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造られた世界(仮)  作者: マグ
最終章・世界を超えた刺客
35/37

俺と俺

ーーーーー俺と俺ーーーー

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーー


ーーーー

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー






















操り人形。それが今の俺を表せる言葉だ。魂が抜けたように見るからに力が抜けている彼の姿は人形と言わざるを得なかった。

自信の過去に付け込まれそれを肯定し続け相手の心の呪縛を解く。しかしその代償は大きく、今まで抗い続けた心はその呪縛と同時に破壊されていく。

彼の元へ一人の少女が足を運んだ。

ルマ)おはよう♪それじゃあ早速だけど行こっか♪

初めて鎖がほどかれる。逃げる気も起きない。いや、そんなことを考えることすらもできない。自分自身が、思考をやめている。やめさせられている。

2人は牢を出て歩き始めるがある程度歩くと辺りの背景が明るくなる。王都の城とは似て異なるようなものだった。

大広間に出るとそこには一人の白髪の少女が鎖に縛られ、話せないようにされていた。

ルトラ)...!!

真っ青な顔をしたルトラは震えを隠しきれず何かを訴えるように表情を変えている。

ルマ)ふふ♪お姉ちゃん、連れてきたよ?

ルマだけルトラに向けて歩く。

それはそれは怖い笑みを浮かべながら。

ルトラはルマが1歩近づく事に震えが強くなっているように見え、このまま極度の緊張状態に陥ればまともに呼吸も出来なくなってしまうかもしれない。

ルマ)でも話せないとリアクションが面白くないよねぇ〜

ルトラは何度も邪眼を発動させようとするがそれを対策しているのかルマには一切通らない。

そしてルマは口封じに使用していた縄を解き

ルトラ)ルマ!こんなことをして許されると思っt

話せるようになった途端叫ぶように、震えた声でそう言う。

ルマ)誰が?誰が許さないの?

何処かからナイフを取りだし首元に当てる

ルトラ)ま...マグ...助けて...

叫ぶとこも出来ず震えながら、小さな声でそう言う。

それに対して呼ばれたマグは無表情で、何も変わらず立っている。

ルマ)お姉ちゃん。こうなったのは全部お姉ちゃんのせいなんだよ?

ナイフを当てたまま話し始める。

ルトラ)違う...!ルマが勝手に割って入ってきただk...

ルマ)ううん。これだけじゃないでしょ。ネザーでのこと、忘れたの?

ネザーでの事、と言われルトラは更に震え上がる。

ルトラ)ちが...私は...私はただ......

ルマ)何が違うの?...そんなに楽しかった?私の事を利用してさ。

ニヤニヤしながらそう言う。

ルマ)まぁいいや。どうせお姉ちゃんはここで死ぬわけだし。

マグの方へ戻り

ルマ)マグ。ナイフ貸してあげるから、これでお姉ちゃんのこと殺して。

ナイフを優しく手のひらに乗せるとそう言って指をさしながら言う。

マグ)...わかった...

小さくそう答えるとゆっくり、ゆっくりとルトラへ近づいていく。

ルトラは先程から目に貯めていた涙を堪えきれずに溢れ出す。

ルトラ)マグ...私の事...わからないの...?

泣きながらそう言う

しかしそれでも、返す言葉も、止まることも無く歩いてくる。

もう2mもない。

ルドラ)......ううん。いいよ。マグに殺されるなら。あんな妹に殺されるくらいなら私は...

ゆっくりと目を閉じながらそう言う。

しかし次に耳元で聞こえたのは血が飛び散る音でも、自分の悲鳴でもなかった。

マグ)よく耐えたな。

ハッとして目を開けるとその時にはマグはルマに向けて素早くナイフを投げていた。

反応が遅れたルマの頬を掠り、ルマの血が飛び散る。

そのまま素早く鎖を手で断ち切るとルトラを抱え、光差す窓を割って飛び降りた。

思った以上に...いや、雲の上である。その高さから降りたら確実に死ぬわけで、そしてルトラもマグも落下を防げるような技は持っていない。魔法の詠唱も間に合うわけが無い。

しかしマグは何かを感じ叫ぶ

マグ)ノア!!

上空で叫ぶとちょうどこの場所へ向かってきていたノアが気づき地面に風魔法を放って落下ダメージを吸収する。

れい)マグ!?

上空から落ちてきた2人を驚き

マグ)すぐにルマが追ってくる!!少しの間任せるぞ!

ノアに感謝を伝えると走って少し離れたところまで行き

まみゃ)とりあえず2人とも無事みたいだから...後はルマをやるだけだね。

上空を見るとゆっくりと降下してきている影があり。

ルマ)...ふーん...そこまでして私を避けるんだ...

