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造られた世界(仮)  作者: マグ
第6章・現る魔王に操り人形
30/45

ヒトはカンタンにダマサレル

ーーヒトはカンタンにダマサレルーー


ーーーー

ーーー

ーー

最後の扉。そして開いた先。そこには予想していたように魔王とその側近であろう獣人。そして人質に取られてるゾルガナ...だと思っていた。しかしそれは私達の予想を裏切るものだった。















れい)え...ま...

魔王に縛られている人物を見て目を見開く。

全員が硬直する。そして次の瞬間私達は一斉にまみゃの方を見る

れい)ま、まみゃ!?

そう。まみゃが2人いる。魔王に縛られているのもまみゃだし横にいるのも...まみゃ。そういえばルマの時もこんなことがあったなと思い出す。

するとこちら側にいたまみゃは無表情で魔王達の方を見ていたがこっちを向き笑う。

まみゃ?)...ふふ。楽しめましたよ、みなさん♪

ゆっくりと魔王達の方へ歩いていく

最悪の事態だ。予想もしていなかった。全員が驚いている。いや、1人を除いて。最初から警戒していたマグだけは、あまり驚いた表情をしていない。

するとゆっくりまみゃ?の姿は光に包まれ変形し、特徴的な獣人を意味する人狼の耳。綺麗な灰色に近い白髪。元々水色だった目は紅く染まり、顔だけこちらに向けて言う。

ゾルガナ)"ヒトは、簡単にダマサレル"♪

目を瞑り笑うと小さく手を振り再度歩き出す。

その言葉を聞いて全員が唖然する。しかし横を見ればマグが、マグだけが辺りを凍らせるほどの殺気を放っている。

それと同時に、体が少し震えている。マグにとってゾルガナとはなんなのだろうか。最初から、マグのようにゾルガナを疑っておけば...ゾルガナが敵...?いや...そんわけが...な...あ...

もう既に洗脳されてしまっていたのだ。ゾルガナという存在に私達は、洗脳されている。故に、今から戦うことすらも、理解できない。

そんなことを考えているうちにマグが剣を抜き走り出してしまった。

その瞳には恨みだけを写して。

ゾルガナは気づいているのか気づいていないのかわからないがそのまま歩き続ける。

マグがゾルガナまで後3m程に近づいた辺りで何かに弾かれたのか思いっきり壁に飛ばされてしまう。

マグ)グハッ!?

その威力はとてつもなく、身体中が針に刺されたように痛い。

でもマグはその痛みすら気にしない。そう、人形のようにゆっくりと動き出すとまた無謀な攻撃をゾルガナに仕掛ける。それも虚しくまた同じように壁に飛ばされる。何故マグがここまでゾルガナに殺意が湧いているのだろうか。敵だから、ではない。きっとほかの何かがあるはずだ。

れい)マグ!落ち着いて!

私が叫ぶとマグはハッとしたように止まり

そしてゾルガナは魔王の元まで歩くとゆっくりとこちらに向き直る。

その顔はいつもの笑顔ではなく。無表情で冷酷だった。

ネット)ここまでの旅路。ご苦労であったな。

魔王が話し出す。

トキ)...魔王...!まーちゃんを離せ!!

トキが叫ぶ。それを聞いて魔王は気味の悪い笑いを浮かべる

ネット)うむ、よいよい。離してやろうでは無いか。まぁ...

ネットが指を上に向ける。それを見て全員が上を見る。

そこには大量の紅の精霊が飛んでいた

マグ)まさか!?

ネットは次の瞬間紅の精霊に命令したのかまみゃの中へ紅の精霊が全て飛んでいく。

れい)まみゃ!!

れいはまみゃに向けて叫ぶがそれどころでは無い。

これがそこらの普通の紅の精霊ならいいのだが、ネットのものとなると話は別...今のまみゃじゃネットの紅の精霊1匹でも自我を保っていられるかわからない。

そんなものをこんな量取り込んでしまっては...

まみゃは声にならない悲鳴を上げ苦しんだあと力が抜けたようにその場に倒れる。

れい)まみゃ!!

