世界を超えたそれぞれの想い
世界を超えたそれぞれの想い
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邪神が作った世界を繋ぐゲートを潜りその異世界への移動が開始される。
眩しい光に包まれゆっくりと目を開けるとそこには見える限りの荒野が広がっていた。
何人か同じゲートで通ってきたはずだがいない人もいる...はぐれたか
マグ)なっ...
この世界を知っているマグにはその世界は別物に思えた。
正面に見える大きい建物は崩れ、その瓦礫の色から学院があった場所だろうと推測できる。辺りは湖で囲まれていたはずなのだがそれも全て蒸発し荒野となっている。この1面変わらない景色の中に一本の木、世界樹は未だ荒野と化さず、崩れた学院を見守るように立っている。
れい)随分と荒れた世界ね...
その荒れように唖然とするれい。ざわざわとしだすがマリアは
マリア)...ここ...どこか...
言葉が不自由な彼女の言葉の意味を読み取るのは難しいが何か知っているようだ。
まみゃ)...
まみゃは辺りを一望すると黙り込んでしまう。休暇の時からずっと、この調子だ。
するとノアが崩れた学院の方に結界が貼られていることに気づく。そちらの方へ行く指示を出すと民衆は歩き出した。
結界に近づくとそこでは爆発が。正確にはそこだけでは無いが激しい争いが勃発しているようだ。
少し急ぎ足で結界まで向かうと1人の男性がこちらに迎えに来る。
?)おやおや、"英雄君"じゃないですか
赤髪とその口調が特徴的な彼はマグに対してそう言って
マグ)ご冗談はやめてくださいよ、"先生"
マグが先生という呼ぶ彼は
?)1度世界を救った君に、英雄以外の称号はありません。
そちらの方々は...と付け足すようにそう言い
マグ)別の世界からの救世主達ですよ。
そう言うと彼は
?)そうでしたか。申し遅れました。私は"セキア"と申します。ここの学院の先生をしていたのですが...今はこの有様で、
この結界は恐らくセキアが貼ったものだろう。どんな爆発を喰らおうがビクともしない。
れい)えぇっと、セキアさん。ここは何故こんなに荒野が拡がっているのですか?
れいはそう質問し、
セキア)約1ヶ月程前に"仮面"がやってきまして、彼は言いました。「この世界は俺が滅ぼす」と。
当時の光景を魔法で映し出し
れい)仮面って...何者なんですか?
セキア)仮面は、ここの学院の生徒です。
するとセキアが少しマグの方を見て
マグ)...なんですか
気まづそうにそう答えるマグに
セキア)いえ、仮面と関わりが深いとされるマグ君には、何か知っていることがあるのかと思いましてね。
全てを見通すその目には真実が映っていて
マグ)はぁ...バレているのは分かってますよ。その通り、"俺が仮面"です。
なんとなく先生以外のメンバーは分かっていたのか特に驚かず
セキア)...全く、つまりこれはどういうわけですか?マグ君とは別のマグ君が仮面を名乗っていると?
考えるような仕草で
マグ)おそらくは。複製体と言うべきでしょうか。
そこを考えても無駄だと考えて
セキア)とりあえず、お嬢さん方はこの世界に来てまもないという事なので、戦いの勝手も違いますから、少々授業を受けて頂きましょう。
いつもの様になにか技を発動させてみては?と付け足して
ノア)あれ...魔法が...
いつもの様に発動させようとするが全員何も出ない
マグ)この世界じゃ魔力回路を組まないと非現実能力は再現できないんだ。
するとセキアが付いてきてと言うように先に行き
マリア)...マグ
肩を少し叩いて呼び止め
マグ)ん?どうした?
マリアにそう問いかけると
マリア)...足止め、喰らいたくないの
だからと言った様子で
マリア)...私に、なんでもいいから、魔法、放って欲しい
普通なら驚くところだが彼女がそう言うと何を言っているのか分からないというようになり。
マグ)えぇっと...はい。
マリア位になら当たっても害のない水魔法を放つと
マリア)...ご馳走様
その水魔法は吸収される。すると次の瞬間
マリアが天に手を突き出すと虹色の魔力が形成され
それに気づいたセキアが振り返ると驚いたように
セキア)お、おぉ...マグ君の魔力回路をコピーしたのですか...只者じゃありませんね...