その表情は虚ろで、こちらを見ているようで、見ていないようにも見えた。

ルマ)ならもういいよ...全員殺すから。

ルマは黒い魔石を取り出すとそれを掲げる。

れい)あれは...!!

ネットとの戦闘でマグが使用したものに近い。

"暴走の魔石"

それをルマは吸収すると禍々しい空気を纏い左右に大きな黒い翼が現れる。

ルマは上空に巨大な魔法陣を生成すると巨大な魔力弾を放ち回避は不可能というか、このまま落下すれば辺り一帯が無くなる勢いであった。

それはまるでこの世の終わりかのような、まさにラスボスと言ったように絶望感を与えるものだった。ノアが魔法で相殺しようとするが辺りのリソースを全て吸収されてしまっているため魔法を放つことが出来なかった。

まみゃ)結界とか貼って防げないの!?

ノア)防げるけどこの量の魔力だと私達が助かっても王都が無事とは限らない...!

巨大な分落ちてくるのには時間がかかっているようだが...

れい)詰み...!

どうにもならない。私達だけ助かる結界を貼ったとして、守りたい人々は守られない。

トキ)...いや、私ならこれをどうにか出来るかもしれない...!

まみゃ)え?

気づいた時には既にトキは飛び上がっていた。

一人で、そして拳を構え魔力弾と衝突した。

その拳には反射板を発生させ押し返そうとするがあまりに多い魔力量に流石に押し返されてしまう。

勢いよく地面に叩きつけられてしまう。

トキ)まだ...!

再度飛び上がると今度は体全身に反射板を貼り魔力弾内部に潜り込む。

そう。"核"を狙って攻撃しようと思ったのだ。

トキは核を見つけそれを殴ると核は壊れ強い光を放ち魔力弾が上空で爆発した。

直接的な被害は無いものの一般人は重度の魔力症の症状に襲われ王都中で人が倒れているだろう。

もちろんそのど真ん中にいたトキはものすごく傷だらけで地面に落下する。

気絶しているようだ。

ルマ)あ...ありえない...

自身の魔力弾を破られたのが相当悔しいのかそう呻き

まみゃ)トキちゃんの想いは無駄にしない!

まみゃはルマに向けて飛び上がるとナイフを逆手に持ちルマに向けて振るが魔力の波動によって自分自身が押し返されてしまう。

その後ルマはゆっくり降りてくると翼が消え剣を構える。

マグ)もう大丈夫だ。俺がやる。

ルトラの安全を確保するとこちらも剣を抜いてルマに向ける

ルマ)あぁ...マグ...私を...

剣を大きく構え突進してくる。

それは素人に見えるところもあったが実際打ち合いわかった。

「ルマの剣は誰かに似ている」

それに気づいた。今まで戦ってきた誰かの剣に似ているのだ。

変幻自在に剣を操り、されど一撃の威力は劣らず自身に隙を与えさせない剣技...

素早く強い剣技に対応しきれず少しずつHPは削られていく。

鍔迫り合いになりその時に問う

マグ)その剣技...どこで...!

ルマ)...教える義理はないよ。

弾き飛ばされてしまう。

しかし弾き飛ばされたあとルマを見てわかった。"かなり消耗している"と

マグ)ノア!今だ!!

ノアに合図を送ると影がルマを掴み。

消耗しているルマにこの影を振り払う力は無い。

少し卑怯かもしれないが勝てるならそれでいい。

マグ)魔力弾!!

動けないルマに向けて放つ

ルマ)っ...!!

そしてルマは呆気なく押しつぶされた。






















息はしていた。しかし気絶しているようだった。

一刻も早くトドメを刺そうとしていたれいやルトラにマグは制止を掛けた。

聞きたいことが沢山あるからだ。

自身の過去を、あの剣技をどこで知ったのかを。

辺りで休憩を済ませルマを運ぼうとしていたその時だった。

この世界に裂け目が現れた。

マグ)っ...!!

いち早く気づいたマグが驚くと全員気づいたようで

裂け目から何かが出てくる。

仮面をつけた2人組だ。

?)力を与えておいてこの始末か。

1人がそう話す。声には"聞き覚えよりも遥かに上の覚えがあった"

もう1人は無言で、何も話さない。

?)"未来の俺"がどんだけ強いのかは知らないが。まさかこんな呆気なくやられるとはな。

マグ)っ!!

マグはその言葉に反応し剣をものすごい勢いで突き刺そうとする。

しかしその剣は刺さらず簡単に避けられてしまう。

?)そんな見え見えの攻撃に当たると思った?