まみゃに駆け寄る。まみゃの体を揺するとまみゃが目を覚ます。真っ赤に染まった目から紅線が放たれる。れいはそれに直ぐに反応して離れ

そしてまみゃは人形のように立ち上がり。

ネット)返すと言っても...俺の傀儡人形にしてから、だがな。

何が面白いのかわからないが魔王は笑い出す。人の不幸がそんなに面白いだろうか。

次の瞬間まみゃは紅線を大量に召喚し攻撃を仕掛けてくる。

全員回避しながら近距離組は距離を詰める。

そしてマグとトキの攻撃圏内に入った瞬間に剣 拳で攻撃をする。

しかしそれは結界によって弾かれてしまう。

まみゃの目をしっかり見たが目に光がない。これでは本当に人形だ。全てネットが操っているのだろうか。

そして攻防を何度も続ける。

マグ)このままじゃジリ貧だな...

どうにか攻撃を入れなければ何も始まらない。

傀儡まみゃ)...

右手を大きく振り上げると紅黒く光紅線の雨が上から降り注ぐ

れい)結界!!

巨大な結界を貼るが全て防ぎ着ることは出来ない。

結界が割れる。まだ攻撃は終わっていない

マグ)仕方ねぇ!紅の回帰!!

紅の精霊を吸収し爆発を起こす。

トキ)っ...このままじゃ私達に勝ち目なんてないよ...まだまーちゃんとしか戦ってないんだよ...?

れい)そうね...どうしよu...あ!!

何か思いついたようにれいが顔を上げる。

れい)これなら...行けるかもしれない!

れいが前に出て

れい)超破輪廻!!

放つとまみゃ以外は無言で結界を貼り、まみゃは空中に飛び上がる。

それを見てれいは

れい)天聖剣気!!

X型のエネルギーを空中のまみゃに向けて放つ。

空中では思うようには動けまい!!

そしてまみゃは被弾する。威力は凄まじいものであと一撃でも入れれば倒れるところまで来ていた。

するとネットは何かまみゃに指示をする。

傀儡まみゃ)時は遡り、翻る、螺旋の階段を登りて......

何かを詠唱し始める

マグ)古代魔法!?しかも魔力の集中が凄い...!下がって結界を!!

全員が下がりれいが結界を貼る。

その時、ネットが少しニヤけたように見えた。

傀儡まみゃ)過去への扉よ...

その詠唱単語を聞いた瞬間ハッとしたようにマグが目を見開く

マグ)あれは...!

結界を飛び出す

れい)マグ!?

これは攻撃呪文なんかじゃない!これは...!

剣をまみゃの首に向けて振る。しかし...

傀儡まみゃ)開け!歪極時空翔カティナチオ・オーペル!!

間に合わなかった...っ!

辺りが眩しいほど白く光世界が揺れる。次第に何も見えなくなる...
























ネットは次の瞬間紅の精霊に命令したのかまみゃの中へ紅の精霊が全て飛んでいく。

れい)まみゃ!!

れいはまみゃに向けて叫ぶがそれどころでは無い。

これがそこらの普通の紅の精霊ならいいのだが、ネットのものとなると話は別...今のまみゃじゃネットの紅の精霊1匹でも自我を保っていられるかわからない。

そんなものをこんな量取り込んでしまっては...

まみゃは声にならない悲鳴を上げ苦しんだあと力が抜けたようにその場に倒れる。

...はっ!

マグ)...時間操作魔法...っ!

時を戻された...

れい)時間操作魔法?

...れい達は記憶を引き継いでないのか...なるほど。あの魔法を使えるものは戻されても記憶が残るのか...

マグ)れい!まみゃに超破輪廻を打った後天聖剣気を....




















それからもう何十回時を戻されたかわからない。

まみゃがピンチになるとすぐに時を戻されてしまう。

どうしても、俺のトドメ攻撃が間に合わない。

しかし今回は何度も見てきた落下地点に既に陣取る。こんなことが出来るのはネット達が攻撃を仕掛けてこないことが分かっているからだ。

そして落下してくるまみゃに剣を振る。

HP的に絶対に詠唱は終わらない。

傀儡まみゃ)...時は...

マグ)トドメだ!!

