『規則と法則と鉄則』
「『夢現傀牢』! ……これが、ある限り『場所』は、大した問題じゃない。むしろ、『空中戦』への対応が、必須だな。さぁ、見せたまえ。君の真の姿を。」
すると、『メリーゴーランド』が、宙に浮かぶ。更に、『遊園地』の各アトラクションや、物品が、浮き上がり、『メリーゴーランド』に集約集中集合する。
「成程、今回は『合体ロボット』と言う訳か。よくよく、『地球由来品』を真似るの好きだな。だが、『合体ロボット』の『規則と法則と鉄則』が、なってない。」
「我っ死ぃーん!」
「おひおひ……死んでどうすんだよ。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「サイズは、『ブラジオウ』の約10倍か……パワーも同様だろう。よし! 貫けぇっ!」
その途端、『ブラジオウ』は、高速回転する『円錐形』へと変形した。
更に、そのまま飛翔し、『ナウスレーゼ』へと突貫する。
「我っ死ぃーん!」
同じく高速回転するのは、『ナウスレーゼ』が手にした剣だ。
高速回転するもの先端同士が、激突する。
「確かに、高速回転する物を、止めるには、『回転軸』を抑えるしかない。だから、剣を逆方向へ回転させた。ここまではいい。」
遂に、回転力を相殺され、突き押しされる形で、離れる結果になった。
「やれやれ、両手を頭上で、合わせていたから、『削り取られた』のは、指先だけだったが……治すと、『現志力』を消耗するな。これ……。」
更に、高速回転させた剣を、突きこんでくる『ナウスレーゼ』。
「しつこい! 『鏡面結界』!」
同じ『盾』を生み出して、対消滅させる『ナウスレーゼ』。その隙に、後方へと、飛び退る《とびすさる》『ブラジオウ』。
「ん……何とか、態勢を立て直す事は、できた。が、やはりと言うか、パワー不足は、否め《いなめ》ないな。とは言え、まだ手はある。」
今度は、『ナウスレーゼ』が、『学習能力』を発揮する番だった。
「成程、『剣』を突き出してからの『高速回転』か。僕の真似をすれば、『パワー』で、上回っている以上、確実に勝利できる……そう、判断した訳だ。」
『高速回転』し、『円錐形』になった『ナウスレーゼ』。そして、突貫して来る。
「よし! 全て僕の『予想通り』だ。」
* * *
次回予告
第49話 『合体ロボット』
ご愛読ありがとうございます。
面白ければ、ブックマークと、星をお願いします。
励みになります。




