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前触れも無く

作者: 火之妖仁

この話は私自身か実際の体験をもとに書かせていただきました。

 皆さんは心霊現象に遭遇した事があるでしょうか? もし遭遇したという方は一体どういった状況だったでしょうか。

 心霊スポットで? こっくりさんを始めとした降霊術? もしくは亡くなった知り合いが枕元にに立ったり?


 あるいは、何の前触れもなくでしょうか?



 私の場合は突然でした。



 それは何の変哲もない日に突然おこった。





 あれは七年ほど前の三月の半ば頃、私は仕事で心身ともにクタクタになりながら自宅に帰った。


 家では母と父が迎え入れ、家族で晩食を取り風呂に入り、床の間につく。いつも通りの日常だった。しいて言えば木曜の夜で、明日乗り切れば休みのため気が楽であったぐらいだろう。


 私は寝つきが悪く、眠るのに時間がかかってしまい、十時前にベッドに入り横になっても眠れず時計を見れば午前零時をこえていたなんて珍しくもなかった。しかし、その日はよほど疲れていたのか珍しく、布団に入ってからの記憶が全くなかった。


 自覚はなかったが私は夢の中で家の近くを歩いていた。少し狭い道路、両脇は畑という道。私は夢の中にいるという意識のないままその道沿いにコンビニを目指して歩いていた。


 すると前方からトラックが走ってきた。私はそれを見てする必要もないがトラックの邪魔にならないようにと体を左の畑側に寄せようとした。


 すると突然



 がっと()()に掴まれ畑側に倒れこんでしまった。


 一体なんだと体を起こそうと思ったが()()()()()()()ことに気づいた。


 私の体に後ろから複数の腕が絡みついているのだ。背から倒れこんだため、私の後ろは地面である。背に人の感触もないことから私は一気に嫌な寒気に襲われた。


 そして私はここで一気に意識が覚醒したのか夢から覚め布団の中にいるのがわかった。しかし、それは何の慰めにならなかった。何せ私の体に複数の腕の感触がいまだに残っていた。さらに、私は金縛りにあっているらしく瞼を空けることもできなかった。


 体は動かないが発汗機能は正常らしく体中から汗が出るのがわかってしまう。普段汗が出ようが自覚できないというのにやけに感覚的にわかってしまう。


 私に絡みつく腕は私を羽交い締めのように強い力で絞めていく。余りの恐怖で冷静、いや思いっきりテンパってたのか私はここで恐怖にのまれてなるものかと力を振り絞って「いい加減にしろ!」と声を荒げようとしたが。口から出た声があまりにもかすれて私自身も驚くほどだった


 しかし、これで抵抗をやめてたまるものかとかすれた声で何度も怒声を上げ、体を無理やり揺らし抗った。おそらくこの時の私は恐怖を紛らわすための行動なのだろうが、本当に真面な思考が出来てなかったのかもしれない。


 しかし、それが功をなしたのか分からないが私の体から腕が離れていき体の自由が戻ってきたのが感覚でだがわかった。


 この時に私はようやくホッと一息つくことが出来た。


 だがしかし、私は瞼を空ける勇気がわかなかった。私は某心霊番組の体験談を見ることもあってか、この後目を開けると……といった展開も珍しくないことに思い至ってしまったのだ。


 私は自由を取り戻した体で布団を頭までかぶり丸まり早く眠ろうとした。すると





 チッ





 そんな舌打ちが聞こえた気がした。





 私は眠りにつけたのか、あの舌打ちのようなものを聞いて気を失ってしまったのか、つぎに目を覚ました時はいつもの朝だった。


 あれは何だったのか、まだ寒い中なのに汗で思いっきり湿っていた寝間着を脱ぎ、仕事に行くために着替え準備をする。本来ならここで体に無数の痣があればそれらしいのだが特にそんなものも無く仕事に向かった。


 あの夜に起こったことはいったい何だったのだろう。特に心霊スポットに行ったわけでもなく、降霊術のようなものも行ったわけでもない。当時、私の知人、友人の訃報もありませんでした。


 理由が一切不明というのは中々に不気味である。


 しかし、不可解な恐怖体験というものはこのように突然起こるのかもしれない。皆様も他人事ではないかもしれません。






お読みいただきありがとうございました。

小説家になろうに投稿するのは初めなので、練習の意味も兼ねた作品となります。

私の実体験をもたに書いたのですが余り怖くないかもしれませんが、私自身はあの夜の恐怖は忘れることはないと思います。

機会が有れば皆さまのお話もききたいとおもいます。

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