首に向けて剣を振る。絶対に、絶対に間に合う。

剣が首にぶつかった瞬間だった。

ネット)歪極時空翔カティナチオ・オーペル

ネットが唱えた。

マグ)無詠唱...だと...!!

再度視界が白くなる。古代S級魔法を...無詠唱で.....



















時は戻った。何度も見た光景。無詠唱による弊害も何も無い。

俺の手にはいつの間にか黒い石が握られていた。無意識に取り出していたのか、または勝手に作りだしたか。これは死石なんかじゃない。そんなものとは全然違う。それよりも恐ろしくて...こう...

でもこの状況を打破するにはこれしかないと考える。いや、それをネットが誘導しているのかもしれないが。

俺がこの石を使用すれば少なくとも時が戻されることは無くなる...しかしそれはまた同じ誤ちを繰り返すわけで...













?)貴様如きがそんな贅沢な考えをするとは、気に食わんな

...これは念力によるものか...

それに俺は答えるように

マグ)どうしたんだよ"セゼル"。今更お前の出る幕なんざないぞ

セゼル)(嫌な笑い)使わないのか?その魔石

マグ)お前...!わかって言ってるだろ!これは...

セゼル)世界を壊しかねない。とでも?

ほーら。やっぱり分かってんじゃねぇか。

マグ)...あぁそうだ。同じことを2度もするわけには...

セゼル)それは貴様が暴れたのが悪いんだろう?

マグ)ちが...俺は...俺はあの世界の人間達を守るためにこの石を使用して...俺は...俺は...人間達に狙われるようになって...それで...

セゼル)勇者と呼ばれた人間が現れ、勝てずアルトゥーラを発動させ世界を滅ぼしたと。実に滑稽じゃないか

マグ)......

セゼル)どうした?覚悟を決めたか?ケラケラ














もし俺がこれを使って、世界を壊そうとするなら。壊そうとする前に誰かに取り出してもらえばいい話だ。

そう。全てを終わらせてもらえばいい話だ。

あの時俺が自分のためだけに"勇者"を殺さなければ。きっと平和が訪れていた。あの時俺が魔王になっていなければ、俺は命を狙われることは無かった。でもそれ以外に方法はなかった。俺はセゼル以上にネットに全てを狂わされている。俺が1番憎いのはネットだ...そうネットが1番憎い...













俺は手に力を入れる。黒い石に少しずつヒビが入っていく。

それと同時にヒビから紫色の光が溢れ出す。

ネット)...やっとか

ネットが立ち上がる。雑にまみゃを横に投げると前に立ち

ネット)俺はお前がそれを使うのを待っていたのさ。ようやく戦える。

もう後戻りはできない。もう自分の力では破滅の道を外れることは...出来ない。

黒い石が完全に砕け散る。

その瞬間ダメージの無い爆発が起きる。

マグ)今回こそは。お前を封印だけでは済まさない。

バチバチとした魔力の塊を両手に貯める

ネット)あぁ。そんな生ぬるいものではなく。殺し合おうじゃないか

ネットが魔力を放つとマグとネットだけの空間に移動し

俺たちの戦闘において決め手となるのは魔法だ。つまり危険なものは...

マグ・ネット)マジックブロック!!

同時に唱えるとお互い魔法が使えなくなる。

俺は剣を取り出してネットに切りかかるが素手で止められてしまう。

何故ならこの空間内では俺の攻撃力、防御力は3分の1になり、ネットの攻撃力は1.5倍になるからだ。

マグ)っ...!やっぱり厄介だな...!

体が思うように動かない。

ネット)その程度か?

背後に一瞬で移動するとマグを蹴り飛ばす。

防御力が下がっているからか壁のない空間ではとんでもない距離を飛び落下する。

しかし落下中にまたも下にネットが現れ打ち上げられる。

マグ)がっ...!

このままじゃまずい...剣では簡単に防がれてしまう...!

