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造られた世界(仮)  作者: マグ
最終章・世界を超えた刺客
33/37

悪魔への恨み・再

ーーー悪魔への恨み・再ーーー

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王都を勢いよく飛び出したもののルマが何処にいるかなんて検討がつかない。

心配なのはれいやマグだけでは無い。トキちゃんも心配だ。先程まで病院で休んでいたのだからいつも通り戦えなくてもおかしくは無い。だからできる限り私はトキちゃんに負担をかけるようなことはしてはならない。今おうが不在だと王都中に知れ渡れば混乱に陥るだろう。だからこそ今すぐにでもれいはここへ連れ戻したい所だが、もしれいが既に殺されてしまっているのであれば...そんなことは想像したくもない。あれから少し過ぎて時間は夜へと変わり星空の綺麗な空が広がる。ここ1年はゆっくりと星空を見上げる時間もなかった。マグが帰ってくるまでの約7年は"レッドアイズ"を除いて平和だったが、マグが帰ってきた途端こうも騒がしくなる。休む時間等与えられず常に王都が危機に晒されている。その被害は王都に留まらず私達の精神にも侵食している。ゾルガナちゃんの件は私達にとっては心を壊されかねない事だったし私達の手で殺すには重すぎた。今はれいの持っている魔石に封印されているらしいが、あの笑顔が見られないのはとても悲しい。王都の人々も心配しているが彼らには事実を伝えず「風邪を引いて寝込んでいる」と伝えてある。しかしこの嘘にも限界があるのだろう。今思えばゾルガナちゃんは最初に言っていた。「主様の命令」と。私達はその言葉を忘れてしまう程にゾルガナちゃんに信用を置いてしまっていたのだ。そう、最初から答えは出ていたのだ。今回のルマの話だが私にとってルマは産まれてからの敵であり、一時的に仲間になっていたと言ってもルトラがTheseedから解放されたと同時に影の薄さから忘れてしまっていた。ゾルガナちゃんのが余っ程私の心に穴をあけられるくらいのことをしていたということだ。そんなことを考えながら過去話をトキとしていると夜空に3つの紅い光が天を刺すように光った。

「魔力の波動」マナの総量が多いものの近くにいると自然と感じるものだ。つまりこの光の下に今ちょうど王都で行方不明になっている「れい」「ウィアリ」「ノア」の可能性が高い。逆に考えその3人でなければルマの問題の他に同時に厄介事が起きているということになる。そして3つ光が離れて放たれている以上1つの場所に3人がいるとは考えにくい。それぞれひとつの場所に1人づついるのだろう。私とトキは目を合わせ無言で頷くと比較的1番近い光に向けて走り始めた。