避けたままそう言う。反撃はしてこない

マグ)お前は...!

睨みつけながらそう言う

?)残念だよ。まさかこんなに弱いとはね。"未来の俺"

仮面を少し外してそう言う

?)それにしても、本当に弱くなったね。魔法すらまともに使えないんじゃない?

バカにするようにそう言う

マグ)黙れ...!!

拳を叩き込もうとするも全て防がれてしまう。

?)ほら邪魔だよ

蹴りを入れられ吹き飛ばされる

ノア)マグ!!

倒れたマグに駆け寄り

?)この世界もいずれ壊す。それまで震えて過ごすがいい。破滅のときは2週間後といった所かな。

そのまま裂け目に去ろうとする相手にノアは火炎魔法を上空から放つ

?)あのさ。

その魔法は届くことなく消える

?)せっかく猶予与えて上げたのにその態度はどうなの?

仮面をつけ直してそう言う

ノア)逃がさない!!

魔法をとにかく出鱈目に放つ。質だけでは勝てないと思ったからだ。

しかしどれも近づくだけで砕け散ってしまう。

?)鬱陶しい。お前は見せしめに殺してやるよ。

仮面の奥で睨みつける

ノア)望むところ...!

?)レジスト。

白い小さな光がノアに向けて飛ぶ。その光からは威力なんてものは一切なさそうに見えるが下に倒れていたマグはそれに気づくとノアを庇うように飛び上がる。

ノア)マグ!?

その光はマグに衝突すると大きなノイズとグリッチを放ちマグを気絶させ地に落ちていった。

もしこの光にノアが当たれば、ノアは存在していなかったことにされてしまう。従ってこの世界の住民では無いマグが食らうのか最適だったのだ。

?)庇ったか...まぁいい。

もう1人の仮面に指示を出すと

??)...

超巨大なレーザー...いや、ビームという方が正しいような魔法が全員に向けて放たれた。




















最初に目が覚めたのはマグだった。

理由は簡単でノアがある程度結界で守ってくれたからである。

その本人のノアは傷だらけで近くに倒れている訳だが。

ルマは...いない。

つまり逃げられたということだろうか。

全員倒れている。今の魔法からもう1人の仮面のやつが誰かなんて検討が着いていた。だからこそ何故こんなことをしているのか分からなかった。

もし過去の俺が存在していた世界が滅べばどうなるだろうか?よくあるタイムトラベル系の物語では過去の自分が死ぬと現在の自分は存在しなかったことになるとかあるが...あいつは俺であって俺では無い。だからあいつが死んでどうにかなるとかはないと思うが..."もし"俺が生きたはずの世界が無くなれば。"もし"俺が俺以外の仲間は全て殺して自分自身だけが助かる道を選んだとしたら。過去が塗り替えられる可能性は高い。

ならば俺が取るべき行動は1つ
















向こうの"世界"との全面戦争だ。




















マグ)...いつも巻き込んで悪いな...

王都では今対策会議が行われている。

れい)もういつもの事だし大丈夫よ。

呆れたようにそう言う。

まみゃ)あと2週間程度でこの世界終わっちゃうの!?

セゼルの時もこんな感じだった気がするが

マグ)それを止めるためにどうするかの会議だろ?...まぁ止める方法なんてあいつを殺すしかない訳だが...

"あいつ"というのは別の世界のマグのことだ。

マグ)でも、2週間というのは多分少しズレているな。向こうの世界の流れはこっちよりずっと遅いはずだ。

だからまだ焦る時じゃないと言うように。

れい)だったらそれぞれ休暇を撮るのはどう?色々立て続けに起きて大変だったし...

まみゃ)いいねそれ!

意外だった。れいなら今すぐにでも乗り込むのかと思ったが...

マグ)じゃあそれでいいか。休みはじゃあ2週間。2週間後に王都で集合な。

そして休暇期間を取り付けると全員勢いよく王都の城を飛び出ていった。













※本編と繋げるとそれぞれが長くなってしまう為、ここから先は休暇後の話になります。休暇編はそれぞれ後に投稿する予定です。

















王都の少し離れた森。そこに顔なじみの人達が集まれられた。

マグ)今日は全員集まってくれてありがとう。この作戦のリーダーを務めさせてもらうマグだ。

まずは挨拶を済ませると何処かからかものすごい大きな声で何かを叫んでいる人がいる。

マナ)マグ君可愛いよぉぉぉぉ!!こっち見てぇぇ!!

...赤の他人だった。

目を合わせない為にすぐに目を逸らすと

マグ)叫んでいるやつは関係ないから気にしないでくれ

そう付け加える。

マグ)みんな今日集められた理由はわかっていると思うが...何か質問とかはあるか?