空中で記憶ノ解放を発動させる。

手に取ったのはハンドガン。「ロングストローク」だ。

一撃の威力がとてつもなく高く、山を貫くことも出来てしまう。しかし予備弾薬は持ってきていない。つまり撃てるのはマガジン分だけということだ。

ロンストばかりは使えない。しかし俺は空中から3発放つ。

ネットは常に強力な結界を貼っており、そう簡単には破壊が出来ないがロンストの弾を思いっきり喰らえば割れるはずだ。

ネットは空中で光るものを確認すると結界を空中に貼り防ごうとする。しかしその結界を破り更にはネット自信の結界も破る。

ネット)何...っ!

ネットはよろけるとマグがいるであろう空中を見る。しかしそこには何もいなくて

マグ)後ろだ!

マグは「RoyalGuardgold」通称金ショと呼ばれるショットガンを両手に構えていた。そして背後から乱射する。放たれた弾はロンスト程威力は無いもののロンストと比べれば弾数は多い。

そんなものを直に食らったネットはタダじゃ済まない。威力が落ちていなければ、だが。

ネットはすぐに背後に手を振るが当たらない。

ネット)どこに行った...!!

右を見ると光るものを見つけた。

俺はそれを直感的に右に避ける。しかし頬を掠ったのだがそれは威力がとてつもなくえぐれる程だった。

マグ)「AMRティアマト」...

今の1回でレンズが壊れてしまったらしい。愛用していたことも相まって少し悲しい...が

次の瞬間体に魔力の循環が戻る

それはお互い同じだ。

両者魔法を構えると放つ

マグ・ネット)特大魔力弾!!


















れい)っはぁ...はぁ...

強い。今までのまみゃの何よりも。後ろに控えれるゾルガナともう1人は今のところ何もしてこないがいつ仕掛けてくるか分からない。もし攻撃されたらもう防ぎ切れる自信が無い。

また紅線が放たれる。私は紅線の対策としてホーリーアローで弾いているが矢も半分を切っていた。

マグはネットと共に消えてしまったし私の味方はこちらにはトキしかいない。それにトキもかなり体力を消耗している。

しかしまみゃは特に疲れてる様子もなく魔法を放つ

氷魔法...!

まみゃからアイスランスが放たれる。元々使用できた魔法だが威力は増されていることに違いない。

ホーリーアローで防ぐことはまず不可能だ。魔法の場合は核の破壊をしなければ消えることがないため弓で破壊することは困難なのだ。

しかしトキは拳を使い魔法を破壊する。

氷の破片が辺りを反射して眩しいと感じ一瞬目を閉じる。その一瞬だった。

次に目を開けた時は既にまみゃが目の前で槍を振りかぶっていた。

自分の終わりを感じた。私はここで死ぬんだと。大切な親友に殺されるんだと。

死にかけたことなんて何度もあった。いや、死んだことだってある。その中でも、まみゃに殺されるなら私は...

















私は...なんなんだ?

殺してくれる人を選ぶ権利が、私にあるのだろうか。"この人だから嫌""この人ならいい"そんな選択肢、あっていいのだろうか。そんなの私がただの死にたがりになってしまうじゃないか。

それに私は...聖女だ。もう昔の話だが最後の聖女としての役目がある。こんなところで...こんなところで...!

先程の考えが変わった。変わったからと言ってもう防御は出来ない。

私が出来ることはできるだけダメージを軽減すること...













振られた槍が当たったのは何かの金属だった。

やたらと辺りが暑い。なにか燃えているような音もする。

ここは...地獄だろうか...?

ゆっくりと目を開ける

?)...間に合ってよかったぜ。

金髪が目立つ炎を纏った地獄人はこっちを見て言った。

れい)...アルト...

アルト)なんでまみゃがこうなってんのかは知らねぇけどほっとけねぇからよ!

思いっきり剣を振って吹き飛ばす。アルトが握っていた剣は"獄紅神剣"だった。

それはかつてまみゃがウィアリによって支配された時にマグが握っていた武器、ネザーの秘宝。確か使用者の体力を吸い取る力があって使用できるものは初代ネザーの王と、マグしかいないのだと。

アルト)まみゃ!しっかりしろ!!

アルトは叫ぶ

しかしまみゃは無表情で、再度突進を仕掛ける。

それに応じてアルトも剣を振って槍とぶつける。どちらの武器も壊れることを知らない。

炎を纏って燃え上がっている剣は使用している自分の皮膚すら焼き尽くすほど熱く、光っていた。

アルト)...俺の声が聞こえないのかっ!!