マリアがこの方法を取った理由は"足止めを喰らいたくないから"というのは明確だろう。
マグ)じゃあ先生、俺は周辺を見て回ってきます
先生に1例告げるとその場から立ち去ろうと
マリア)...せんせ、私も、マグに付いてく
自分は戦い方がわかったから大丈夫だと言うように
セキア)...まぁ、良いでしょう。貴方ならきっと大丈夫ですよ
そうセキアから告げられると同時にマリアはマグについて行き周辺を見廻ることになった。
セキア)えぇ、この世界では非現実能力を発動させるには体内での魔力回路の形成が必要であり...
その長々しい説明に眠くなる民衆
セキア)まぁ、魔力適性のあるものなら簡単にできます。
すると魔力適性を測定する魔水晶を取り出しては全員の机に置いて
セキア)こちらに触れてみてください。
触れるとそれぞれの水晶に色が現れる。
セキア)まみゃさんは氷ですね。
薄い水色に光ったその水晶を見ながら
まみゃ)んー、私てっきり炎とかだと思ってたんだけど〜、
納得が言ってないようで
セキア)あくまでこの世界の魔力適正ですから、元の世界とはあまり関係はないかと。ちなみに元の世界と同じな場合は"魔力統一"となります。これはその属性以外の魔法を扱えないと同等になりますがその属性の威力は普段の8倍となります。
長々と説明しては
まみゃ)私の場合は?
セキア)本来の属性と合致しない場合"魔力複合"となります。魔力複合では適性を4倍、他属性も0.9倍で扱うことが出来ます。
と説明しては次にれいの元へ行って
れいがその推奨に触れると強い光を放った。言わずもがな光属性だ。
れい)じゃあ私は魔力統一...ってことでいいのかな
とりあえず闇とかじゃないだけ安心したようで
ノア)私のは...炎?かな
水晶は紅く光
セキア)そうですね。思った結果と違いましたか?
ノア)うーん...私の場合は色々なの使うのでよく分かりませんね
そういっては微笑して
その間に何か必死にずっと水晶に触れ続ける者がいた。
ルトラ)...なんで光らないの...
水晶はいくら触れても色が変わらず
セキア)おや、"魔力不適正"ですか...
それを聞いた途端ルトラは
ルトラ)そんな...!じゃあ私はマグと...
そこまで聞いてセキアは察したのか
セキア)マグ君も魔力不適正ですよ。
そう言うとルトラは一瞬に呆気に取られていたが安心したように
セキア)魔力不適正は別に悪いことではありません。どの魔法も等倍で放つことが出来ます。
ルトラ)えっへへ〜マグとお揃いだ〜
また変な人を連れてきましたねとセキアは思いつつ話を続けては
セキア)それでは魔力を実体化してみましょう。いつも使ってる武器や魔法等に攻撃術式を込めずに実体化させてみてください。
するとまみゃは"アイスランス"を、れいは"ホーリーアロー"を、ノアは"終焉の炎"(ファイナルフレア)を実体化させる
セキア)皆さんいい感じですね、ノア君のは...少し危ないですが。ルトラ君はどうでしょうか?
ルトラの方を見ると手元には精巧に作られた"マグの魔力人形"が
ルトラ)〜♪
セキア)...まぁ、いいでしょう。
呆れたように頭に片手をやっては
セキア)それでは次は野外での練習と行きますか
そうして外に出た
学院を離れて数時間後
俺は世界樹の様子を確かめるために世界樹に足を運んでいた。
マグ)...やっぱり弱ってるな...
世界の状況を示す世界樹は今にも枯れ果ててしまいそうで
マリア)...これが、世界樹
近くで見るとかなり大きいのでマリアは見上げながら
マグ)マリア、俺と2人にしたのは何か意図があっての事なんだろ?バレてるから、隠す必要は無い。
するとマリアは驚いたように目を見開いたが落ち着いて剣を抜いて
マリア)...貴方が、なんで兄様の事を...
剣をマグの首元に
マグ)勘だって言っただろー?
それとも何か足りなかったかな?と付け足すように
マリア)私にとって、貴方の存在が、異質
マグ)1度うち合えば、分かってくれるかな
こちらも剣を抜いては
マリア)それでも、私はいい
首元から剣を離し素早く斬り掛かる
マグ)速いな
それを受け止めるがその剣は重く、強く押しかかる
マリア)...とぼけないで。
その目は本気で
マグ)だから本当に勘n
その瞬間さらに剣は重くなり
マリア)...これ以上とぼけるなら、斬る。
その剣に込める力から本気なのがわかる
マグ)...わかった。とぼけるのはやめにしよう。
自ら剣を手から話しては両手を上げ降参を意味しては
マグ)マリアの兄がこの世界にいることは本当だよ。なんで知ってるのかって言うのは...