そしてその光の根元が見える頃そこに建物があることに気づいた。

しかし中に入る必要が無いのも、それと同時に分かった。

そこには何も無い。遠くを見つめる様な目で力無く立っている"れい"が居たからだ。

そう、明らかに正気ではない。攻撃されても大丈夫なように警戒しながら近づいて行く。

どうやら気づかれたようだ。彼女はこちらを見ると操られているように弓を何処かから取り出しこちらに構えてくる。

それと同時にまみゃとトキは別々の方向へ走り出し、れいを混乱させる。

れいが弓を合わせ最初に狙ったのはまみゃだった。矢先から蒼色の輝かしいエネルギーを放っている矢は当たれば一溜りもないことを示している。

そしてまみゃが次に足を踏み出した瞬間矢は放たれた。その速度はとても早くこちらが走っているのもあり矢の速度はより早く見えた。まみゃはその放たれた矢をしっかりと視認するとやってやると言わんばかりの表情でそのまま更に速度を上げ走り出す。そしてその矢との衝突の瞬間まみゃは軽く宙に体を投げ矢を超え体を一回転させるとそのまま素早く着地し続けて走り出した。しかし例え自我を失っているれいと言えど一撃で終わるとは思っていなかったのだろう、次の矢は既に構えられていた。次の矢には何かしらの術式が唱えられており、弓先から魔法陣が顕現している。しかしまみゃもスピードを落とす訳にも行かないのでそのまま走り続ける。そして矢は放たれまみゃに一直線で飛んでいく。その矢はまるで血に飢えた猛獣のように、まみゃ自身を喰らい尽くすようにまみゃからは見えた。そして矢とまみゃの距離がほんの数mになった時矢は1つ、2つと分裂しまみゃの回避ルートを無くすように張り巡らされた結界のようだった。今から後ろに走っても矢の方が速度は速いし上にも横にも避けられない状況であった。まみゃは何処かからナイフを取り出すと逆手に構え弾くのではなく受け流す形にして華麗な裁きで自身に当たるであろう矢を全て横に受け流した。別に特殊なナイフでは無い。受け流すようにすることによってナイフへの直接なダメージを避けたのだ。過去より圧倒的に強くなった自身の成長を感じつつその目線はれいただ1人に向いている。もう距離的に矢を放つより先にまみゃのナイフが先に届くだろう。するとれいは弓を横に軽く投げ捨てるようにすると弓は何処かに消え鞘に収められている剣に手をかける。

まみゃはすぐにそれに気づくと走る速度を速度を少し弛め隣を走っているトキに向けて叫ぶ

まみゃ)あの鞘から刀を抜いた瞬間に多分衝撃波が発生するから横に避けて!

まみゃがそう叫ぶとトキは少し目を見開いた後頷き走り続ける。

そして遂に刀は鞘から抜かれた。重い空気感がかかってくるような感覚に襲われる。そんなことを感じてるうちに私達は無意識に左右に避け衝撃波を躱していた。しかしその衝撃波が通った後横にもその衝撃が少し走ってきた為直撃すれば少し戻るとかそんなものでは無いのだろう。

再度れいの顔を見る。その瞬間少し違和感を感じた。"私達を見ていない"そう捉えられるれいの視線は私達を見ているようで他の誰かを見ているようだった。もうれいとの距離はほとんどなく一気に詰めてナイフでれいの刀を弾こうとする。しかしれいはそれに反応し力を込めて刀を振りかざした。ここで抑えようとすればまみゃのナイフは折れ為す術が無くなるだろう。それを理解してかまみゃは受け流す姿勢になり刀を斜め下に受け流した。その瞬間に微かに聞こえた。いや、ずっとブツブツ言っているのは聞こえていた。しかし今ハッキリ聞き取れた。れいは先程からずっと"悪魔"と呟いている。意味は分からないがれいをおかしくさせている何かがその悪魔にあるのかもしれない。しかし受け流したからと言ってそう簡単にれいに攻撃が届くはずもなくひらりと身を躱しナイフは外れてしまう。しかしその瞬間トキが上空から拳を構えて降下しており、重力も相まって相当のダメージが期待できる拳がれいに向けて放たれた。この距離かられいが避けるのは不可能だ。そして遂にれいに拳が当たるとれいを中心に地面が円形を描くようにして削れて行った。

トキ)これだけ強力なのが当たったら、流石に致命傷は避けられないでしょ

砂煙が少し収まりれいの様子を見ると驚くことに傷一つも付いていない。

まみゃ)なんで!?

れいはゆっくりと立ち上がると刀を納刀し

何か術式を唱え始める

トキ)まーちゃん!呆気にとられてる場合じゃないよ!