剣で弾く。

傀儡まみゃ)...!

少しバランスを崩す。

アルト)...完全に記憶が消されたわけじゃないのか。ただ、戻すには1度気絶くらいはさせないとな...





















ネット)(笑い)実に面白い。俺とお前の魔力の力が同等だぞ!誇るべき事だマグよ!!

こっちはそんな無駄口叩く余裕はねぇってのに...!!

ネット)だが、これは耐えれるかなァ?

片手を離しもう片手から2つ目の特大魔力弾を放つ。

マグ)...同時魔法...

高等技術であり、特大魔力弾等のかなり魔力を消費する技の場合それをするのも難しい。

俺はその圧倒的な力に押されて魔力弾を喰らい、魔力症にかかってしまう。

ネット)お前にしてはよくやれた方だと思うぞ?お前が俺に勝てないのは当然の事じゃないか。

笑ってる余裕があるネットに対して俺はそんな余裕はない。これが、実力の差を示している。

ネット)まぁ長引かせるのも良くない。これで終わりだ。

過去に俺と仲間達が協力の果てなんとかやり遂げた魔法をネットが放つ。

ネット)ファイナルフレア。

この攻撃に対抗するためにはこれ以上の魔法、またはこれ以上の結界を張らなくてはならない。しかしそれはセゼルにも出来ないことで、例え黒石を吸収した俺と言えど簡単に出来るものでは無い。

もう、後には戻れない。破滅の道を進むことになるが、仕方がない。

マグ)アルトゥーラ!!

紅い龍のようなものがファイナルフレアに喰らいつく。俺の心に黒い何かが張り付くような感覚がする。何かに苛まれていくような、そんな感覚が。

アルトゥーラはファイナルフレアを食らいつくし、マグの体に吸収されていく。

...アルトゥーラだけは使用したくなかった。もういつまで俺の正気が保たれるかわからない。

...いつ、味方を殺すか、わからない。


















まみゃを正気に戻すために、目標は気絶だ。

しかし今のまみゃに心はない。気絶させるのも難しいだろう。

ならば理解できないまま...

俺は地面に剣を突き立てる

アルト)ディスチャージ!!

剣先を中心に魔法陣が広がり世界に色が消える。

時が止まった。

アルト以外は止まっている

アルト)正気に戻れ!!

首裏に手刀を喰らわせる

気絶が目的でなければ剣を使っているが...

そして剣を引き抜いて時が動き出す。

まみゃは何も無いところから何かに殴られたように倒れた。

アルト)...これが"炎の賢者"の力だ。

小声で呟く

れい)まみゃ!!

倒れたまみゃに近づいて

しかし私は驚いた。まみゃに傷は少しもついていない。こんな高等技術をしながらこのまみゃを気絶させるとは...アルトも只者では無さそうだ。

アルト)まみゃは俺が預かる。これ以上無理はさせられない。

ゲートを作り出しまみゃを抱え消える。

ゾルガナ)...炎の賢者。

ネットは全ての賢者を超越し、魔王になる前には大賢者と呼ばれていた。


























大賢者。

名前だけ聞けばいいように聞こえる。誰もが憧れ、なりたいと思う存在。実際はそんなんじゃない。なんでも出来る都合のいい人、としか思われていないんだ。実際に俺はその例にあてはまった。

ネット)...なんで俺が

普通の人でも少しやればできるようなことを俺は一瞬でできるからという理由でやらされている。

自分の時間などほとんどない。報酬も貰っていない。俺にとって大賢者というものは呪いだった。大賢者だから、大賢者なのに。という言葉が嫌いだった。1度依頼を断っただけですごく叩かれる。それが嫌いだった。でもそんなある日俺を救ってくれた人がいた。

?)大賢者は、辛いか?

そいつは突然現れ質問を投げかけてきた。

ネット)誰だお前は。依頼なら他所を当ってくれ

?)質問に応えろ。

命令口調がイラついた俺は辺りを焼き尽くす勢いで炎魔法を放つ

?)おっと、大火事になるだろ。

そいつは当たり前のように火をなかったことにした。

こんなことは初めてだった。

ネット)お前は...一体...