少し考え込むようにしては
マグ)俺がマリアのお兄さんの知り合いだからかな
それに食いつくように
マリア)兄様の知り合い...?
遂に長く探し続けた兄が見つかると思ったのかかなり必死に
マグ)あぁ。お兄さんもマリアの事を探してたぞ
実際にそんなことは無い。俺はマリアの兄の知り合いですらない。嘘が息を吐くように出るのは自分でも恐ろしい。
マリア)兄様は...何か、言ってた?
予想外の質問から1秒ちょっと遅延した後
マグ)大切な妹が心配でならないって...言ってたよ
多分俺はこの世界なら1番の嘘つきになれるだろう。その兄本人は多分妹の存在すら忘れている。
マリア)兄様が...私の事...
なんか危ない空気を感じた。
マリア)...そこまで言うなら、信用、する。
欲しい情報は手に入ったようで
マリア)...疑ってごめん
いつも無表情な彼女だが少し申し訳なさそうに
マグ)あぁいや...俺がとぼけたのが悪いし...
全部嘘なんだけどな。うん。
マグ)...で、あの天下のマリア様は流石にこの張り込みに気づいてないってことh
マリア)無いに、決まってる。
その瞬間マリア達を囲むようにローブを身にまとった人間が4人飛びかかってきて
しかしその4人の刃は2人に届くことなく食う空中で切り裂かれる。マリアは1歩も動いていないように見えた。
マグ)皆殺しですかい...
さっき本気を出されていたら俺も本当にこいつらみたいになっていたかもしれない。
マリア)敵は、敵。情は必要ない。でしょ?
それともなにか殺しては行けない理由があった?というように
マグ)...まぁ。そうだな...
まぁ何はともあれ最強の護衛が手に入ったことに変わりはない。世界樹の様子も確認できたし、拠点に戻ることにした。
セキア)それでは実際に放ってみましょうか
外に出ると結界の中に結界を貼って誤発しても大丈夫なように。
れい)えぇっと...普段使ってる技は使えないんですよね?
セキア)一応魔法創造というスキルで似た物には出来るとは思いますが、威力は高くないのでおすすめは出来ませんね
スキルの説明をしては
れい)んー...とりあえずそれでやって見ます。
魔法創造を使いホーリーアローを生成してみる
それを放ってみるもやはりいつもより物足りなさを感じる。
まみゃは元の世界でも魔法、"アイスランス"を使用していた為それを実現化する。
まみゃ)向こうの魔法も使えるんだね
氷の魔力適性を持つまみゃの放ったアイスランスは強力で
ノア)じゃあ私は終焉の炎を...
セキア)...ノア君はやらなくて大丈夫ですよ。
危ないですしと付け加えてはそう言って
すると結界に何者かが侵入する。先程出かけて行ったマグとマリアだった。
セキア)戻りましたか。
するとマグは全員に告ぐように
マグ)みんな戦い方はわかったと思うから、作戦を立てようと思う。
するとセキアは円状に椅子を並べる。並べられた椅子に全員座っては
マグ)本当は先生も前線に来てもらいたいけど...
セキアの方を見ると
セキア)思っての通り、私はここを離れることができませんから
結界の維持のためにセキアをここから引き離す訳には行かない。
マグ)大丈夫ですよ。それで作戦の事なんだけど
魔法で世界の地図を作り
マグ)多分仮面は水神の心を取りに来ると思うんだ。
するとセキアが挙手して
セキア)何故水神の心を?そもそもあれは人間が授かれるようなものでは...
するとマグは言った
マグ)...俺がこの世界にいた時、もしかしたら仮面と同じ道を辿っていたかもしれないんです。その時に考えたことでして、アイツがもし俺と同じなら、そこに来るかなと
過去にマグも、全てを壊して世界からの強制切断を考えた。
れい)それを取られたらまずいの?
れいもその流れに乗って質問する
マグ)不味いな...授かれるとは思わないが...取られたら不味いな
と言った刹那何処かからか声が聞こえる。
?)〜♪かーごのなーかのとりは〜♪
その声の出処は感じられず
?)後ろの正面だ〜れ♪
歌い切った瞬間マグの後ろにそいつは現れマグに手で目隠しをする
マグ)...はてな?