すると静寂の中から1つだけ手が上がった。

?)...なんで私が、ここに集められてる?

それは雷牙との戦闘の時に助けてくれた者だった。

マグ)強さは確かだし...なんなら戦闘IQなら王都で1番あると思ったし...それに俺と顔馴染みじゃないか。

何がおかしいんだ?といった様子で首を傾げる

?) 私、貴方と友人になったつもり、ない。

睨みつけながらそう言うが剣を抜こうとはしなかった。

マグ)いや友人では無いが...

?)それに、私がその異世界?に行く意味、ない。

マグ)それは何故...

?)メリットがないでしょ私に

確かにそうだ。ここにいる大体の人達は世界を守る一心でここにいる訳だがこいつは違う。

マグ)...そうだな。

?)だからわt...

マグ)なんのために、戦ってるんだ?

被せるようにそう言った。

?)...貴方に関係、ない。

マグ)ないことは無いだろ?例えば...

一息置いて

マグ)"お兄さん"を、探しているとか。

嫌な笑みを浮かべる彼に

?)!?...貴方私の何を知って...

驚いた表情を見せる

マグ)さぁね、ただの冒険者の勘だよ。でももし合ってたんだとしたら、付いてきた方が得だと思うが?

そう言われると彼女は少し葛藤し、少し声を大きく了承した。

?)...私の名前はマリア。

名乗るだけ名乗っておこうと思ったのかそう言うと元の位置に戻った。

マグ)他に何か質問はあるかな?

もうひとつずっと手が上がる。しかし俺はそいつを無視する。何故なら手を挙げたのは邪神だったからだ。

マグ)ないな。じゃあ次に連れていくメンバーについて話そうと思う。

すると次に大声が上がった。

マナ)ボクが質問しようとしてたこと分かってたからそのまま流したんだね!!さっすがマグ君!!

どうやら質問したいことと被ってしまっていたようだ。はっきり言って

マグ)最悪...

小さくそう零す。衆民は?を浮かべるような顔をしたが...

マグ)とりあえず流石に全員行くとなるとこっちの世界の護衛が居なくなって困るからな。連れていく人は決めてある。

一息置くと

マグ)まずは...

クラリスとアルファルドの方を見て

マグ)クラリスはこっちに来て、アルファルドはここに残ってくれ。

その瞬間2人の表情には明確な差があった。

喜ぶクラリスに違い暗い顔をするアルファルド

アルファルド)な...なんで...

恐る恐る質問するように

マグ)待て待て、一応理由はある。

とりあえず落ち着かせるように

マグ)アルファルドは確かに強いがアルファルドを引き抜くとこっちの世界のパワーバランスが崩れるだろ?それに自分の国も守らないといけないんだし、そういうのを任せられるのは信用が強いアルファルドにしか頼めないなと思って。

長々とアルファルドに説明する。

マグ)それにクラリスはある程度の強さもあるし、"切り札"も持ってる。だけどクラリス1人にそっちの国を任せるのは少し心配だからな。

アルファルド)ふ、ふ〜ん...?兄様は私だからここに残ってって言いたいってこと...?

少し照れた様子でそう言う

マグ)あぁ。アルファルドにしか任せられない。

アルファルド)な、ならまぁ...うん。任せて。

珍しく少し微笑むアルファルド。

そしてクラリスはと言うとその辺を跳び回っていた。

マグ)遊びでは無いから気を抜くなよ。

とりあえず忠告だけしておき。

マグ)そして次だ。王都からは...

すると王都組の衆民は息を飲むようにし

マグ)1人だけ選抜する。

ルトラ)まっ!?

驚いたように最初に大声を上げたのはルトラだった。しかし別に声を上げたのはルトラだけでは無い。

れい)それはどういうつもり?

マグ)これにもしっかりとした理由があるからまず誰が選抜されたのかだけ聴いてくれ。

そしてまた一息置いて

マグ)シズム、お前を選抜する。

シズム)はい。お任せ下さい。

一礼をするように

マグ)シズ厶を選んだ理由は複数ある。まずは絶対的な強さの保証。

れい)それなら私達にだってa

マグ)話を最後まで聞いてくれ。確かに強さだけじゃ選ばない。もちろん王都を守るという面でも考えている。もしれいを連れ出したとあらば王が消えたと知った国民は混乱、そして不安になるに違いない。

そして次にまみゃだ。もしこの2人を離してしまえばこれから見る残酷な世界でのメンタル面が持たないかもしれない。そしてもしかしたら...なんてことは考えたくは無い。トキに関しても同じだ。

マグ)ルトラとノアについては...悪い。私情を挟ませてくれ。

もちろん反感を買うのはわかってた。

しかし思ったほどにノアは静かだったがルトラは案の定ものすごく反論してきた。

ルトラ)私は行く!マグからそんなに長期間離れたくない!!