?)大賢者は、辛いか?

答えないと話が進まないので答える

ネット)...正直辛い...な

するとそいつは少し微笑んで手を差し伸べてきた。

?)なら、君の"物語"の役割を変えよう。

ネット)物語の...役割?

?)あぁそうだ。俺は君の運命を変えることが出来る。

俺はそいつの言ってることが分からなかった。

ネット)運命を?

?)そうだ。お前を大賢者から、"大魔王"にしてやる。

賢者と反対の存在、魔王。賢者が向いていない俺にはありがたい話だった。

ネット)...俺が...魔王...

正直不安も少しあった。でもそいつは

?)魔王も大事な"役割"だ。物語の重要人物、所謂ラスボスだよ。

ラスボス。俺にとっての憧れでもあった。だから俺は快く引き入れた。

ネット)俺を...魔王にしてくれ...

?)あぁ。もちろんだ。

ゆっくりとそいつは近づいてくると

俺の腹部に手を突き刺してきた。

ネット)グッ!?

何かが体の中に入ってくる。何かに...侵食されていく...

少し経つとそいつの手は抜けた。そしてそいつ自身も消えた。

苦しい。何かが俺の中にいる...!

俺はそいつに飲み込まれ、数百年がたちやっと自我を保てるようになった。












...俺が強く意識を保てば。

アルトゥーラは弱い心を侵食し体の主を支配する。

俺が飲み込まれなければ強い力を得られる。

そんなこと、昔も思ったな。

全部意味の無い事だったけど。

俺はファイナルフレアを破壊した勢いでネットが作った空間を破壊した。

空間から強制的にマグとネットが引き出される。

景色は魔王城に戻った。

ネット)やっと本気を出したか?それとも何か小細工を...

ネットは少し考えるような素振りをし

ネット)まぁどうでもいい。俺はお前と全力で殺り会いたかったんだ。

マグ)...

言葉を返す余裕もない。少しでも気を抜けばアルトゥーラに侵食されてしまう。

れい)マグ!!

空間から飛び出てきた俺に声をかけるれい

マグ)...まみゃはどうなった...

ゼェゼェとしながらも聞く

れい)アルトが何とかしてくれたわ。

これは驚いた。こんな所にまで来るとは、どんだけまみゃのことが好きなんだ。

ただ助かった。後倒すべき相手はゾルガナとその横にいる...ゾルガナと瓜二つの...

マグ)ゾルリナ...

ゾルガナの姉で見た目の違いは髪色程度。基本的にはネットの近くにいる。ゾルガナのように変装したりはしない。

しかし戦闘能力はゾルガナよりも圧倒的に高い

ゾルリナ)...

目が合う。少しゾルリナは目を細めると目を逸らした。

彼女にとっては何故魔王が俺の事を狙い続けるのが分からないのだろう。

しかしどれだけ強く意識を保っても完全には防げない。俺の背中から生えるように2匹の小さい紅い竜が出てきていた。この紅い竜...アルトゥーラは俺以外には見えていない。他人に見えるようになってしまえば手遅れだ。

ネット)まぁいい!続きも行こうか!!

特大魔力弾×2を2方向から放つ。

しかし俺はそんなことを気にせずにネットに向かって走り斬りかかった。

なぜなら魔力を纏うものは全て...

ネット)何!?

全てアルトゥーラがくらい尽くしてしまうから

背中から伸びた竜は魔力弾を食いちぎる。ネットから見れば急に消えたように見えるだろう。

俺の剣がネットに届く。しかしまた結界を貼られていた為ノックバックしか発生しなかった。

ネット)...やはり何か小細工を...!!

下がりそう言う

マグ)魔法が封じられちまったらどうしようもないだろう?

ネットが魔法を放てないならこっちのものだが...

ネットはゾルガナに何かを目で支持するとゾルガナは転送ゲート魔法を使用しマグの背後にゲートを作る。

れい)全員ゲートから離れて!何が出てくるかわからない!

マグが警告するよりも早くれいが警告し全員が離れる。

そのゲートから出てきたのは...

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