その名前を口にすると
はてな)ピンポンピンポ〜ン♪さっすがまぐまぐ〜♪
するとはてなは正面に現れては頬をすりすりとするように
【はてな】
何もかもが分からない所謂不思議ちゃん。突然現れては突然消える事が多々ある。なので保護者は勝手にさせているのだが長い期間顔を出さないとやはり心配なようだ。はてなは面白くない物が嫌いであり、逆を返せば面白い物が好きだ。しかし極度の飽き性なので面白いと思ったものでも少し経てば飽きていることが多いだろう。そしてはてなは【面白くない物は無効化する】という能力を持っているが故に、戦闘の際ははてなに"面白いと思われる+一発で"決めなければならない。なぜならどのような技でも2発目は飽きられてしまうから。
警戒していた民衆に
マグ)あぁ...みんな、変なやつだけど、こいつに害はないよ。
害がないことを説明し
はてな)まぐまぐ撫でて撫でて〜♪
こいつは世界がこんなでも変わらない。要望通りにしながら
マグ)てか、はてななら向こう側に行ってると思ってたが...
はてなは、つまらないものが嫌いだ。故に面白いものを常に求めている。
はてな)だぁってぇ〜最近のまぐまぐなんか変でさー!話しかけてもそっけないんだもん!!
頬をふくらませてそう言っては
マグ)...俺じゃないんだよそいつ
はてな)だよね〜!まぐまぐがはてなのこと無視するわけないもん!!
随分とご機嫌なようで
マグ)それと...ルトラ?俺はあくまでこいつの保護者だからな?勘違いするなよ?
隣から凄い殺気を感じたので誤解を解くように
ルトラ)...私空気みたいになってなかった?
気のせいである。
はてな)この人は〜?まぐまぐのお友達〜?
ルトラの顔を覗き込むように
ルトラ)あんまりマグに近づかないでもらっていいかな...??
怒りの表情を顕にして
はてな)わー!怒った?ねぇ怒ったの?
とはてながいい終わった瞬間に首元を掴んで後ろにはてなをマグが引っ張っては
マグ)はてな??
冗談では無い。と言ったことを感じさせるために圧をかける
はてな)...はーい。
冗談では無いと感じたのか大人しくなり
マグ)ルトラも落ち着こうな?
ルトラ)...マグがそう言うなら...
怒りが治まったようだ。
はてな)改めまして〜はてなははてな!面白くないことは嫌い!!
自己紹介なのかすら分からない自己紹介を皆にしては。
すると各々も名前だけでもと自己紹介し
はてな)れいちとまみまみとノアちと...ルトラ〜!
ルトラ)なんで私だけ呼び捨てなの!?
はてな)私と同じ血を感じたから〜♪
はてなの思考を読むことなど誰にもできない。
はてな)強いお姉さんも久しぶりだね〜♪
それはマリアのことを示すあだ名である。
マグ)んん...話を続けていいか?
はてなが来たことによって少し話がズレていたが戻して
マグ)だから水神の遺跡に向かおうと思う。ただ水神の遺跡に向かうのは俺だけだ。
するとまみゃを除いた全員驚いたように
ノア)それはなんで?危なくない?
ノアは心配するように
マグ)...あまり連れていきたくない場所だしな。
そう言ってはそれ以外の理由も説明して
ノア)まぁ...それなら...
納得させることが出来たようだ。
マグ)だから皆には他のお願いをしたいと思う。
一息置いては
マグ)皆にはルートを確認して欲しい
ルートというのは敵陣地に向かう際に使う物である。
マグ)恐らくだが、敵陣営には「本持」と「仮面」が存在する。いわば幹部的なやつだ。本持はチームリーダー的な、仮面は向こうの俺と同等程度に扱われる存在だ。そいつらの配置を調べて欲しい。
遺跡と比べてこちらの方が人が沢山必要だ。
はてな)はてなはどーすればいいの?そんなの退屈すぎてつまらないよ
私はルート確認なんかより戦いたいと言ったように
マグ)そうだな。じゃあここから東100km程離れた先に多分仮面の1人がいる、そいつを討伐してきてくれ
ただの推測だが恐らく1人の位置は割れている。せっかくはてながいる事だし有効活用しよう。
はてな)わかったー!
はてなが飛び去ろうとした瞬間周りが暗闇に包まれた。
れい)何何!?
全員驚いたように辺りを見渡す。
すると上空に紫色のゲートが現れる。
マグ)なにか来るぞ!
剣を抜いて構える。
そこから1人の男性が現れる。そいつは黒髪で目の白目の部分が黒く、瞳孔は紅く、特徴的な悪魔の翼が生えていた。
?)おや...本当に偽物は本物そっくりのようですねぇ
そこから現れたのは紛れもない悪魔。
マグ)"黒鎌"...!
