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デブリーフィング(6)

「では、デブリーフィングを始める。準備はいいな。」

 いつもの面々から、賛同される。それを受けて、始める副長。

「ペーネル、今日は控えろ。」

「1つだけです。1つだけ言わせてください。副長。」

 そこで、長官に目くばせする副長。

「構いません。仰いなさい。ペーネル一等武官。」

「ありがとうございます。長官。では、こうなる事は最初から分かっていました。ですから、『現志力』による『力押し』ではなく、『戦闘技術』……『技』を訓練すべきだったのです。」

「それは、何度も聞いた話だ。1つだけと言う約束は、果たしだぞ。控えろ、ペーネル。」

「心三は、死んだ。何故だ!」

「坊やだからさ。」

 副長の「控えろ、ペーネル。」は、「坊やだからさ。」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。

 某少佐とも無関係に相違ない。


 * * * 



次回予告

第74話 デブリーフィング(6)戦闘分析

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