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斜線の向こう側  作者: 月夜桐華
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一つ目の話⑴

私はいつもの通り、PCに適当に触れていた。

窓を開けると、

あの金や銀の甘ったるくも儚い花の香りが

私の鼻腔をすり抜けていく

もうそんな季節になっていたのかと思うと何故か視界がぼやけてきた。

別に花粉症ではない。

何故か何かを懐かしく感じた。

大切な何かを置いてきたような錯覚すら覚えた。

現実世界で誰かを好きになったことがないのだが

もしかしたら

誰かに呼ばれてる気がするこの感覚は

その仄かにも淡い感覚に野暮ったく名付けるなら

人はそれを「恋」だと名付けるのだろう

しかし、そんな相手はいないわけで。

恋と呼ぶには何か違う気がして

そんな不可解な感覚に溺れながら

届いたメールの処理をしていた。

大概の内容は情報提供か、いたずらか、

犯罪を犯そうとして届ける相手を間違えてる奴らからだった。

少なくとも私の友人からなら大抵スマホか自宅の親機にかかってくるように頼んでいる。

いつも通り流していると

不可解な文が其処にあった

どう考えても、いつもの厄介なメールでしかなかったのだが

何故か目にとまった。

バグとしか思えない文字の羅列に

何か規則性を感じた。

英語の文をギリシャ文字で打ってるようなものだ。

というか、そのものだった。

ただ皆は識っているだろうか。

日本の五十音や英米のアルファベット26よりも

ギリシャ文字は少ないことを。

24しかない字で文が出来上がる。

大小含めると48で、だ。

その上、数学記号まで駆使している。

かなり工夫も苦労もしただろう。

それにしてもだ。

「・・・・・これ、何の苦行だよ」

思わず本音が口からこぼれると

「やっとつながりましたぁあぁぁ!!!!」

突然、PCの画面から腕が伸び、

抵抗も間に合わないまま、

私の肩を掴んでそのまま画面の中へと引き込まれた。

拝読ありがとうございますっ!さて、これからどうなっていくのでしょうか。

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