いるとは思っていたがまさかそっちから顔を出してくるとは思っていなかった。
黒鎌)偽物風情に名前を呼ばれるのは少々気分が悪いですが...まぁいいでしょう。
向こうは武器を握っていない。てことは攻撃はしてこない...?
黒鎌)それにしてもいい瘴気を放っている方がいますねぇ。果たしてそれは貴方方の味方なのか...
「クフフ」と笑う黒鎌。一体誰のことを言っているのだろうか。
まみゃ)...私達をどうするつもり?
ナイフを取りだして抵抗の意志を見せる。
黒鎌)いえいえ。私は貴方達に用はありません。ただ偽物というのがどのようなものか気になりまして。
「それでは...」と付け足すと
黒鎌)私は貴方方の世界へお邪魔致しましょう。
するとゲートが現れる
ノア)行かせない....!!
魔力弾を即座に生成し黒鎌に放つ
黒鎌)無駄ですよ
その魔力弾は黒鎌に近づくと泡のように消えたのである。
マグ)黒鎌には魔力操作の"スキル"がある...魔法は基本通じない...
れいにアイコンタクトするとお互い軽く頷いては
れい)ホーリーアロー!!
を限りなく再現した矢を放つ。それを追うようにマグが跳び上がる。
黒鎌)鬱陶しい...
直撃した矢は黒鎌の体に飲み込まれ、マグの攻撃は避けられてしまった。
マグ)ダメか...!
黒鎌)それでは皆様。おやすみなさい。
そう黒鎌が告げると民衆はその場に倒れ込んだ。
その後に黒鎌はゲートを通り、オーバーワールドへ転移することになる。
目が覚めた。
まみゃ)...今のが...マグの手下...
勝てるわけが無い。力の差をあの一瞬で思い知らされた。魔法がメインの世界でどう戦えばいいのだ。
?)こんばんわ
突然後ろから声をかけられて少し驚くまみゃ。そしてバックステップし相手を見る
まみゃ)貴方は...?
相手は白いフードを深く被っている。身長は私よりかなり低い。
?)私は、貴方様に危害を与えるつもりはありません。ここでは他の方達が起きられると厄介ですので、少々こちらに来てお話をしませんか?
ゲートに手招きし
まみゃ)...罠...じゃないよね?
少々警戒しているようだ。
?)罠ではありませんよ。マグ様に誓いましょう。
彼女がどちらのマグのことを言っているのかは分からないが罠だとしてもこの少女に負ける気はしない。なのでついて行くことにした。
ゲートを通ると机と椅子がふたつ。対面するように置かれていた。
?)私は貴方様にお話がしたくて足を運んだのですよ。
彼女は席に座ってそう言う。
まみゃ)話?まず私はあなたを知らないんだけど...
まみゃはそのフードの中を覗き込むように顔を近づける。
?)私ですか...貴方様が望むなら、いいでしょう。
フードを取ると現れたのは"仮面"だった。
まみゃ)っ!?
また驚いたせいか椅子がひっくり返ってしまう
?)申し訳ありません。"敵"に素顔を晒す訳には行かないのです。
まみゃは椅子を立て直して
まみゃ)仮面が私になんの用...?
警戒しながら言う
?)...私には分かります。貴方様は今、"苦しんでいる"
その言葉に対してまみゃは驚きと苛立ちの感情を抱いた。
?)あまり気を荒立てないでください。私"は"貴方様の味方です。
彼女は心を読めるのか何か言う前にそう言う
まみゃ)...苦しんでたらなんだっていうの...
下を向いてそう言う
?)解放してあげましょう。"苦しみ"から、"無理な欲望"から。
そして彼女は言った。
?)叶えましょう。貴方様の願いを!
両手を高く天に掲げてそう言った。
まみゃ)願い...を...?
涙が溢れた顔を上げて、その目のない仮面を見る。
?)...えぇ。"ネザーだけ"を救う。無理な欲望、"強欲"にならずに。それでいい。違いますか?
ダメだ。彼女は私の心をきっと読んでいる。そんなことを言われてしまったら...
?)辛かったですよね。
彼女は私の両頬に手を当ててその目の無い仮面を近づけて言った。
?)もう苦しむ必要は無い。自分の理想だけを求めればいい。1番大切な人は誰ですか?..."アルト"様を守る為には、どのような選択をすべきだと思いますか?
私の目からまた、涙が零れ堕ちる。
?)確実性がある方法はなんですか?...答えなんて、出てるんですよね。
その答えを求めるように彼女は言った。
まみゃ)...私は...どうすれば...
そんな私に彼女は言った。
次回「造られたモノの使命」
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