアニマルケアセンターでも同様の施術を受けられるよう、ボランティアの整体師や獣医師に対しても講習会を開催することを決定した。


講習会では、犬に対する整体の基本技術から、リハビリを支えるテクニックまで、幅広く指導を行い、施術による効果やその意義を参加者に伝えた。



さらに、SNS上でも「二度目の幸せプロジェクト」として施術やリハビリの様子を発信し、活動を通じて多くの支援者が集まるようになった。


参加者の中には、自分も「二度目の幸せプロジェクト」に加わりたいと申し出る整体師や、支援のための募金活動を行う飼い主たちも現れ、プロジェクトは全国的なムーブメントとして拡がっていった。



動物保護団体同士の連携と新たな挑戦


智樹と真理子の協力により、「二度目の幸せプロジェクト」はさらなる支援の輪を広げ、複数の保護団体が協力して施術を行う体制が整えられた。


全国の保護団体や動物病院、整体院が連携することで、どこにいても保護犬たちが適切なケアを受けられる環境が整い、智樹はその仕組みの中心として活動を続けていた。



智樹はこの経験を通じて、施術がただの体のケアにとどまらず、犬と人の「二度目の幸せ」を叶える架け橋となることを改めて感じていた。


彼はこれまでの努力が無駄ではなく、犬たちの未来に希望を与えていることに、深い達成感を抱くとともに、さらなる成長を目指していた。



「施術で救える命がある限り、この手を止めない」



智樹の心には、全国の保護犬に向けた新たな目標が芽生え、彼の施術は今や全国の犬と飼い主たちに「二度目の幸せ」を届ける象徴となっていた。


こうして、智樹の活動はますます多くの人々に感動を与え、保護犬たちと新しい家族に希望をもたらし続けるのだった。

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