即座にお互い後ろに跳び術式を確認した。

しかし魔法の技術があまりない2人からすれば術式を聞いただけでは何の術かも分からず結局攻撃をされてから避けるしか無かった。

れいが術式を終えるとれいの踏みしめる地面から巨大な水色の魔法陣が生成され端から水色の光が浮き上がり出す。

全てが一定の所まで浮き上がるとその光達はここ一体を埋め尽くす勢いの光の強さで辺りを白で覆い尽くした。

そう、それは一瞬ではなく覆い尽くしたとまさに表現するのが正しいように。

そしてその視覚情報量の多さからか体も動きはしない。分かるのは、何かが近づいてくる足音だけ

それはある程度私達まで近づくと止まり、巨大な魔力を放ちながら何か技を放とうとしていることが分かる。

しかし動けない私たちにそれを避ける術はなく...

れい)... 無虚限空・封

鞘から抜かれた刀は光り輝いていたのだろうがそれすら見えず、痛みは一切ないが魂が切り離されたような感覚は会った。














ここはどこだろうか。手も、足も口も全て動く。私達は死んでしまったのだろうか。あんなにあっさりと。

隣でトキも起き上がる

トキ)いってて...あれ...ここは?

辺りを見渡す限り真っ暗闇。いや、一つだけ違う。私達が見ている正面だけは先程私たちがいた、そうつまりれいと戦っていた場所が写っている。つまりこれはネットを倒した技と同じものかもしれない。ならば次にれいが放つ攻撃は...この空間の破壊...!

まみゃ)トキちゃん!走るよ!!

その世界が見える方へ勢いよく走り出した。その表情には焦りの他ない。

トキはあまり理解出来ていない様子でまみゃを追いかける。

中から見てわかったのだがれいの動きが明らかに遅いということ。つまりこの空間内は向こうの世界より時間の進みが早く、逆に向こうの世界は遅いということだ。ならばまだ間に合うかもしれない。この空間の最果てにたどり着けば...

この真っ暗闇のゴールも見えない空間で走り続けるのは精神的にきついものがあった。

しかしそれでも私達は走り続ける。見えないゴールをめざして
































あれ...?

なんで私...

倒れているんだろう...?

まみゃとトキはいつの間にか倒れ込んでいた。暗闇は時間すらも忘れさせる。もしかすればもう何日も走り続けていたのかもしれない。それでもこの空間の終わりは見えなかった。まるで"Theseed"のように

というかよく良く考えればわかる事だった。あの時ネットが脱出できなかったのは時間はあったけど空間の出口が無かったからだ。つまりはこの空間にゴールなどない。

絶望の果て、少しした後足音が聞こえてきた。それも1人では無い。2人だ。私はゆっくりと顔を上げると、うっすらと見覚えのある2人だった。

ネット)なんだ喧嘩か?

ケラケラと笑い乍そいつはそう言った。

これがもし喧嘩なら規模がおかしすぎるだろう。何故"魔王"なんざと同じ扱いを受けねばならんのか理解ができない。

まみゃ)...貴方達まだいたんだね

睨みつける体力がない私は自分の中で睨んでると思い込んでそいつらを見る

ネット)この空間も酷い物だな。誰かがここに入れられる瞬間なら脱出できると思ったのだがどうも2つ空間があるようでな、ここからの脱出は詰んでいる。

つまりは最初に入れられる空間、そこからここに移される空間があるということだ。だからここは監獄のような、実質的なTheseedだ。

まみゃ)貴方達でも出られないの...?

か細くそういう。

ネット)あぁ、無理だな。少し癪だがこの空間はあの世界と切り離されているしそれにこれは空間というより...

一息置き

ネット)"世界"だからな。

そうネットが言うとネットも座りこみ

まみゃ)そんな...じゃあ私達もここで...?

少し弱気になるまみゃ

それに反応してネットは言った。

ネット)お前らはまだ助かる。

そう呟くように。

まみゃ)え...?

