第6の敵~『縦型洗濯機』
「我っ死ぃーん!」
今度は、『ガウスレーゼ』製『仮想世界』の中央へと移動し、更に回転速度を上げる『合体ロボット』だった。勿論、円錐の切っ先を、真上に向けてだ。
「すると、こうなる訳だ。要は、洗濯物を入れずに、水だけで回す『縦型洗濯機』だな。」
『仮想世界』の壁に押し付けられる形になった『ブラジオウ』だった。
「このまま風圧で、『圧殺』するもよし。『ミサイル』や『レーザー』を撃ちこむ手もある。」
「つか、それだけ分かってんなら、何で『回転軸』を取らなかったんだよ! それなら、『壁』に、叩きつけられる事だって、無かっただろう!」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「それは、『逃げ場』が、無くなった『証拠』だ。そうすると、『天井』に押し付けられる形で、『串刺し』になるのが、オチだな。」
などと言う無意味な指摘に事実を被せる者などこの世界に存在しない。
「だが、だから、だからこそ、だ。むしろ、これがいい。この状況、『奴』は、あの場所から動けない。それが、いい。」
* * *
次回予告
第68話 第6の敵~『祝福』
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