『合体ロボット』の『規則と法則と鉄則』
「『ナウスレーゼ』は、『合体ロボット』の『規則と法則と鉄則』が、なってない。」
「我っ死ぃーん! …………」
「ようやく気付いたか。実は、ぶっつけ本番に等しいから、『組み立てる』のに時間が、必要だったんだ。だから、全て僕の『予想通り』だと言った。」
上空に控えているのは、『夢現傀牢』の『遊園地アトラクション』などをばらして、組み立てて作った『ナウスレーゼ』より『巨大なロボット』だった。
「名付けて、神に祝福されし御子……略して『祝福』!」
『祝福』の頸部に、身を折りたたんで、あたかも頭部の様に連結する『ブラジオウ』。更に、保護用のカブトも装備した。
「そもそも、『合体ロボット』の『規則と法則と鉄則』とは、『合体中』に攻撃せず『待つ』事ではない。『合体中』に攻撃された『対策』を、あらかじめ講じる事だ。」
一瞬の内に、『合体』を完了させた『ブラジオウ』。これも『対策』の内だ。
「我っ死ぃーん!」
性懲りもなく、『高速回転』し、『円錐形』になった『ナウスレーゼ』。
「更に、突貫……そう来ると思ってた。全て僕の『予想通り』だ。『変形』!」
『祝福』を変形させる。
形状は、『内側に刃を装備した筒』だ。勿論、筒の上部に『祝福』の上半身が、鎮座している。
「突貫してくれるのは、好都合だ。君とは、逆方向に回転させた筒の中に、誘い込めた。」
今、筒の中では、『フードプロセッサー』の如き状態に、なっている。
「押せば引く、引かば押す。これを、削り切るまで続ける。」
「それって、『ナウスレーゼ』が、後ろに逃げたら前進。前に進んだら後退。って意味か。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「だが、『筒』の中の『刃』が、届かなくなるくらい、小さくなったら、どうする。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「やはり、『分解』して、『筒』の前後から脱出。その後『再合体』したか。」
そこには、『高速回転』をやめ、多少サイズダウンした『ナウスレーゼ』があった。
「だから、それも全て僕の『予想通り』だと言った。よく見てみろ。」
既に、『ナウスレーゼ』の背中から脚部の広範囲に、へばりついていたのは『マスコット』達だった。
「これで、トドメだ。『現志爆弾』!」
* * *
次回予告
第51話 打ち合わせ
ご愛読ありがとうございます。
ブックマークと、星をお願いします。
励みになります。