信じられない様子でネットを見る

ネット)俺もアイツにやられっぱなしじゃ魔王の名が廃るからな。お前らをこの世界から出してやってもいい。

前の時とは違い信じられないほどにこちらに協力的で

まみゃ)ほんt

ネット)ただし

被せるようにそう言う

ネット)俺と契約を結べば、だがな。

しかしその言葉に反応したのか隣で黙っていたゾルリナが口を開く。

ゾルリナ)いえ、ネット様がこちらにいる方々と契約を結んでここから出すというのは私の契約に則って禁止事項です。何故ならそれによってネット様に利益が発生してしまうのであれば私とマグ様の契約は意味を持たなくなるから、それと契約の1つに負けた方は勝った方の利益に成りうることをするというものもあります。よって彼女らをここから条件なしで解放しなければ私含めネット様の部下、そしてネット様自身も契約の呪いによって呪い殺されます。

と長々と説明をする。

ネット)別に正式な契約を結ぶつもりはねぇよ。ただ単純に頼みたいことがあるだけだ。

そしてまた一息置いて

ネット)神呪の呪いの継承者を、次に俺と会った時に連れてこい。そいつは恐らく俺の部下を殺したやつだろうしな。

それだけ言うとまみゃに有無を言わさずに始める。過去に戻るための魔法だ。

その詠唱中にゾルリナが言った。

ゾルリナ)彼女のネックレスの中にはまだゾルガナの魂が感じられる。もしかしたらそこから不意打ちできるかもしれませんよ。

いつも無表情のゾルリナがまみゃに向けてそれを言うと少し微笑み続けて言った。

ゾルリナ)それとマグ様は色々よく巻き込まれるのでそういうのも見張ってくれると助かります。

初めてあった時よりも印象がだいぶ変わった。あまりマグとゾルリナの関係は分からないが戦闘の際息ぴったりだったし、今もこうしてゾルリナが心配をかけるほどなのであるのだからもしかしたらこの2人は敵同士という訳では無いのかもしれない。

ネット)歪極時空翔

ネットが唱えた。すると私達の視界は後に闇へ落ちていった...




























...は!

戻った...れいと一度距離を取ったところに...!

まみゃはそれを確認するとすぐにまたれいに向けて走り出す

まみゃ)ゾルガナちゃん!なんでもいいから魔法を放って!!

するとれいのネックレスに付いている魔宝石が光り輝き

れいを囲むように紫色の魔力の球体がグルグルとれいを中心に回り出す。

れいはそれを刀で斬ろうとしたが斬った瞬間に爆発しれいはダメージを負うことになった。

"これならダメージが通る"

何故トキの攻撃が通らなかったのか未だに謎だがダメージが入るのならばそれでいい。

そう考えた瞬間に意識の中に言葉が流れ込む

「トキさんは紅の精霊を制御していますからどの攻撃も紅の精霊が微量に含まれているんです。それにれいさんは今紅の精霊克服状態なので紅の精霊が含まれる攻撃は全て防がれてしまいます。」

聞き覚えのある声がそういう。

...ゾルガナの声だ。

本当によく分からない人だ。裏切り、あんなに自分のことを悪く言って、私達に嫌われようと努力した彼女が、今はまた私達の手助けをできる形でしている。

...私にはゾルガナちゃんが本当に悪い人だとは思えない。

つまり、トキちゃんの攻撃にはノックバックが発生するだけで私が攻撃する他ないということだ。

私も紅の精霊は使えない。だからこのナイフ1本であのれいを止めるしかない。

そう決意を再度固めた後私はれいに向けて走り出した。

まみゃ)...れい!

ナイフを逆手に持ちれいの刀とぶつける。そう、今回は受け流す訳ではなくぶつけるのだ。その瞬間ナイフを伝って私の腕にとてつもない重さの力が伝わってきた。ナイフが折れないように気を使いながら押し返すのは苦しい。しかし気づいた。先程も言った通りれいは私達を見ていない。その悪魔とやらが誰なのかは存じ上げないが感情的になりすぎている、つまり今のれいには冷静さなど何も無い。

だから

れい)...悪魔悪魔悪魔悪魔...!

まみゃ)目を覚まして!!