叫ぶようにそう言う。

マグ)遊びじゃないんだ。

それに対して短く返す。

もし死んでしまえば、何もかも意味が無い。

ルトラ)それにそんな少人数で行って勝てるわけないでしょ!?

確かにルトラの言っていることは的を得ている。しかし俺はとある人の方を見て言う。

マグ)こっちには最強の剣士様が付いてるからな。

マリアの方を見て誇らしげに腰に片手をやるマグだが別に強いのはお前じゃない。

ルトラ)何?その女のことがそんなに気に入ってるわけ?

見てわかるようにキレるルトラ。

マグ)なら、1度剣を打ち合えばわかる。

自分ですら打ち合ったことないのにそんなことを言う、

ルトラ)...じゃあ、そうしようかなぁ

声質が変わっている。

マリア)...何、勝手に、決めてるの?

困惑した様子でマグの方を見て

マグはGoodサインだけ送るとあとは任せたという様子で

そしてマリアが再度ルトラの方を見た頃にはもうルトラは目の前まで来ていて

マリア)...悪くない。

その振られた斧はマリアの体を貫通して

ルトラ)!?

マリア)ご馳走様♪

そのまま回し蹴りでルトラは吹き飛ばされる。

決着が着いたようだ。

マグ)...ちょっとやりすぎかもしれないが...わかっただろ?

マリア)私、武器、使ってない。あの人は、武器使った。

つまりやりすぎでは無いと言いたいのだろう。

マグ)やりすぎだ。傷がついたらどうする。

マリア)...難しい...

ルトラが起き上がると小さく「でも」と繰り返し

そんな状況の中1人が口を開く。

マナ)ボクは、その判断悪手だと思うな。

珍しく真面目な顔をしてマグの目の前に現れるマナ。

悔しいことに顔立ちもよく目の前に立たれたら姉と言えど意識しなければ照れてしまう。だからそうならないように常に細心の注意を払っていたが...心臓に悪い。

マグ)...赤の他人、お前に発言権は無いはずだが

冷静にそう言うが

マナ)ボクは"姉"として、マグ君の間違いを正すよ。

姉だなんて、1度も思ったことは無い。

マナ)もしここにれい達を残してその間その人達はどうなるの?確かに国民のことは大事かもしれないけどもしその少人数でマグ君達が向こうに行って全滅したらもう向こうは"全てが揃ってしまっている"のだからこっちじゃ手をつけられなくなる。

珍しく真面目な話をするマナであるがその話はしっかりとしたものであった。

マグ)だけどそれは...

マナ)それにさっき私情があるって言ってたよねマグ君は。

マナは一息置くと

マナ)マグ君はルトラが傷付くのが嫌なんだよね。だから置いてこうとしてる。でもそんなのマグ君が守ればいいだけでしょ?

簡単に言ってくれる...そんなことが出来るわけが...

マグ)そんなに簡単なことじゃn

マナ)"大切な人"なんでしょ?

痛いところを突かれる。

マナ)じゃあ決まりだね!悪いけどシズムはここで待機!決定!

勝手に主導権を奪うマナ

マグ)...はぁ...ごめんなシズム。

悪い。といった様子で謝る

シズム)構いませんよ。その代わり、れい様をしっかりと御守り下さい。

仕方がないですねと言った様子でそう言う。

マナ)もちろんボクもついて行くよ!いいよねマグ君♪

目の前でそのような笑顔を見せられると断るにも断らない。

マグ)...勝手にしろ。

素っ気なく返すと次の話に入る。

マグ)それじゃあ最後にみんな聴いてくれ。

全員を静めて言う。






マグ)ここに集まってくれた人達は、産まれた星は同じでも、産まれ育った世界が違う。だけどこうして巡り会ったことにはきっと科学的には説明ができないものがあると思っている。この"オーバーワールド"、そして"ネザー"、"エンド"の住民それぞれの力を合わせ、この世界を全力で"死守"するぞ!

まるでそれは"世界の最後"を意味するような、そしてそれは自身が騎士であった時のように重く乗せられた"死守"という言葉。巡り巡って今のこの瞬間がある。


そして幕を開けるのだ。


"世界を超えたそれぞれの想いを

持った"人"達の戦いが"



































次回 「世界を超えたそれぞれの想い」

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