ナイフを一気に斜めにするとれいの刀は地に向けて落ちだし、それと同時にれいの体制も崩れる。

まみゃ)これで終わり!!

ナイフを刺すのではなく手刀で首裏を強く殴った。するとれいの意識は遠く、ゆっくりと倒れ出した。






















...ここはどこだ。

体が動かない。

声も出ない。

何かに縛られているようだった。

しかし目だけは開けられる。俺はリアルで言う牢屋のような場所に入れられていた。

...恐らくはルマの仕業だろう。あの戦闘以降俺には意識がなかった。その間にここに運ばれたのだろう。

......ルトラは無事だろうか。

それが一番最初に思い浮かんだことだった。最初に思い浮かんだと言うだけでもちろん他のみんなも心配だ。

しかし本当に1番今心配すべきものは自分自身なのだろう。ここは特殊な結界によって霊気も扱えなくなっているようだし。

...絶体絶命と言ったところか。ルマのことだから俺の事を殺すなんてことはしないと思うが...しないよな?

そんなことを考えているとコツコツと足音を鳴らして何かがこっちに近づいてきていることがわかった。

助けが来た。なんてことは思わない。

ここにはきっと彼女しかいないのだろう。

ルマ)...よかった。目が覚めたんだね。このまま目を覚まさなかったらって思ったら心配してたんだよ?

彼女は牢屋の鍵を開けて少し屈んでマグに言った。

ルマ)そんなに怯えないで、痛くしないし、絶対に悪いようにしないから。それと...ごめんね、縛ったり話せなくしちゃって。それくらいしないとマグはすぐにここから出て行ってしまいそうだったから...

顔を覗き込むようにしながら言い続ける彼女に対してマグは恐怖心しか無かった。

ルマ)あぁでも口を塞いでちゃご飯も食べられないよね。作ってきたから1回外すね。

するとルマはマグの口を塞いでいるロープを解き

ルマ)えへへ、おはようマグ。気分はどう?

話せるようにしたから少し話そうと思ったのかマグにそう問いかけるルマ。

マグ)...何が目的だ。

あまり刺激しない方がいいとわかっているマグはそう探るように聞き

ルマ)そんなの分かっているでしょ?お姉ちゃんからマグを取り戻すんだよ。

それはまるで当たり前かのような顔をしながらそう言い。

マグ)へぇ、俺は元々お前のものになったつもりはねーけどな。

少し睨みつけるようにそう言う

ルマ)...そんな酷いこと言わないで...私を見てくれていたのはマグだけなんだよ...?

何を言っているのかマグにはよく分からないが急に泣きそうな顔をしてマグを見るルマ。

しかしすぐに切りかえて

ルマ)そんなことより、ご飯作ってきたから、食べさせてあげるね!!

見た目は美味しそうなものだが何が入っているのではないかと警戒し食べないと主張したがどうも無理やりでも食べさせてくるようで...

...まぁ普通に美味しかった訳だが。

自分で食べると言っても拘束されてる上どうしても解きたくないらしくルマに食べさせられている。とても屈辱なこと変わりないが今は従うしかない。

ルマは満足そうな顔をすると再度俺の口を縛ると牢屋を出ていった。





















れいに勝った。

ただしくは操られていたれいに勝った訳だが。そう、操られていなければ勝ち目などなかっただろう。なぜなら私が倒した方法としては冷静さを失っているれいを不意打ちするような形で倒したのだ。だから普通のれいに勝てるかなどはわからない。

ただ、怖いことは目覚めた時まだ操られている可能性があるってことだ。

そうなってしまえばもうどうすればいいか分からない。

それにれいが今こうして操られているということは他のみんなも操られてしまっているのだろうか...私達に残りの人達を倒すことが出来るのか...分からないけど、やるしかない。"人"は決して過去には戻れない。だから失敗する訳には行かないんだ。

そんなことを考えながら空を見上げ、れいが目覚めるのを待つのであった。

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